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「 うぉぉぉーーーーーっ!! 」
れいには、悪いと思った。
だが、僕は既に………
“クソオヤジ” の顔面目掛けて…
………殴りかかっていた。
「 あぁっ!! み、みのりんっ……
や、やめてぇ~~~っ!! 」
れいが大声で叫んだ………
次の瞬間…………
〈 スルッ…! 〉
僕の 『拳』 は…………
“クソオヤジ” の頬をすり抜けた。
( え、えっ…!!?
な、な、なんだコレ…………
ま、待て待て待て待て待て………
い、意味分からん…!!? )
ここ数日間、
僕の身の周りで起こる事全てが…
おかしい……………
しかも、今の “すり抜け” は……
パニクり度………MAXだった。
僕が、頭を抱えた………
その時…………
「 み、みのりんっ………
そんな事できるのぉ~っ!?
すごぉ~~~いっ!!
壁とかっ、ドアとかもっ………
できるのっっっ…!? 」
そんな、れいの言葉に………
“僕も” 眉をひそめた。
そして………………
「 ド、ドア……………
ま、ま、まっさかぁ……… 」
僕は、恐る恐る………
“101号室” のドアノブに……
手を掛けた…………
が、その時だった…………
〈 スルッ…! 〉
すり抜けてしまった………。
( な”っ…!!?
な…… なんだコリャァァァ……
も、も、もしかして……… )
僕は、そのまま…………
スゥ~………っと、
ドアをすり抜けでみた。
〈 スゥ~………… 〉
難無く、成功。
ドアをすり抜け…………
家の中に入ってしまったのである。
僕は、その場で…………
………フリーズしてしまった。
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