魔術ファミリー“ウェストブルッグ”1『禁断の果実』
牧村蘇芳
登場人物紹介
○ケイト・セント・ウェストブルッグ
【年齢・22歳/性別・女】
【技能・魔法使い(古代語魔法)/解魔術】
【魔力・火】
【職業・魔術探偵&呪文書の解読】
魔術ファミリーウエストブルッグの主人公。
腰まで届くロングストレートの黒髪を揺らす、王国内でも指折の美女。
常に強きで負けず嫌いな性格。
魔界の炎すら自在に操る、王国内屈指の魔法使いとして有名。
●ケイトの家族
○キャサリン・アン・ウェストブルッグ
【年齢・19歳/性別・女】
【技能・精霊使い(精霊魔法)/封魔術】
【魔力・風】
【職業・発明家&家事手伝い】
ケイトの妹。
髪形以外の容姿は姉に似ているものの、妹は年中ノホホンとしたお気楽な性格。
あらゆる魔法道具、魔法武器、魔法防具を創造する“封魔術”という技能を有していることから、発明家を生業としている。
精霊使いとしての実力も高い。
○人形娘“ドール”
【年齢・作られて200年/容姿・女】
【技能・人形使い/魔法使い(古代語魔法)/その他】
【魔力・土】
【職業・ウェストブルッグ家の召使い】
ウェストブルッグ家に古くから仕えている人形娘である。
外見年齢15歳の美少女で、普段はビロードのサテン・ドレスを着ており、街でもかなりの人気者らしい。
長く美しい金髪を持ち、身長は150センチと小柄でスリムな容姿を持つ。
言葉遣いは非常に丁寧で、良家のお嬢様といった印象が強い。
魔法使いとしての実力よりも、人間を人形のように自在に操る技能が高い。
○アニス・ファン・ウェストブルッグ
【年齢・45歳/性別・女】
【技能・錬金術】
【魔力・金】
【職業・薬剤師(薬局経営)&家事】
姉妹の母。
この世界には存在しない異世界の物質を作り出す錬金術の天才。
家庭内では、たまに新薬を飲み物に入れて効果を試そうとする悪女な一面も見せている。
○ヴェスター・リー・ウェストブルッグ
【年齢・48歳/性別・男】
【技能・騎士(レクスタン剣術を習得)/無力化魔法】
【魔力・聖】
【職業・女王護衛団総責任者】
姉妹の父。
王国内での階級は上級貴族に当たる。
キャサリン以上のノホホンとしたお気楽&おとぼけぶり。
質問の類はいつもスルリと躱している。
どこまで本気で、どこまで冗談かわからない性格の持ち主。
○ベレッタ・ロン・ウェストブルッグ
【年齢・いっぱい/性別・女】
【技能・占術/獣魔術/解魔術】
【魔力・水】
【職業・易者/獣魔術師】
姉妹の祖母であり、ヴェスターの母親。
普段は王城前広場で易者をしており、自分の小遣いを稼いでいる。
以前は他にも何か生業としていたらしいが、今は引退の身。
獣魔術師として、黒魔鳥とケルベロスを従えている。
〇フレイア
【年齢・不明/性別・不明/容姿・黒猫/種族・ヘルキャット】
【技能・影喰い/つまみ食い】
【魔力・魔】
【職業・ケイトの使い魔】
見た目は黒猫として封印されているが、実態は地獄の猫。
封印を解くと黒豹の様な姿になり、炎のブレス(吐息)を吐く。
よく悪戯をするのか、しょっちゅうケイトからお仕置きを受ける事が多い。
●今回の事件関係者
○イヴ
【年齢・22歳/性別・女】
【技能・窃盗/罠設置および解除/その他】
【魔力・魔】
【職業・元盗賊ギルド“セイル”幹部】
ケイトのもとに訪れた今回の依頼人。
一つの果実の種を完膚なきまでに破壊してほしいという、奇妙な依頼を持ち込んできた謎の美女。
普段着は軽装でショートヘア。
ボーイッシュなスタイルを好む傾向にある。
盗賊ギルド管轄外の地域で種を盗み、ケイトの元に種の破壊を依頼する。
○フォルター男爵
【年齢・45歳/性別・男】
【技能・剣士/妖術】
【魔力・不明】
【職業・フォルター財団会長/フォルター領地領主】
貴族風の容姿をしている、髭を生やした大男。
アサッシン・ギルドなどの闇の助力を使ってでも“禁断の果実の種”を手に入れようとしているが、その真相は不明。
奇妙な妖術を行使する男で、3人の側近と共にガーディア王国にやってきた。
大切に保管していた種をイヴに盗まれたからとはいえ、男爵自らがやってきたのには、何か他にも用件があるようだ。
レイピア(細身の剣)を帯剣しておりフェッシングを得意とする。
○アガン・ローダー
【年齢・26歳/性別・男】
【技能・騎士(レクスタン剣術を習得)/暗黒魔法】
【魔力・魔】
【職業・フォルター財団会長護衛役】
フォルター男爵の側近である4人のリーダー格。
