うんちく
※ガーディア国
物語の舞台となっている国。
シャンテ=ムーン大陸のほぼ中央に位置しており、西の帝国を除いた中では最大規模の国だ。
四方の国境を警備する王宮騎士団、
城下町全域を警備する王宮護衛団、
国政・外交を統括する王宮魔法陣、
これらの部署が主軸となって国を作り上げている。
大陸の中心だけあって、最も盛んなのは貿易。
南部国境の近くには空港もある為、人や物資の移動が盛んで常に活気が良い。
旧世界の建造物を利用している箇所も多く、城下町の中に於いてさえ未踏のエリアがあるという。
※シャンテ=ムーン大陸
世界6大陸の中で最大の大陸。
西の帝国と他国との間は常に嫌悪的で、近年戦争も起きている。
現在は、今も謎に残る“西の対戦”がきっかけで停戦中。
緊張状態が続いているという。
※ソルドバージュ寺院
ガーディア国内にある巨大な寺院。
非常に珍しい旧世界の楽器オルガンを備えてあり、吟遊詩人には大変興味深い寺院らしい。
西の対戦で貢献した六英雄の一人である聖女サリナが大司教を務めているが、本人は格闘術を極めた脳筋。
寺院地下に道場があるらしいのだが、稀に僧侶の祈りの最中に悲鳴が聞こえる事があるという。
寺院専属の聖騎士団が存在するのだが、総責任者が西の対戦で行方不明になって以来、これといった動きは一切見せていない。
寺院裏手にある大きな霊園も管理している。
※王宮魔法陣の塔
城壁に囲まれた王城区域内の東部にある。
旧世界の小さな5階建てビルを利用(実際には地下1階もあり)。
電気が無くて動けない設備は魔力で補っており昇降機も活用されているが、乗り物酔いが多発するところを見るに調整は上手くいってないようだ。
ここには王宮魔法陣に関わる全ての部署が入っている。
地下1階に“闇夜の陣”(王宮承認暗殺ギルド“ニードル”を運営する部署)。
1階に“聖刻の陣”(主に旧世界の資料や魔法書などの管理部署)。
2階に“皇王の陣”(主に政治を執り行う部署)。
3階に“幻惑の陣”(主に情報の収集および操作をする部署)。
4階に“破封の陣”(主に新たに発見されたものを精査する部署)。
5階に“星界の陣”(全ての陣を統括する部署)。
※魔法街
ケイトの家族が住んでいる街。
呪われている、お化けが出る、魔素溜りになっている等、いわくつきの土地を活用する目的で魔法使いに無償提供された地域を指している。
そんな所に住んでいる者はケイトを含め変わり者が多い(←失礼でしょ!)。
道を真っ直ぐ歩いても迷う立体道路と無数の十字路で構成されており、この街を訪れるなら地図必須だ。
※魔力
精霊、五行、信仰、独尊の4系統が混合して成り立っていると言われている。
地、水、火、風、木、金、聖、魔、空の9種類。
通常は無から始まり、成人(この世界では15歳)までに上記いずれかの属性に必ず変化する。
無のまま維持できないので、無の魔力は系統種にカウントされていない。
一般人を含め、ほとんどが“水”の属性になるが、ケイトのように火の魔法を好んで使えば“火”になるのは当然。
スペルユーザーほど変化に流されやすい傾向だ。
魔法使いは“魔”、僧侶は“聖”が多いといった感じ。
あくまで一例で例外もあり。
ただ、このうち独尊に該当する“空”は変化条件が未だに不明。
相克に当たらない事から弱点が無く、ある種理想なのだが、何故か危険人物扱いされている者たちの大半がこれだったりする。
ここでケイトを例に詳細説明。
ケイトは魔法使いで、セレネ魔法学院時代に全属性の各種攻撃魔法を習得していた。
しかし成人を期に属性が火に変化。
すると、以下の様な特性になる。
火炎系魔法。
通常の威力なら、魔力の消費は半分で済む。
通常の魔力消費だと、倍の威力になる。
火炎系の攻撃魔法を受けると、ダメージは半分で済む。
ケイトぐらいの熟練したハイ・ソーサリスになると、完全無効化する。
氷結系魔法。
通常の威力なら、魔力の消費は4倍かかる。
