第10話(運営と掲示板)

side運営

「え……」

そんな声を上げて1人が絶望したような顔で固まる。

「おい!どうした!」

隣の席の奴が気にして声をかけると

「ぼ…」

「ぼ?」

男は何か分からず聞き返す。

「暴…食が取られました…」

「……………」

その瞬間人の声もタイピングの音も止まる。




「チーフ…」

そのうち1人がそう声を捻り出すが、チーフは現在報告会に行っている。

その声が引き金となり放心していた数十名の殆どが狂い出す。

「ハハッw無限残業編だハッハッハハハハハ!」

「おいっ!しっかりしろ!」

「チーフ頼むから帰ってきてくれ!」

「あーあw終わりだ!終わりだよチクショォ!」

地獄のような状況の職場はチーフが来るまで続いたらしい。

その時正気だった職員はチーフが神に見えたや、

チーフが苦い顔をした所を初めてみたと供述している。



【掲示板】ここはリヴァーティア専用の掲示板です。


780:名無しの異界者

ワールドアナウンスキチャー!


781:名無しの異界者

小鬼王の宮殿って何処やねん!


782:名無しの異界者

知らんな


783:名無しの異界者

分からん


784:達磨

俺も知らんぞ


785:名無しの異界者

達磨さんで草


786:名無しの異界者

てかトッププレイヤーの達磨さんが知らんって相当じゃない?


787:名無しの異界者

思ったんやが300ぐらいの時におった奴じゃね?


788:名無しの異界者

え?誰?


789:名無しの異界者

あっ…コイツじゃね?


790:名無しの異界者

いや違うだろ、あそこのダンジョンは大蛇の洞窟やろ?


791:名無しの異界者

確かにそうなんやけどさ、他にダンジョン見つけたから入ったとかありそうじゃない?


792:名無しの異界者

いや、無いやろ


793:名無しの異界者

流石に無いな


794:名無しの異界者

てか、現在暫定最強プレイヤーの方じゃね?


795:名無しの異界者

あーあの人か…


796:名無しの異界者

あの人何やってるんやろな?


797:名無しの異界者

ネームドモンスターとか意味分からんの狩ってたしやりそう


798:名無しの異界者

あの人だけ一切目撃情報無いからな。


799:ポンコツ剣聖

やっほ!なんかヤバい奴いたんだが?


800:名無しの異界者

ポンコツさんだ!


801:名無しの異界者

ヤバい奴って?


802:ポンコツ剣聖

遠視で侵入不可能エリアを見たから詳しい分からんかったんやけど、黒い狼に乗って自傷しながら歩いてる変人


803:名無しの異界者

えぇ…


804:名無しの異界者

それなんて言うクトゥルフですかね?


805:名無しの異界者

ここら辺黒い狼なんておらんくね?


806:名無しの異界者

確かに…てか乗れんの良いなぁ


807:名無しの異界者

そういえば前にエリアボス倒されてたよな!

新しいエリア行ったんじゃね?


808:名無しの異界者

あー


809:名無しの異界者

何処におるか分からんやつな

しかも支配したとか出てこなかったっけ?


810:名無しの異界者

マジで情報無さすぎじゃない?


811:名無しの異界者

これも全部最強さんが悪いんだ!(ヤケクソ)


812:名無しの異界者


813:名無しの異界者

とばっちりで草


814:名無しの異界者

案外全部最強さんが原因やったりしてなw


815:名無しの異界者

流石に…無いよな?


816:ポンコツ剣聖

モフモフしたいから動物仲間にする方法の情報募集中です!


817:名無しの異界者

俺もモフモフ欲しい!



「ヘクチッ!うーん噂でもされてるのかな?」

何故かゲーム内でクシャミが出ている主人公はだいぶ可愛らしかった。(男です)



作者

主人公は現在他の人が歩いて進んでる中トラックで爆走して障害物も全て吹き飛ばしているレベルの差があります。

しかも脱線しまくってるからな!ゲーム運営も一切予想が付かないぜ!

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