漆黒の鎧と剣を身にまとった暗黒騎士だが、悪魔に魂を奪われることなく、聖騎士以上の礼節さを重んじている紳士な男である。
身長は175と長身で、騎士としての生活が長いのか体格もいい。
剣の腕は大陸でも1、2を争う程の実力の持ち主と言われている。
暗黒魔法も行使出来るのだが、戦闘においては卑怯な手は好まないらしく、余程の事態でなければ剣術以外の技は見せない。
○テリス・ミリエーヌ
【年齢・22歳/性別・女】
【技能・幻術/ファッション・デザイナー】
【職業・フォルター財団会長護衛役】
フォルター男爵の側近である4人の紅一点。
シャンテ=ムーン大陸一の幻術の使い手エミル・ミリエーヌの一人娘で、その術の継承者である凄腕の持ち主である。
接近戦においては短剣を2本用いた戦術を得意とする。
多対一の際に最も効果を発揮するらしい。
将来は、自分の作った衣服類を販売する店を構えるのが夢で、今回の仕事をこなした報酬で店を建てるつもりだという。
4人の中では一番の魔物討伐経験を持つ。
○ルクター・ソーン
【年齢・21歳/性別・男】
【技能・呪歌の唱歌および演奏/暗殺技能/レンジャー】
【職業・フォルター財団会長護衛役/吟遊詩人/ハンター】
フォルター男爵の側近である4人の1人。
芸術の都“ヴェーナー”の出身にして吟遊詩人である。
が、それは表向きの顔で、実際には多くの殺人依頼を受ける暗殺者だ。
それでも、理にかなわない依頼などは決して受けず、あくまでもターゲットが極悪人(賞金首)のときにしか依頼を受けないようである。
優男な外観に善良な性格ではあるのだが、先述したキャサリンと同様にいつもホエホエとしている故か、生真面目なアガンとは相性が悪いらしく、共に行動する事は滅多にない。
○ビル・カーター
【年齢・26歳/性別・男】
【技能・錬金術】
【魔力・不明】
【職業・元フォルター財団会長護衛役】
元フォルター男爵の側近である4人の1人。
現在は行方不明。
3人の部下と共に、フォルター男爵と仲間3人を裏切り、何処かへ潜伏中。
現在、王国内に闇ルートで広まっている麻薬を扱う張本人とされている。
錬金術の腕前はかなりのもので、フォルターのもとにいた頃は、ある薬物の調合を専門に任されていた。
独占欲の強い、今回の悪玉である。
○ギラン・シュレッター
【年齢・25歳/性別・男/種族・エルフ】
【技能・操影士】
【魔力・魔】
【職業・ビルの配下】
ビルの配下にいたシュレッター3兄妹の長男。
種族がエルフの割には身長150程しかない小柄なタイプ。
奇形児と思われる。
言葉遣いの悪さは天下一品だ。
上司だろうが国王だろうがお構い無い。
様々な影を自在に操る技能を有しており、自身を影と同化したり、相手の影に乗り移って意のままに操ることも出来る。
○スーレン・シュレッター
【年齢・25歳/性別・女】
【技能・戦士(巨槍が得意武器)/魔法使い(古代語魔法)】
【魔力・水】
【職業・ビルの部下】
ビルの配下にあるシュレッター3兄妹の長女。
ギランから見れば妹にあたる。
奇形児3人の中ではエルフの長所が突出したタイプである。
身長180と長身で色白。
氷系の魔法が得意で、更には巨槍を片手で振り回す力もある。
○ベリス・シュレッター
【年齢・25歳/性別・男】
【技能・窃盗/罠設置および解除/魔法使い(古代語魔法)】
【魔力・魔】
【職業・ビルの部下】
ビルの配下にあるシュレッター3兄妹の末っ子。
年齢が3人同じなのは3つ子だからである。
エルフではありえないといわれる双子や3つ子などは生みの親からも忌み嫌われるというが、彼等はそういった経験者だ。
長男同様に短身でエルフらしくないが、これは長女に命を吸われ続けている為だと思われる。
双子や3つ子が嫌われる理由の一つがそれなのだ。
暗殺稼業を糧としており、殺す相手を選ぶルクターとはそりが合わない。
●王国城下町の仲間
○アリサ・ステイシー
【年齢・19歳/性別・女】
【技能・僧侶(神聖魔法)/武闘家】
【魔力・聖】
【職業・喫茶店“アリサ”経営/ソルドバージュ寺院演奏担当】
王宮魔法陣のマサリナを祖母に、六英雄の母サリナを持つ凄い血筋の元に生まれた美少女。
王国一との声もあり、彼女の経営する喫茶店はいつも繁盛している。
驚きはするが緊張を知らないタイプで、可愛い外見の内に、冷静に物事を見て判断する力を持っている。
年齢は離れているが、ケイトの良き親友であり、よく相談相手にもなっている。
