第9話 プールだ!女子更衣室だ!スクール水着だ!
「はーい!今週からプールの授業が始まりまーす。今年から最新式の水着に変わったから忘れないようにね」
「はいはーい!」
俺は勢いよく手を挙げた。
「はい、まりちゃん。どうしたの?」
「美並先生も一緒に入るんですか?」
(ぐふふふ、女教師の水着なんてエロすぎるだろ!ぜひ入って欲しい。入るって言え!)
「今年から先生方も入りますよ。なにせ最新式のスクール水着だから試着して試し泳ぎをしなきゃいけないの」
「ガハッ!」
(やばい。大人の女教師がスクール水着を着ている絵を想像したらそれだけで意識が吹っ飛びそうだ)
「大丈夫?まりちゃん!」
「はい!これしきのことで学校を休むわけには行きません。死んでも水泳の授業に参加します」
「死んだら参加できないんじゃないの?」
「化けてでも参加しますのでご安心ください」
「まりちゃんて最近、なんかガツガツしてるよね?」
「学生の本分を全うしたいだけです!」
「あ、そう、あまり無理しないでね」
…………………………
自宅にて。
「おいおい、なんだこのエロいスクール水着は!?令和はこんなにも布面積が少ないのか!」
俺はタンスにしまってあった星野まりの水着をベットに並べていた。
(これはやばい、やばすぎる。こんな水着をあのクラスメイトが着るなんて。この学校の校長はなんてセンスの良さをしてるんだ!)
星野まりはスクール水着以外にも色とりどりな水着を持っていた。
もちろん、俺は試着してみる。
服を脱いでもモザイクがかかって男の子の体にしか見えない。
水着を着ても胸の膨らみはわからない。
(他の人が俺を見たら最高のスタイルしてるんだろうな......)
どれを着てもエロさが全く出ない。
俺はガッカリする。
「そうだ!明日だ!更衣室で他の女の子の裸を見ればいいんだ!そしてプールではこのエロい水着も!グフフフ」
次の日。
キーンコーンカーンコーン
「ついにきたーーーー!!」
「ま、まりちゃん、どうしたの?」
「待ちに待った女だらけの水泳大会!ポロリもあるよバージョンに感無量です」
「ん?なんか昭和なフレーズ?」
「さあ、ライカちゃん。わたしを女子更衣室に案内して」
「一緒に行きたいの?」
「もちのろんです」
「なんか昭和が流行ってるの?もしくは流行らせようとしてるの?」
「気にしないで。テンションマックスなだけだから。それよりも早くわたしを秘密の花園に連れてって」
「なんかキモい。わたし一緒に着替えるの嫌かも。まりちゃん、他の人と行って」
(がーん!まさかの拒否。しまった。いつもの癖でおっさんがてでしまっているのか。これを改善しないといつものようにいいところでエロイベが強制終了されてしまう)
だかそんなことで俺はめげない!
なぜならライカちゃんだけがみたいのではない。
同じクラスの女子全員の着替えが見たいのだ。
なんとか女子更衣室を見つけた俺はドアノブをグッと握った。
(ついにきたーー!この扉の向こうには秘密の花園が。んーー、たまらん)
ガチャ
「か、カーテン!?」
そりゃそうだ。扉開けたら中丸見えでは大問題だ。セキュリティが厳しければ厳しいほどその向こうはより魅力的な空間になっているはずだ!
よし!開けよう
シャーー
「なに〜!?
なんでみんなバスタオルまとってんの?」
「あらっ!まりちゃん。去年盗撮事件あったじゃん。それからみんなバスタオル巻いて着替えたるんだよ」
あたりを全て見回す。全員バスタオラーだ!
「く、くそーー!」
「まりちゃん??大丈夫?」
「おほほほほ、セキュリティは大事よね。
でもなんでみんなバスタオル巻いたままプールまで行くの?」
俺にとっては死活問題だ。
ここでの生着替えが見れないなら次はセクシースクール水着を見る他ない。でも誰も着替え終わってもバスタオルを外さない。
見たい、せめて水着姿だけでも見たい。
そんな俺の思いが質問に変わった。
「更衣室からプールまでちょっと歩くじゃん。渡り廊下を狙って望遠レンズで見てる変態がいるのよ。まあ、プールまで行けば外からは見えないから安心だけどね」
「なるほど、俺みたいなやつがいるんだな。
それはけしからん」
「俺みたいな?」
「おほほほほ、きにしないでー」
バスタオルで隠してまで見られたくない水着。
それはもう布面積のほぼないセクシースクール水着だからではないか。
これで決まった!おれが昇天を迎えるのはプールサイドだ。さっそくそこに行こう。もうみんなバスタオルを取って淫らなスク水になっているはずだ。
さらには美並先生の哀れもないエロいスクール水着も見れる。
(校長先生、教員にセクシースクール水着を強要するなんて親友になれそうだ)
俺もバスタオルを巻いてセクシースクール水着に着替えて本当の秘密の花園へ向かった。
(絶対に見せん。望遠レンズでのぞき見する俺みたいな奴には!)
完璧にバスタオルでガードしてついにプールサイドに入る扉に着いた。
(ついに報われる時が来た!今まではマンツーマンだから相手に左右されてあんなことやこんなことは成立しなかった。でも今日は違う。
クラスメイト全員のセクシースクール水着だ。これは外すはずがない)
俺の胸は大きく高鳴っている。
どきどき、どきどき、どきどき、
ガチャ
「やっほーい!みんなプール楽しんでるかーい」
俺はテンションマックスでプールサイドに飛び込んだ。
「ええ!えええ!えーーー!」
「なんで!なんで!セクシースクール水着じゃないんだ!?」
みんなが着ていたスクール水着はジェンダーレススクール水着だった。ほぼジャージみたいな水着だ。
「まりちゃん、どうしたの?」
「なんで、なんでみんなはわたしみたいなセクシースクール水着を着てないんだ!?」
パサッ
俺は無意識に身につけていたバスタオルを地面に落としてしまった。
「ま、まりちゃん!なにそれ」
「みんなもこれ着てプールじゃないの?」
「そんな激しいの学校で着る訳ないじゃん」
「でも最新式の水着って.......」
「だからこれじゃん。ジェンダーレス水着はいまの流行りでしょ」
「....................」
「まりちゃん、どこ行くの?」
「ちょっと渡り廊下まで」
俺はクラスメイトのセクシースクール水着ご見れると思った。でも見れなかった。ショックに立ち直れなかった。と同時にこんな暑い中望遠カメラ片手に頑張っている同士に俺みたいにこんな辛い目に遭わしちゃいけないとも感じた。
だから俺はセクシースクール水着のまま渡り廊下に向かう。
それが友へのせめてもの花向けだ。
………………………………………
あとがき
第9話はいかがでしたか?
女子更衣室は一度でいいから入ってみたい場所ですね。
望遠カメラで待ち続ける野郎に共感できたらぜひ☆レビューをお願いしまーす♪
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます