P.28


 「 あのあとね…… れいね………

   みのりんを探したけど………

   どこにもいなかったからね……


   だからね…… 先に………

   おうちに帰っちゃったのかなって、

   そう思って…………


   それでね、

   ここに来てみたの…………


   ねぇねぇ、

   みのりん…… どうして………

   いなくなっちゃったのっ?? 」



    僕は、非常に困った。

   それについては、自分自身が……

   教えて欲しいくらいなのだから。


    この時、僕はふと思った。

   記憶が途切れる前に、れいが……

   僕に “何か” を…………


   ………伝えようとしていた事を。


    僕は、れいに謝りつつ……

   “その事” を聞いてみた。

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