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 「 あのね、れいね…………

   ジャングルジムから落ちて………

   気がついたらね………


   “おヒゲのおじさん” にっ……

   抱っこされてたのっ……。


   それでね…………

   すごく怒られちゃったの………



  《 ちょっと、アンタねぇっっっ…

    “一人” でっっっ………


    そんっっっなトコっっっ……

    危ないでしょーぎゃぁっ!!


    誰かが見てるんだったらっ、

    まだしもぉーーーーーっ!!


    アタシがっ………

    『超人』 じゃなかったらねぇっ、


    アンタ今ごろ死んでるわよー!


    ハァッ…… ハァッ………

    れいちゃん………だったわね?


    ……………ごめんね、

    怒鳴っちゃって……………


    アタシね、今……………


    “命” にハンパなく敏感なの……


    ……………もうこれ以上、

    尊い命を失いたくないのよ………


    …………ふぅ~、

    分かったら早く…………

    おうちに帰りなさい…………。


    もう来ないわよっ!!

    アタシ達も暇じゃなのよっ!!


    ………あぁっ、ほらっ!


    これ、あげるわっ…………


    はいっ、アメ玉…………


    …………っっってっ、

    んがぁぁぁーーーーーっ!!


    ヤっバいわ、これっ…………


    “ハイパークールのど飴DX” っ…

    だったわぁぁぁーーーっ!!


    ………れいちゃん、ごめんっ、


    やるモンなんもなかったわっ。


    スィ、SEE~YOU~っっっ… 》



   ……………って。


   恐かったけどね…………

   おヒゲのおじさん、すごく………


   優しかったの…………。 」



    れいは、そう言って………

   僕を見上げた…………。



 「 そ、そうだったんだ…………

   よ、よかったぁ~………

   無事でなによりだよっ……… 」



    とりあえず、ホッとした。

   れいに “大怪我” を………

   負わせてしまったかもしれない……


   僕は、そう思っていたからだ。



 ( …………でも、

   あの…… マッチョのオネェ、


   完全に俺達の視界から………

   消えていたハズなのに………


   い、一体、どうやって……… )



    僕は…………

   マッチョなオネェ………の、

   “超人的” なスピードが………


   不思議でならなかった………。


    

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