武術も優れていて、多節棍と呼ばれる東方の武器を使いこなす。
○ギル・ジル・キルジョイズ
【年齢・45歳/性別・男/種族・ドワーフ】
【技能・戦士(戦斧が得意武器)/僧侶(神聖魔法)/調理師】
【魔力・金】
【職業・キルジョイズの酒場兼宿屋経営】
六英雄の一人で“重戦斧のギル”との二つ名を持つドワーフ。
が、今は愛想のいい酒場の親父。
戦士の腕も廃れることなく一流だが、ついでに料理の腕も一流だ。
初心の冒険者にとってはいい相談相手で、酒場2階の宿屋はいつもビギナーな冒険者が多い。
ケイトの好みの店の一つ。
●王国関係者
○エレナ・リブ・ガーディア
【年齢・19歳/性別・女】
【技能・剣士(コラルド剣術を習得)/僧侶(神聖魔法)】
【魔力・聖】
【職業・ガーディア王国国王】
父の急死により、弱冠19歳で女王という運命を背負う。
六英雄だった父以上の潜在能力を秘めていると言われ、他国からは“白銀の女帝”との二つ名を受け、畏怖されている。
○アルバート・レージ・ラングリッツ
【年齢・50代後半/性別・男】
【技能・不明】
【魔力・不明】
【職業・王宮室室長/王宮騎士団総責任者】
常に国王を補佐する室長を務める男。
王宮騎士団の総責任者も兼任する。
能力は不明だが、王宮騎士団の四将軍が頭が上がらないことから、戦士か拳士のような実力を秘めていると予測される。
○セイクレッド・ウォーリア
【年齢・48歳/性別・男】
【技能・剣士(ミトラ剣術を習得)】
【魔力・空】
【職業・王宮護衛団総責任者】
六英雄の一人で“真紅の魔剣士”との二つ名を持つ。
以前は王宮騎士団の第一軍将軍を務めていたが、護衛団創設の時に総責任者に抜擢されて現在に至る。
怒らせたら一番怖い男とか手加減を知らない男とか言われている。
ぶっきらぼうで愛想が無いように見えるが、実はかなりの心配性かもしれない。
○フィアナ・ウィン・リノット
【年齢・17歳/性別・女】
【技能・不明】
【特技・先見の術/夢紡ぎ/鏡渡り/展覧の術/その他】
【魔力・空】
【職業・王宮魔法陣総責任者】
地上最年少の予言者。
加えて王宮魔法陣の総責任者まで勤める弱冠17歳。
クールな美少女で、「だろう」とか「かもしれない」等といった曖昧な台詞を知らない者と言われている。
6つのうちの1つの部署“星界の陣”に普段はおり、他の2人の予言者と共にいる。
(※ウィンとは国から頂いた名で、王宮魔法陣六賢者の証。)
(※王宮魔法陣とは、国の政権執行を担う頭脳集団の集まり。)
○イリス・ウィン・ソラリス
【年齢・22歳/性別・男】
【技能・幻術(幻術魔法)】
【魔力・魔】
【職業・王宮魔法陣“幻惑の陣”責任者】
全ての幻を扱うという奇妙な部署を任されているというが、その実態は情報工作員の集まりだったりする。
身長160とやや小柄でスリム。
優男な外観ではあるのだが、その中身は誰にも読めない。
六感全ての幻術魔法だけでなく、魔感幻術をも極めた天才。
○ポーラ・ウィン・アブドゥル
【年齢・24歳/性別・女】
【技能・魔法使い(古代語魔法)】
【魔力・空】
【職業・王宮魔法陣“破封の陣”責任者】
古代語魔法のスペシャリストで、ケイトの師だ。
見た目は妖艶なタイプでSな女王様といったイメージが強い。
王国内では、手出し厳禁の超危険人物に挙げられている5人のうちの1人。
○マサリナ・ウィン・ステイシー
【年齢・ベレッタに同じ/性別・女】
【技能・僧侶(神聖魔法)/武闘家】
【魔力・水】
【職業・王宮魔法陣“聖刻の陣”責任者】
神聖魔法の使い手としては、王国一と言われている。
いつも気を張っている感じで隙が無く、老婆とは思えない体術を見せる。
ちなみに、ケイトは“説教婆さん”とあだ名を付けている。
○ミシェル・ウィン・ブルッグ
【年齢・推定18歳未満/容姿・女】
【技能・魔法使い(古代語魔法)/暗殺技能/レンジャー】
【魔力・土】
【職業・王宮魔法陣“闇夜の陣”責任者】
王宮魔法陣5人に隠された6人目の王宮魔法陣。
ウェストブルッグ家とは何らかの繋がりがありそうな人物で、彼女の存在を知っている者は城内でもわずかしかいないという。
恐らくは、隠密的な部署なのかもしれない。
長く美しい金髪を持ち、身長は150センチと小柄でスリムな容姿を持つ。
姿を見た者は、ウェストブルッグ家の人形娘と瓜二つだと語る。
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