第17話 運動の基本の姿勢、静的ストレッチ、そしてコールド試合
hoshigami/Baseball_TV
投稿者:Hoshigami_Masahisa
登録数:2.9万人
【筋トレ】運動姿勢の基本3つ
■高評価率:94%
■動画コメント:
星上きゅんきゃわわ
きちゃああああああああ
乙
運動姿勢ね
顔が可愛いからずっと見ていられる
いつも見てます!ファンです!
きちゃああああああああああああああ
参考になる
めっちゃスタイルいいな……
動画がカクカクしてる、星上きゅんはスマホ勢なんかな?
●REC
鎖骨えっろ
声がめちゃめちゃいい……何度でも聞ける……
……ふぅ
足の甲の骨?どういうこと?
足の甲がトランポリンのように←よくわからん
爪がすげー綺麗
ワイの足の甲、アーチ状じゃなくて平坦なんやが
星上くんって体つきスラっとしてるね
要するに体重をかける場所ね
イラストが可愛い
ふくらはぎエッッッッッロ
性癖がゆがむ
パンチラ
<●><●>
背骨がゆがんでいたりせず身体の軸が真っ直ぐであることは基本ですよね
頭の上から紐で引っ張られるイメージって、よくクラシックバレエで聞く言葉だな
それサッカーでも聞いた
ふむ
アライメントねー
アライさんには分からないのだ
つま先は分かるけど膝に方向なんてあるんか?
下半身のアライメントもっと見たい!見たい!見たい!
うおおおおおおおおお
星上きゅんの下半身きちゃああああああああ
すっげー
●REC
足の裏で地面をつかむイメージね
星上きゅんも普段から片足立ちとかしてるんかな
ホッシ、講師に向いてるんじゃね?
内転筋群えrrrrrrrr
内腿きちゃあああああああああああああ
内ももエッッッッッッッッッッッロ
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
●REC
分かりやすい
88888888888
乙
◇◇◇
運動時の正しい立ち方とは、静止状態から前後左右への動き出しや素早い切り返し動作に入るとき、瞬発力を発揮しやすい姿勢のことである。
中足趾節関節(母指球)あたりに重心を置き、腰を落として、背筋と脛のラインが平行になるようにやや前傾する。そして全身の力を抜きリラックスする。
パワーポジション。これが運動時の正しい立ち方である。[1]
引用[1]:https://www.bbm-japan.com/article/detail/1287
(うちのチームにパワーポジションを教えてしばらく経つが……いい感じに
例えば守備の際、飛んできた球に向かって走ったりするときには、基本的にこのパワーポジションで立っているほうが都合がいい。
プロ野球の試合を見たとき、守備時に選手たちがよく前傾姿勢で構えているのを見るが、あれは何故かというと、このパワーポジションが瞬発力を発揮しやすいからなのだ。
お世辞にも、守備が上手とは言えない我がチーム。こういった基本の心構えぐらいはしっかりしておきたいところだった。
実際、パワーポジションを取って以来、打球へ素早く反応するところまではかなり改善された。
あとは、グラブで球を弾かないようにし、送球を正確にするだけでいい(その二つが一番難しいのだが)。
効率的な筋トレのおかげで、チームの全員に瞬発力が付きつつあるので、いずれ守備力の問題も改善されていくであろう。
ここで一つ、パワーポジションについて注意しておきたいことがある。
お尻(臀筋群)などの股関節まわりの筋肉や、太ももの後ろの筋肉(ハムストリングス)、足首まわりの筋肉(下腿三頭筋など)が硬くて関節の可動域が狭い場合、パワーポジションを保つことが難しくなる。
そのため、動的ストレッチを行い、関節の可動域を広げておくことが重要になる。
(運動前のストレッチは動的ストレッチを中心に。いわゆるラジオ体操だ)
ストレッチには、静的ストレッチと動的ストレッチが存在する。
静的ストレッチとは、反動をつけずにゆったりとした動きで、目的の筋と腱を伸ばすストレッチである。
一方で動的ストレッチは、身体を動かしながら筋を温めて、関節・筋・腱に動作を与えるストレッチである。代表的なものとしてはラジオ体操などが挙げられる。
昔は、筋肉の柔軟性を高める静的ストレッチを行うことで、怪我を予防しようとする考えが一般的であった。しかしその後の研究によると、運動前の静的ストレッチには怪我を防ぐ効果は期待できないという結果が報告されたり、そうでないという反証が出されたり、真相は定かではない。[2]
引用[2]:https://kanade-h.com/archives/957
真相は定かではないが、しかし、疲労感の改善や怪我・障害の予防の効果については静的ストレッチの効果が認められている。
そのため、我がときめき学園高校の野球部は、運動前には動的ストレッチを行い、運動後に静的ストレッチを導入するという形に落ち着いた。
ただ、チームの皆に、
「運動の後のクールダウンとして静的ストレッチが大事になってくる。トレーニングの効率を高めるためにも、身体のケアは欠かせない。俺もみんなを手伝うつもりだ」
と伝えると、全員何だか微妙な空気になっていた。
どうやらどの
(こいつらすっげーアホだな……この世界の女子ってこんなのばっかりなのかな……)
とりあえず俺は「ハムストリングスとふくらはぎの静的ストレッチを手伝ってほしい奴がいたら、ケツを俺に差し出せよ?」と冗談を飛ばした。
――空気が一瞬緊張した。
全員の目が急に俺の方に向いた。
瞬間、緒方が弾丸のような速さで「っの、馬鹿野郎!」と俺にヘッドロックをかけてきた。
パワーポジションの効果覿面である。速い動きだ。すっげえ胸の圧が顔半分を襲った。
「……お前さ、マジで自分の貞操大事にしろよな? オレがいなかったら自分の身をちゃんと守れるのか? ここの飢えてる雌連中に襲われるんじゃねーぞ」
結構マジな声のトーンだった。
冗談にしては、ちょっとやりすぎたかもしれない。
◇◇◇
やりすぎてしまったといえば、翌日の試合がまさにそうだった。
機動力と打力でねじ伏せるようなコールド試合。
うちのチームが徐々に強くなっていることを燦々と見せつける結果になったのだ――。
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