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「 クソォ………… お、俺は……
このまま死んでしまうのか………
やっと…………
人間らしい感情が…………
戻ってきたってのに……………
………死にたくない、
死にたくないっっっ…!!!
どうすればいいんだぁっ!! 」
と、その時だった…………
「 み、みのりんっ…!!
どうしたのっ!? ねぇっ……
みのりんっ、みのりんっ!! 」
ドアの向こう側から……
れいの声が聞こえてくる。
( はっ…!! そ、そうだっ……
『れいちゃん』 ………だっ!!
れいちゃんに “この事” をっ……
伝えればっ………
お、俺は、俺はっ……… )
僕は、慌てて………
ドアをすり抜けた。
そして………………
「 れいちゃんっ…!!
ど、どうやら、僕はっ………
人間じゃないみたいなんだっ… 」
れいは、首を傾げる。
「 どうしたの、みのりんっ………
何があったのっ…??? 」
「 い、今っ…………
こうして話している僕は………
ぼ、僕じゃないんだっ…!!
……………んあぁっ、
どう説明したらいいのかっ………
と、とにかく、れいちゃん!!
僕を助けてほしいっ…!!!
部屋の中で 『僕』 がっっっ……
倒れているんだっ…!!
“この事” をっっっ………
だ、誰かに伝えてくれっ…!!
頼むっ! れいちゃんっ!! 」
“大人のテンパり” に……
れいも、かなり………
………焦っている様子だった。
「 えっ…!! み、みのりんっ……
“幽霊” だったのっ…!!?
れいは……… ずっと………
幽霊とお話ししてたのっ!!?
み、み、みのりん…………… 」
それ以上に焦っていたのが……
隣にいた…………
“クソオヤジ” ………だった。
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