REI………WA… （新元号 “令和” 記念作品 ※リメイク版）

P.30

　「　でもね、ある日ね…………

　　　お父さんがね…………

　　　『おかしな事』　を言ったの。

　　　チーちゃんとは、もう………

　　　遊べないんだよ………って。

　　　チーちゃんのお父さんのね……

　　　お仕事の都合でね………

　　　………チーちゃん、

　　　遠くに行っちゃったから……

　　　もう、遊べない………って。　」

　「　………おかしな事？　ん？？

　　　それ、おかしな事……かな？？

　　　でもさ、れいちゃん…………

　　　それは……………

　　　仕方がないんじゃないかな…？

　　　なんて言えばいんだろ………

　　　……………んん～～～、

　　　“大人の事情”　…………

　　　………つっても分かんないか、

　　　なんて言えばいんだろなぁ～…　」

　「　絶対におかしいよっ…！！！

　　　だって、その時っ………

　　　チーちゃんはっっっ………

　　　れいの隣にっ………

　　　ちゃ～んといたんだからっ！！　」

　「　　　　　　えっ…！？　　　　　」

　　　　おかしい。

　　　それは確かに、おかしい。

　　　お父さんの仕事の都合で、既に…

　　　“遠く”　へ行ってしまった……

　　　『チーちゃん』　が………

　　　れいの隣にいるのは………

　　　非常に……………おかしい。

　　　嫌な予感がするのは………

　　　…………気のせいだろうか、

　　　その時、僕は…………

　　　ピンときたのだ……………

　　　『アレ』　じゃないか………と。