第13話 文翅山高校との勝負(後編)
■8回表:ときめき学園の攻撃。
ここで下位打線にヒット性のあたりが出た。
バスター打法のまぐれ当たりともいえるが――『140km/hの直球、135km/hのスライダー、120km/hぐらいのカーブを見極めてバットをコンタクトさせにいく』というのは極めて難しい芸当である。
ましてそれがアウトにならず、相手の守備をかいくぐってセーフになるのは相当のことだ。
ここで今までのバント連発が活きてくる。
ワンナウト1塁ながら、送りバントが見える展開。というより下位打線だからこそ送りバントは一番警戒しないといけない。
そもそもバントだけであれば、うちの下位打線陣も結構当ててきている。相手のバッテリーも警戒を高めているはず。
いくら下位打線と言っても、先ほどからずっとバントばかりやってきたのだから、そろそろ球筋には慣れてきているころだ。
(うーん、文翅山高校のバッテリーは丁寧すぎるな)
インコース高めストレートのボール球。続けて同じコースでストライク。
ランナーの盗塁も警戒するため、遅い変化球は投げず、かつバントしにくい場所を狙っているのだろう。
でも三球同じはないと思うので、次ぐらいはアウトコースに外してくるか。
丁寧すぎると思う。
改めて言うが、下位打線なので普通に打者勝負に集中、三球勝負でいいと思う。
せっかくバントシフトを敷いているのだし、バントを
二塁への進塁を防ぐのが狙いで、上手くいけばゲッツーまである。送りバント成功になっても2アウト2塁。心配するほどではない。
バスターを警戒しているのだろうか。
(送りバントさせてOKだと思うが、相手バッテリーは丁寧だな。2アウト2塁がそんなに嫌なのか? 1アウト1塁が2アウト2塁になったところで、得点期待値はむしろ0.5程度から0.33程度まで減少するから、進ませてOKなんだけどな……。次が先頭打者の羽谷だからか?)
俺が同じ立場なら、羽谷妹は出させて、星上と森近で殺す。
羽谷を凌げて、次の回が楽になるからだ。
――そう思っていたら。
(あ、またもやバスター)
9番打者がいい当たりのバスターを見せつけた。
残念ながらフライで倒れたが、相手バッテリーからすると嫌な展開には違いあるまい。
2アウト1塁。
得点期待値的には、送りバントよりも悪い結果だと思うが、それ以上に相手のチームのバッテリーはもやもやしているだろう。試合の後半で、下位打者に遠くに運ばれたという事実。バッテリーの配球もより慎重にならざるをえない。
だが――大沢木投手は笑っていた。
"こりゃうちは反省会だな"、と口元が動いているように見えた。
続く羽谷、俺が進塁打を決めたものの――森近がサードゴロに倒れて終了。
(最後は満塁に
大沢木投手は、またもやピンチを切り抜けた。
得点差は3点。キャッチャーの方は崩せている手ごたえがあるのに――あのエースの方は、まだ折れていない。
■8回裏:ときめき学園の守備。
カーブでカウントを稼ぎ、フロントドアのスライダーや亜細亜大ツーシームで奪三振。
右打者には右投げ、左打者には左投げ、と苦手な方のフォームで投げる。
ネクストバッターサークルから球筋を観察されているな……と思ったときには、あまり球種を見せないために、アウトローを攻めてゴロに仕留める。
8回に入っても全く点が取れないことで、いよいよ相手チームは焦りを強くしている。
(3点差。取り返せると思っていたんだろうな。悪かったな、俺が最後クローザーに入ってて)
ただし――。
あの大沢木投手だけは、焦りよりも闘志を高めているように見えた。
■9回表:ときめき学園の攻撃。
先頭打者は4番緒方。
ここは流石の大エース、大沢木投手も、ランナーなしなので緒方との勝負を選んだようだ。
あの緒方相手に、キレッキレのストレートと大きく変化するカーブで圧倒するピッチング。まさにエースの貫禄である。
(配球も面白い。アウトローに直球一回とカーブ一回、そして内角ベルトの高さにやや釣り球気味のストレートのボール球。となると最後は――)
低めのどこかにフォークが見える。だが大沢木投手はフォークを持っていないはず。
せっかく内角を突いたのだから、ここは外角にストレートかカーブ――。
放たれる球。
外角高め。
速い球。しかしあれば――。
(文句なしの決め球!)