通常の魔力消費だと、4分の1の威力になる(正にやってらんない状態と化す)。
氷結系の攻撃魔法を受けると、ダメージは2倍くらう。
魔力が水属性の敵に氷結魔法で攻撃されると、更に倍で4倍ダメージ。
相克から、ケイトは水属性の敵と相性が悪すぎると言える。
(基本的な対策は、魔法障壁(マジックシールド)で氷結系の攻撃を緩和または無効化。
あとは地属性魔法で攻撃してアドバンテージを取りたいところ。
氷結系の攻撃を防御出来るマジックアイテムがあれば尚良い。
スーレンとの対戦ではそういった事前対策が無く魔力の強さが互角だった為、惜敗。
もしケイトの魔力の強さがスーレンの倍以上あれば、相性が悪くてもゴリ押し出来た。
おそらくケイトはそのつもりで挑んだと思うが、想定外にスーレンが強すぎたと言える。)
ちなみに他の属性魔法は無の魔力の時と同じ。
補正ゼロでプラスもマイナスも無い。
また、水属性に聖属性の様な回復魔法があるが、こちらは普通に効果を受け入れられる。
この事から、属性の影響を受けるのは攻撃・防御・補助系の魔法のみと思われる。
※魔力の相克と相生
上記の魔力説明に更に補足。
セレネ魔法学院では初等部の必須教科で、基礎中の基礎と言える。
複数人のパーティーで冒険する際、補助魔法や合成魔法で味方を強化。
相手の特性を読み、弱点をつく方法。
初級冒険者でも知恵と工夫で強くなれるという重要課題だ。
相克。敵の弱体化を狙う。
水は火に強い。火は金に強い。金は木に強い。木は土(地)に強い。土は水に強い。
相生。味方の強化を狙う。
木は火を生む。火は土を生む。土(地)は金を生む。金は水を生む。水は木を生む。
風は特殊。
水の効果範囲を広げ、火の勢いを増し、地の砂嵐を激しくする。
相性抜群に見えるが、その代償か風を強化してくれる属性は無い。
空に弱いが空の魔力保持者の敵なんてほぼ無いので、あまり気にしないとの事。
聖と魔も特殊。
相性は無く、相克が異常。
聖は魔に弱い、魔は聖に弱いと、強いのはどっち?とツッコミたくなる。
これは単純に魔力の大きさで優劣が決まるらしい。
しかし聖属性の回復・治療魔法は魔属性の者にも普通に効果がある。
こちらも攻撃・防御・補助系に限って相克が起きるようだ。
※魔力の強さ(大きさ)
更に更に補足。
この世界では数値化出来ないが、感じ取る事は出来る。
隠蔽は可能だが、隠し続ける事は高難度。
強さに倍以上の差があると、火の魔法で氷の魔法を蒸発・消滅する事が出来る。
圧倒的な実力差を見せつけるには最適な手段かも。
学園の授業では“相克の崩壊”などと呼んでおり、実習で先生が生徒相手に行使。
スパルタ学園と言われる理由の一つにもなっている。
※貨幣
この世界は各国共通で独自通貨が無い。
ほぼ銅貨と銀貨の2種のみで経済が回っている。
金貨もあるのだが、金鉱山の産出が年々減少していることから、今では価値がかなり跳ね上がっていて投資対象に。
昔は固定レートで、
1リラ (銀貨)=10ラード(銅貨)
1ルーフ(金貨)=10リラ (銀貨)
(おおよそ、金貨1枚が1万円、銀貨1枚が千円、銅貨1枚が百円の感覚。)
昔は金が予定より多く産出しても、ゴールド輸出量規制法に基づき、市場に出回る金の量を一定に保っていた。
だから固定レートでいけたのだが、今では資源減少の現れか、産出量が一定量にすら達していない有様。
ただ高額商品の購入などを考慮して、近年では大銅貨(五百円)や大銀貨(五千円)も作られている。
(どこぞの盗賊様曰く「金貨もあるところにはあるよ!」らしい。)
ちなみに迷宮で見つかる貨幣は古い銀貨が多く、現貨幣の素材扱い。
古い金貨は純度も高く投資対象の為か真逆で、高額売却出来るから冒険者は血眼になりやすい。
古い銅貨は酸化しまくっていて大安値らしいが、初級冒険者はそれでも必死に持ち帰る。
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