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( いや、ちょっと待てよ………
その時たまたま………
帰って来てたのかも知れないし… )
そんな事を思っていると………
「 お父さんが “おかしな事” を……
言うからね、れい…………
《 お父さんっ、何言ってるの?
チーちゃんはっ………
ここにいるじゃないっ…??
それに…………
今日は、れい…………
ずぅ~~~っと、ずっとっ……
チーちゃんと遊んでたよ? 》
……………って、
そう言ったの………………
そしたらね、お父さん………
すごく怖い顔になってね………
………れいの事を怒鳴ったの。
《 どういう事だ、それは…!?
う、嘘をつくんじゃないっ!!
そ、そんなデタラな事を……
………言うような子は、
金輪際………………
お友達とは遊んじゃダメだ!!
それとっ、外で遊ぶのもっ……
禁止だからなっ…!!!
分かったな! れいっ…!! 》
……………って。
れい…………………
ウソなんてついてないのに………
本当の事を言っただけなのに… 」
「 チ、チ…………
チーちゃんが目の前にいるのに……
れいちゃんのお父さんは………
ど、どうして…………
そんな事を言ったんだろうね? 」
「 分からない…………
だから、おかしいなぁ…って。 」
この時、僕は思った。
『チーちゃん』 は、やはり………
“アレ” ………だと。
考えたくはないが、状況的に……
そう考えざるを得ない………
チーちゃんは、おそらく………
……………… 『幽霊』 …だ。
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