もしも――あれが並の打者であれば。
三振に終わるに違いない。
しかし、緒方は。
それを見極めていた。
快音が響く。
緒方はスライダーに狙いを絞り、きっちりとツーベースヒットを放った。
あれは――天下一品のスライダーであった。だからこそ緒方は過つことなくそれを仕留めていた。
(やっぱり緒方、上手くなってるよな……。元々悪球打ちでバットコントロールがいい分、変化球にも対応が速い。球が見えるようになっている今、クオリティの高いバッターになっている)
本塁打でないのは、恐らく芯を食わなかったのだろう。あのスライダー相手では仕方ないことである。
続く甲野は――なんと敬遠。
走者がいれば敬遠、徹底している。
次の三者は連続で凡退。
結局このエースからは、押し出しの1点しか取れなかった。
うちの打者陣であっても崩しきれなかった。やはり大沢木投手は、とても偉大なエースなのだろう。
■9回裏:ときめき学園の守備。
ついに――大沢木投手と対峙する。あのエースは、打者としてみても四割ほど打つ優秀な打者なのだ。身体の使い方が上手なのだろう。
ランナーもいないしここは勝負。一点を取られても全然問題ない場面である。
(初球はカーブから、だな。これはセオリー通りにいく)
外角低めにゆったりしたカーブ。これはオーバースローで投球。
大沢木投手は、それを悠然と見送った。
あれぐらいならバットを合わせにいけると思うのだが、もしかするとフライアウトになるのを嫌ったのかもしれない。
速度がない分、俺の球を本塁打にするのは難しい。見逃しも分かる。
(嫌な見極められ方だったが……次は一旦内角に投げる)
被打率が高くあまり推奨されないシュートだが、変化量が大きい場合はその限りではない。
それも、深いインステップにより、ぎょっとするような角度のついたサイドスローから内角に放たれるようなシュート。
他の投手でこのようなシュートを投げる奴なんてそうそういないであろう。こんな真横からのサイドスローの軌道もほぼ初見に違いないはず――。
(カウント稼ぎだが――あわよくば振ってゴロになってしまえ)
そう思っていたのだが。
かきん、と無理やりファールされてしまった。
何かを狙われていたかのようなカットの一打。嫌な感じがする。"本命は外角、内角にくる球はカット"ぐらいに構えられていたのかもしれない。
ともあれ、カウントは2ストライク。
いきなり打者を追い込んだ。圧倒的に俺が有利である、はず。
(……。そうか、相手は前で打とうとしているのか? それなら利用してしまえば)
相手を観察しつつ、キャッチャーの甲野とサイン交換を行いつつ、俺は次の球を考えた。
確かに、変化球の変化量が少ないうちに前で打つ、というやり方がある。
バッターボックスの前の方に立ち、変化量が少ないうちにバットで当ててしまうというわけだ。
反面、ピッチャーとの距離が近くなる分、速球につまりやすくなってしまうわけだが――俺にはその速球がない。
向こうの策としては、あり得る手だ。
実際、バッターボックスの前側に立つと、インコースのボールはファールになりやすい。先ほどの内角へのシュートがファールになったのも、その一例と考えられる。
(好都合だ。バッターボックスの前に立ったところで、正直その程度の差で変化球が打ちやすくなるなんてデータ、見たことがないからな。むしろ逆に、後ろに立って変化球かどうか見極める時間を稼げ、なんて真逆の指導も存在するぐらいだ)
遅い変化球はややリスクがあるので、なるべく早めの球。
かつ、ゴロやフライを誘発しながらも、三振も奪いに行ける球がいい。
もう一球、内側に。
思い切り腕をしならせて、決め球を放り込む。
今日一番の会心のキレ。
これならば討ち取れる――。
確信した。
その刹那。
音が弾み。
打球が空を割いた。
(――――――な)
振り返ると、それは大きなアーチ。まごうことなき本塁打。
大沢木投手は少々物足りなさそうな表情ではあったが、いつものような笑みを浮かべて、悠々と塁を回っていた。
(……これを打たれるなんて、つくづく天才には参っちゃうね)
よもや本塁打にされるなんて、完全に想定外である。
俺は乾いた笑みを浮かべる他なかった。
内角高めのスライダー、
普通、内角高めスライダーは、肩口から真ん中に落ちる危険な球であり、旧来セオリーでは普通こんな場所に投げてはいけないとされる場所(内角から真ん中に行く球は見極めやすいし、さらに高めなのでますます見極めやすい)。
現代野球でこそ、ボールからストライクに入るフロントドアとして使うが――この世界では見慣れないだろう。
しかもアンダースローの浮き上がるような独特な軌道のせいで、さながら
いわゆるウイニングショット。今まで誰にも打たれたことのない球。俺が頼りにしている切り札の一つ。
それが今日初めて、公式戦で討ち取られてしまったのだ。
もぎ取られたのはたったの1点。
だが、仮にここに他の走者がいたら――果たして一体どうなっていただろうか。
色々あった。
とはいえど俺は鋼のメンタルを持っている。それはそれ、これはこれ、で割り切れる。
ここで俺が崩れたら一波乱のドラマだったと思うが、俺はまだ2点も勝っているし、特に大崩れしなかった。
――あっさりと後続を凡退に仕留めて、試合終了となった。
(点差もあるし、もうちょっと打たせて取る練習をしてもよかったな……。いや、それはちょっと傲慢すぎるか)
試合は5対3でときめき学園の勝利であった。
だが、正直なところ点差ほど楽ができたような印象はない。
特に、向こうが大沢木投手に交代してからは、うちは点数を1点しか獲得できておらず、実質的には
やはり強豪、最後まで油断させてくれない相手であった。
何がともあれ、これで県大会出場決定――。
感慨も深いが、試合後なのになぜかまだ緊張は弛緩しなかった。それだけいい勝負だったと思う。気が抜けない戦いだったのだ。
「ありがとう、楽しかった。また戦おう」
と爽やかに言ってのけた文翅山高校の大エース、大沢木投手の背中は格好良かった。
だから俺は、自分に正直になって話しかけてみた。
「すっげー格好良かったです。よかったら連絡先交換してください」
……味方チームも相手チームもみんな急に慌てだしたのは何故だろうか。
◇◇◇
【朗報】ときめき学園の星上投手(15) 強豪 文翅山高校相手に勝利
1:やきうのお姉さん@名無し
これで近江県大会出場も決定
今年のときめき学園、強いんじゃね?
