三浦監督の強み

 三浦大輔という監督の強みって何だろう、と考えた時に、私は「周りの意見を取り入れられること」と「チームのモチベーションを上げられること」を挙げたい。後者については、誰も疑わないだろう。ベイスターズは元々明るい雰囲気のあるチームではあったと思うのだが、三浦監督になってからのベイスターズは、明らかに雰囲気が良い。誰かが打てば全員で喜ぶし、出てくるエピソードも「仲良いなぁ」と感じさせるものが多い。もちろん個々の選手たちの貢献も大きいのだろうけれど、この雰囲気の良さを作り出せたのは三浦監督だったからこそだと思う。三浦監督の人柄の良さや面倒見の良さは有名だし、だからこそこれだけコーチ陣も集まってきてくれたというのがあると思う。その点でも、三浦監督の手腕は評価されて良いと思うのだが、それだけでなく「周りの意見を取り入れられること」というのも大きな評価ポイントだと私は考える。

 そもそも、野球というのはチームスポーツで、支配下登録選手だけでもおよそ70人が所属している。個々の特徴はもちろん違うし、その時の状態だって人間だから変化する。それを1人だけで把握することは難しい。さらに、相手チームの選手と対戦するわけだから、相手の状態や相性も考えて選手起用する必要がある。「こういう野球がしたい」という理想的なビジョンはどのチームも持っているものだと思うが、相手もプロなんだから全てが理想通りに行くわけは無い。三浦監督は、ここで自分のビジョンに固執すること無く、周りの意見を聞きながらその時のベストを探ろうとしているように見える。特に今季はオフェンスコーチを入れるなど、それがより顕著に現れている。要するに、今のベイスターズはトップダウン式に色々と決まっているのでは無く、ボトムアップ式に色々上がってきた判断材料を基に、最終的な判断を監督がしている形になっていそうなのだ。打順に関してもそうだし、継投に関してもコーチに任せている部分がかなり大きそうである。何かあったら責任を負うことになる以上、ボトムアップ式に物事を決めていくことは監督にとって簡単では無いと思うのだが、三浦監督就任後の3年間、そして今季の個々までの采配を見ているとそれができているように思える。

 もちろん、ここのに書いていることは私自身の所感に過ぎないし、事実と異なる部分もあるかもしれない。あくまで、1ファンの素人が好き勝手に書いているだけだ。でも、外から見ていて(コメント等を見ていて)感じるのは、三浦監督はトップに立つものとして覚悟と柔軟性を持ってやれているのではないかということだ。これが三浦監督の強みだと思うし、それが今のベイスターズの強さに繋がっていると思う。


横浜進化を見せて、今季こそ優勝を!

I ☆ YOKOHAMA!

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