眩しすぎるハマの一番星

 私はもう、この選手の虜になってしまいました。「ハマの一番星」と言えば、横浜ファンならもう誰のことを指すかお分かりでしょう。そう、今年のドラフト1位、度会隆輝選手です。


 キャンプ中の実戦から打ちまくって、オープン戦では史上2人目のルーキーでの首位打者を獲得、さらには開幕戦から2戦連続でホームランとド派手なデビューを見せたゴールデンルーキーです。かつてヤクルトスワローズの選手だったお父さんと同じ背番号4を背負い、(歌詞は変えてあるけれど)担当スカウトの応援歌を応援団が流用するなど、周りからの期待も大きかった度会選手。ここまで(2024年4月24日時点)は全試合に1番ライトで起用され、打率.214、2本塁打、7打点。開幕カードは華々しい活躍を見せましたが、ここにきてプロの壁にぶつかっている印象を受けています。が、よくよく考えると、彼は今年で大学4年生と同い年。社会人野球の経験があるため即戦力と見られている節があると思いますが、年齢的に考えれば今年はファームメインで育成に充てる年になったって良い年齢です。それでももう一軍で使いたいと思わせるだけの成績を残してきて、開幕後も光るモノを見せ続けているからこそ今、これだけ起用されているのでしょう。


 私は、一軍で起用し続けることには大賛成です。オープン戦であれだけの成績を残した選手がファームでやることがあるのかと言えば疑問ですし、横浜を背負って行くであろうこの選手に(1番として起用し続けるかどうかは別として)1年間フルで一軍に帯同したという経験をさせることも必要だと思うからです。


 度会選手はここまで20試合で2HR・2盗塁と、長打力も脚力もあることをアピールしてくれています。打率こそ.214とレギュラーとしては物足りない数字に見えますが、オープン戦首位打者を獲得しているのを見れば、そしてここまでの度会選手のプレーを見ていれば、バットコントロールや芯で打つ技術に天賦の才があることは分かるはずです。そして、彼が活躍するとチームが勢いに乗ってくる、チームの雰囲気を変えることができる希有な存在になってくれています。こんな選手、探してもなかなかみつかるものではありません。ドラフト指名漏れを経験し、そこから誰よりも努力してきた選手です。きっと、今ぶつかっているプロの壁も乗り越えてくれるでしょう。いちファンとして、こんなに将来が楽しみで、プレーを見ていたくなる選手はそうは居ません。きっと彼ならやってくれるはず。既にハマの一番星になりつつある彼が、私には眩しく見えて仕方ありません。


 いつでも彼らしく、楽しそうに笑ってプレーしていて欲しい。それが彼の持ち味だと思うし、ベイスターズらしさでもあると思うから。これから苦労することも、悔しいこともいっぱいあるはずだけれど、度会選手らしさを忘れずにどんどん振っていって欲しい。怖がらずにプレー出来るように、(ほんのちっぽけなことさえできないけれど)精一杯応援するし、ハマの一番星が輝き続けられるように声を挙げ続けるつもりです。


 ハマの一番星へ。頑張れ、度会隆輝! 煌めくこの空に、夢の軌道描け! 今、この歓声、打てよ勝利のために!

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