試合結果速報は↓
mttps://vk.sportsbull.jp/koshien/ohmi/index.html
2:やきうのお姉さん@名無し
緒方と甲野ほぼ全打席敬遠されてて草
3:やきうのお姉さん@名無し
羽谷妹すげー上手くなってる、打率七割あるぞ
4:やきうのお姉さん@名無し
2番星上なの?
こいつって送りバント上手かったっけ?
普通にアベレージヒッターやし、3番とか5番に入れたほうがいい気がするけどなあ
2番は下位打線の誰かでバント上手い奴いれて、そしたらちょうどよくなる
5:やきうのお姉さん@名無し
下位打線、ほとんど草野球でわろた
ランナー出てないのにバントってなんじゃそりゃ
6:やきうのお姉さん@名無し
おもろい
7:やきうのお姉さん@名無し
うーん、文翅山高校は、最初からエースが投げていればこうはならんかったよなって思う
大沢木が甲子園で投げるのを楽しみにしてたのに、ちょっと残念だ
8:やきうのお姉さん@名無し
>>7
甲子園はまだいけるぞ
文翅山高校は今回、春の県大会に出場してシード権取る、というチャンスが潰れただけ
勝ち上がっていけば甲子園には出られる
9:やきうのお姉さん@名無し
>>2
緒方全然打たないね、ツーベース二本だけとか不調なのかな?
10:やきうのお姉さん@名無し
不調(打率10割)
11:やきうのお姉さん@名無し
>>10
甲野も打率10割やぞ
でもこっちはツーベース1本だけだから不調()
12:やきうのお姉さん@名無し
↓羽谷妹のファインプレー
mttps://vk.sportsbull.jp/koshien/movie/DwPQgKKuaE.html
逆シングルでよーやるわ
こういうの格好いいけど、エラーも多い危なっかしいプレーだから見ててハラハラする
13:やきうのお姉さん@名無し
羽谷妹はセンスあるよな
ちゃんと正面で捕球するようにすれば守備の名手になれると思う
逆シングルは多分今は通用するけど、プロだとエラー連発しそう
14:やきうのお姉さん@名無し
森近を降板させたのはなんで?
単純に星上が投げたかったから?
勝てるんだから最後まで投げさせてもよかったと思うが
15:やきうのお姉さん@名無し
>>1
打順見てたけど、星上が2番っていう以外はそんなに違和感はないな
2番は打率がそんなに良くなくても、送りバントとか盗塁アシストとか、小技が利くやつ入れたら最低限の仕事はすると思うんだ
ときめき学園の他の生徒はよく知らんけど、ぼちぼち打てる星上がここにいるのは、ちょっと勿体ない気がする
下位打線の自動アウト一つ増えるよりは、2番打者の役割を与えて、打線の切れ目を少しでも減らした方がいい気がするけどな
3番はまあ妥当かな、森近も普通に打てるし
16:やきうのお姉さん@名無し
>>13
最近こういう平気で片手捕球する若手プロ選手たまーに見るよね
調子乗っているともいうかもしれんが、格好いいっちゃ格好いいし
17:やきうのお姉さん@名無し
>>16
若いうちは反射神経あるからいいのよ
でも逆シングルが身に染みついていたら、肝心な時にエラーする
特にゴロは守備手順が多くてミスしやすいんだから、若いうちに正しいフォームを教えてあげたほうがいい気がするぞ
18:やきうのお姉さん@名無し
>>5
下位打線によるバント攻め、ロマンやなあ
漫画でしか見ないと思っていたが、結構おもしろいなあ
19:やきうのお姉さん@名無し
文翅山高校って貧打なんか?
