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「 ちょっと、あなたっっっ………
いい加減にしたらどうですか!!
こんな小さい子をっ………
一日中、家に閉じ込めておくなんて
ヒドすぎるでしょぉっ…!!
…………だいたいっ、
6歳……って言ったらですよ、
外に出て… 自然と触れ合ったり…
お友達と一緒に…………
おままごとをして遊んだり………
そういう事をっ…………
したい盛りじゃないですかっ!!
…………それに、あなたっ、
どうして、れいちゃんの言う事を…
信じてあげられないんですか!!
あなたは、れいちゃんのっ……
“父親” なんでしょ…!!
親がっ、自分の子供をっ……
信じてやらないでっっっ……
どーするんですかっ…!!! 」
決まった……………
………………僕は、そう思った。
しかし……………
「 れいっ、誰と会ってたんだっ!!
何を話したんだっ…!!!
れい! 言いなさいっ…!!
お前が、よその人間と関わると…
厄介な事になるんだっ…!!
早く答えなさいっ…!!! 」
僕は、れいの父親に………
思いっきり “シカト” を……
……………かまされたのだ。
「 ちょ、ちょっと、アンタねぇ!
僕が目の前にいんのにっ………
む、無視するってっっっ……
どーゆー神経してんスかぁ!! 」
「 はっ!! み、みのりんもっ……
お、怒っちゃった…………
ど、どうしようっっっ……
怒らないでっ! 怒らないでっ!
“二人とも” っっっ………
怒らないでぇっっっ…!! 」
れいの “言葉” に………
父親は一瞬、眉をひそめた。
「 れ、れい……………
…………今、何て言った?
“二人とも” ………って、
ど、どういう事だっ…!!?
………………それにっ、
“みのりん” ……ってのは、
一体、誰の事なんだっ…!!!
お前、また………
訳の分からない事を………
言いやがってぇぇぇ……… 」
( この期に及んでっ………
まだそんな事をっっっ………
…………クッソォ!!!
このオヤジ……………
ゆ、許せねぇぇぇ…………… )
気がつくと僕は、
“拳” を握り締めていた。
そして…………………
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