第11話

さてダンジョン攻略したが正直なぁ…簡単過ぎて疲れもしなかった。

ボスは歯ごたえ良かったが。(食レポ)

流石に街に行きたい。

今ん所やれることがモンスター狩るしかない原始人もビックリな暮らし方だ。

屋敷を持っていることからは目を逸らしつつ…


とりあえず!錬金術とかも設備無いし、街でも多分ユニーククエ…一旦強くなろうとしなくて良いんだよ!

まぁ色々揃えて今持ってるスキルのレベル上げを目標にしようかな。

ということで

「朧GO!」

朧を馬車馬の如く…というか馬の如く走らせる。

鞭でシバいたりはしてないよ?

相変わらず自傷しながら走っていくと防壁が見えたので門を探す。

門を通るとようやく文明栄える街が見えた。

「いやーオンラインゲーをようやくね実感できるよ!」

とりあえずぶらぶら歩いて探索しつつ欲しい物を買っていこうか。

なぜかチラチラ見られながら歩いていくと冒険者ギルドを発見したので折角だから登録していこうかな。

扉を開け中に入るとなんというかTheギルドって感じの内装をしている。

とりあえず受付の女性に話しかける。

「すみません登録をお願いします」

「ちょっと待っててね」

「はい」


「こちらがギルドカードになるので無くさないでね」

「分かりました。あっ、すみません錬金術用の設備って何処で買えますかね?」

「ここを出て右に歩いていけば錬金術の店があるのでそこで買えますよ。頑張ってくださいねお嬢さん」

「あの俺は男なんですが…」

「え!?可愛いのに?」

「可愛くても男ですよ!?」

「あぁ…ごめんなさいね失礼なこと言っちゃって。」

「あともしかして子供だと思ってます?」

「え?」

「とっくに成人済みです」

「えぇ!?本当に?」

「はい」

「本当にごめんなさい!」

「いえ大丈夫ですよ。店の場所教えてくださりありがとうございました」

「そんな堅苦しくなくて大丈夫なんだけどねぇ」

そんなこと言われようが俺は堅い態度を取る!

まぁ…俺の気分次第なんだが。


冒険者ギルドを出て教えてもらった錬金術の店に行く。

見つけた錬金術の店は少しボロいが中々に立派な建物をしている。

中に入るとポーションや爆弾…爆弾!?など、あとは錬金版が置かれている。しかし店員がいないので呼ぶ。

「すみませーん!」

「あの…少し待っていて…くれませんか?」

え?正直お婆さんが出てくるのかと思ってたのに…奥から可愛らしい少女の声が聞こえたんだが?

「すみ…ません」

スッゲェ怯えてて草…じゃなくてクソ可愛いんだが?

小柄な体に白い髪、水色の目そして、整った顔立ちをしている。可愛くね?

共学通ったら男共には告白され、一部女子にも告白され、普段から可愛がられ続けた俺と同レベルだぜ?

「あっ…あのーなんの…御用でしょうか?」

ヤベッ…放置してた。ちょっと涙目なの可愛い!

「ごめんね?えーと錬金版と他に錬金術用のアイテムがあれば欲しいんだけど…」

「錬金術師の方ですか!」

途端に目を光らせて聞いてきたんだが残念なことに初心者である。

「まぁ今から始める初心者ですけどね」

「いえ!新しく人が錬金術の道に来てくれて嬉しいです!」

何この娘凄い錬金術好きじゃん可愛い。

「というか錬金術の話になると途端に怯えが無くなるんだね」

「あっ…そのー…失礼しました…」

言わないほうが良かったかな?

「あぁ…大丈夫だよ別に怒ったりもしないし緊張しなくて」

「本当に大丈夫ですかね?」

コテんと首を傾げながら聞いてくる…あざと可愛いなぁ!

「大丈夫だって可愛い娘に怒ったりしないさ!」

顔がみるみる赤くなっていく。

「ふぇッ!?あっ!かッかわッ可愛い!?」

凄い慌ててるじゃん可愛いかよ!可愛いんだよ!

「うん可愛いよ!男なのにミスコン優勝した俺と並べても見劣りしない!なんだったら庇護欲では負ける!」

「へ?男!?」

この見た目だとそこ気になるよね!

「あっ…やっぱそこなんだw正真正銘男で〜す」

すると顔をさらに赤くし呟く。

「あっ…あぅ…男の人に可愛いって言われちゃったボソッ」

全部聞こえてんだよなぁ……純粋かよ!可愛いんだよなァ!

てか…

「……あれ?俺もしかして初対面の女の子口説いてた?」

「はい…」

ヤッベ!女子のノリに混ざる混ぜられることが多かったからそんぐらいの軽口で口説いてたわ。

その結果高校で修羅場になったというのにな…

あれは悪い夢だ…

「えーと…ごめんね?急に口説いちゃって」

流石に店入って店員口説くのはあれだわ…

「いえ、大丈夫です!悪い気はしなかったので」

なんていうか励ます感じで言ってくる。

健気可愛いかよ!



作者

主人公は高校時代女子に強制連行されて一緒にお茶シバいたりしてました。

その時に可愛いやら軽口で言ってるノリに付き合ってたら…7人ぐらいに告白され彼女になってくれと追い回された黒歴史があります。

「彼氏じゃねぇのォォォォォ!」

と言いながら逃げてた主人公はさながら修羅場系ラブコメ主人公だったと友人に煽られまくったそうです。








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