第9話
とりあえずダンジョンに行くことが決定したので森を抜けるため現在朧の背中に乗り移動している。
「イヤッホー速ぇ!」
正直自分で歩くより断然速い。
何もしないのもあれだから再生とかのレベル上げとくか。
「『ブラッドウェポン:ナイフ』」
創り出したナイフで自分の左腕を斬りつける。
「結構痛えな」
流石に両断はしなかったが結構斬れたのでかなり痛む。
痛覚設定100だししゃあないか…
「おっ?着いたか」
治っては斬るを繰り返すと、森の外に辿り着くときには再生とHP自動回復のレベルが3になった。
さて、ここ何処だ?プレイヤー居ると助かるんだが…
プレイヤーか街を探し求め歩いて十数分後俺は遂に…ダンジョンを見つけた。
「えぇ………まぁいいか!」
元々ダンジョン行く予定だったんだし良いだろ!
ボッチが寂しいとか思ってないからな!
「ええと小鬼王の宮殿?え?宮殿?」
どっからどう見ても石造りのピラミッドと集落なんだが?
まぁ…あいつらにとってはそうなんだろうな。
〈ダンジョンに入場しますか?〉
「YES!」
そう言うと一瞬だけ周囲が黒くなり元に戻る。
多分ダンジョン用のサーバーに入ったんだろうな。
「さて、食べ放題だ!来いやァァァ!」
叫ぶと混紡や剣を持ったゴブリンの集団が現れる。
レベルは8か低いな(テメェが高えんだよ!)
それからは、ゴブリンの集団に見せ場など無く重圧で行動不能にされてから血も肉も喰らいつくされた。
まるで鬼だ。いや、確かに吸血鬼なんだが…そういうことでは無い。
多分ゴブリン達は死刑囚のような心持ちで死ぬのを待っていただろう。
それからも稀に強いやつは居たが、それでもレベルは最大11だったのでギリギリ何も出来ずに死んでいった。
そして現在ボスモンスターと側近のような見た目をしたモンスターだけが残っている。
ボスはゴブリンキングLv17で、側近っぽいやつは
ゴブリンジェネラルLv13だ。
ただ、重圧のせいで差があるステータスがさらに広がっていた為攻撃が当たることすら無く喰われた。
ボスはレベル以上に効き目が薄かったようだがそれでも殆ど何も出来ずに死んでいったのだ。
傲慢の重圧は格下殺しには便利過ぎる。
〈ワールドアナウンス
ダンジョン小鬼王の宮殿が完全攻略されました。〉
〈レベルアップ26→27〉
〈ドロップ
・小鬼王の冠
・粗悪な鉄剣×7
・鉄剣
・粗悪な石棍棒×18
・粗悪な皮鎧×5
・20000ゴールド〉
〈称号:悪食を取得しました〉
〈称号:恐怖の化身を取得しました〉
〈称号:一騎当千〉
〈スキル:過食を取得しました〉
〈スキル:悪食を取得しました〉
〈スキル:威圧を取得しました〉
「うっぷ…死ぬ…」
〈偉業を達成しました〉
〈ユニーク称号:暴食を取得しました〉
〈ユニークスキル:暴食を取得しました〉
〈スキル:過食が暴食により消滅しました〉
〈スキル:悪食が暴食に統合されました〉
「アァァァァ!やったぜ!これで無しとかじゃなくて良かったぁー」
うん?どうやら暴食を取得したことで腹の限界が消え去ったらしい。さっきまで苦しかったのに急に何事も無かったかのようになっている。
小鬼王の冠
一部コレクターに人気で高く売れる。
〈称号:悪食〉
正気とは思えないものを喰らい続けた者に与えられる。
条件:生きたモンスターや状態異常付きの食べ物を満腹状態になるまで食べ続ける。
スキル:悪食を取得する。
〈称号:恐怖の化身〉
まるでソレ自体が恐怖であるかのような存在に与えられる。
条件:一定値以上の恐怖を周囲に与える。
スキル:威圧を取得。
〈称号:一騎当千〉
軍団を相手に1人で打ち勝った者に与えられる。
条件:戦闘を途切れさせずに1000体倒す。
全ステータス+3
〈ユニーク称号:暴食〉
暴食に見境なく喰らい続けた者に与えられる。
条件:ダンジョン内のモンスターを全て喰らい尽くす。
スキルポイント+3
ユニークスキル:暴食を取得。
暴食
・暴食ノ王
ベルゼブブを召喚する。
1日1回1分
・ベルゼブブ
・咆哮
狼のように吠え周囲の敵をスタンさせる。
・炎の息吹
炎を口から吐き敵を燃やす。
・蝿の王
蠅を大量に召喚し操る。
・嵐の主
嵐を生み出し操る。
・慈雨の主
天候を変え雨を降らす。
・
範囲指定型
指定した一定範囲の敵からHP、MPを吸い取る。
接触型
接触した敵から持続的にHP、MPを吸い取る。
・悪食
MP180を消費して黒いワームのような悪魔を召喚する。
悪魔は全ての攻撃が
悪魔は全員スキル:悪食を取得している。
・悪食
食えば食うほどステータスが上昇する。
・封印中
威圧
相手を萎縮させ、レベル差に応じてステータスをダウンさせる。レベル差があり過ぎると戦闘不能に陥る。
「一周回って冷静になったんだが、俺元々最強なのに何処目指してるんだろうな……」
そんな悟り?を得た俺を他所に運営が慌てているなど知りもしなかった。
作者
主人公は一体何処を目指すのか…
俺にも分からん。
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