どうして球速130kmと球速115kmの投手にいいようにやられとるんや?
20:やきうのお姉さん@名無し
>>19
いや、普通に速球も打てるぞ
変化球打ちも悪くない
文翅山高校チーム打率は三割行ってるしな
ただ、この試合では森近星上の好投と羽谷緒方のファインセーブでゴロに仕留められまくっただけ
しらんけど、甲野のリードもよかったんじゃないかな
21:やきうのお姉さん@名無し
星上きゅんのピッチング、強豪相手でもきちんと通用してて感動した
3イニングしか投げてないけど上等上等
男の子の柔軟性というか、男の感性というべきか、そういうのを遺憾なく発揮した好投だと思う
これからの時代は女男平等がどんどん進むと思うし、こういう活躍するピッチャーは楽しみなんだよな
22:やきうのお姉さん@名無し
星上は制球いいし、マスコットボーイ兼バッピとして雇ってくれる球団ならいっぱいいると思う
23:やきうのお姉さん@名無し
>>19 >>20
文翅山高校は大型エースいるけど、大型スラッガーがいない
でも別に打撃陣も悪いわけじゃない
それこそ緒方とか甲野みたいなのが一人でもいれば、絶対に甲子園狙えると思う
24:やきうのお姉さん@名無し
羽谷妹も森近も緒方も甲野も、ときめき学園とかいう弱小無名高校入るとか言い出した時はひやひやしたけどなあ
これから三年間、ぬるま湯で才能を腐らせるみたいなことになりませんように……
25:やきうのお姉さん@名無し
ほっしゃん、今回も有力株の異性に連絡先交換をお願いした模様
このナンパ癖(?)がなかったらなあ……
26:やきうのお姉さん@名無し
ホッシは小悪魔やからな
純朴な野球少女をすぐ弄ぶんや
27:やきうのお姉さん@名無し
星上、ベンチで着替えようとしたってまじ?
盗撮されるぞ
28:やきうのお姉さん@名無し
>>14
いうて星上も悪くないピッチャーやからな
森近だけに負担をかけないために継投したのは、まあ悪くないと思うよ
29:やきうのお姉さん@名無し
星上は練習中すぐ水飲むし、走り込み嫌いだし、根性ないと思う
その代わり、男の感性とでもいうのか、勘が異常に鋭い
30:やきうのお姉さん@名無し
>>1
そりゃU-12 WBSC経験者が4人もいるんだから、相当強いと思うぞ
上位打線だけに限ったら、下手な強豪高校よりも豪華だし強い
31:やきうのお姉さん@名無し
超豪華な上位打線と、貧打の下位打線
超高校級のセンターラインと、ゴロの処理がちょっと怪しい他守備陣
ときめき学園、目の離せない高校や()
32:やきうのお姉さん@名無し
筋肉大好き星上きゅんのせいで、野球部員全員筋トレにかまけているって話すき
ほんまにオタサーの王子状態やな
33:やきうのお姉さん@名無し
↓「すっげー格好良かったです。よかったら連絡先交換してください」
mttps://vk.sportsbull.jp/koshien/movie/DrFwIPzbbE.html
ラブコメが始まるんかとおもた
34:やきうのお姉さん@名無し
あんな綺麗な顔の男子に真っ向から「格好良かったです」とか言われたら誰でも勘違いしてまうで
35:やきうのお姉さん@名無し
何気に気にしてなかったけど、星上のスライダーとシュート、キレッキレやな
昔の名投手ばりの変化しとる
36:やきうのお姉さん@名無し
昔リトルの遠征の際にバスが渋滞に巻き込まれて、選手たちが立ちションする中、星上も立ちションしようとしてみんな騒然となったって話好き
あいつ、自分がエロい男ってこと忘れてるよな
――――――
ここまでご愛読いただきありがとうございます。
貞操逆転もの × 野球ものという異色の題材で始まりました本作ですが、なんと皆様のおかげで
『週間ジャンル別ランキング 100位(1ページ目)』
『読者300超え & ★200超え』
達成することができました!(ここまで投稿僅か2週間です!)
作者としても、こんなに読まれるとは思っていませんでした。感無量です!
※やきう面白いなー! せや! 貞操逆転世界で魔物娘たちの性癖ぶっこわしたろ!(名案)
と思って書いてただけなのに……
インスパイアされた作品がこちらでして、こちらもご一読あればと思います。
https://syosetu.org/novel/315124/
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これからもよろしくお願いいたします。
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