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「 はっ…!! 」
気がつくと僕は、また……
ソファーでうつ伏せになっていた。
「 れ、れいちゃんっっっ!!
れ…………… えっ?
ま、また………… 夢………
………ん? “砂” ……………
ま、まさかっ…………
これは、ゆ、夢じゃない……… 」
砂だらけのソファーを見て、
僕はそう思った。
夢じゃない………となれば、
あの後 “れい” は、一体………
どうなってしまったのだろう……
僕は “ここ” にいるよりも、
れいの事が心配でならなかった。
すると………………
「 み~の~りぃ~……
り~~~~~んっ………… 」
突然、部屋の外から
“女の子” の声が聞こえてきた。
僕は、その声の主が誰なのか……
すぐに分かった。
「 はっ…!!!
れ、れいちゃんだっ…!!! 」
そう確信した…………
まさに、次の瞬間…………
僕はいつの間にか、
れいの目の前に立っていた。
“時空を超える感覚” ………
………とでも言うのだろうか、
毎度の事ながら “これ” が…
………よく分からない。
だが、今は、そんな事を………
言っている場合じゃない。
ジャングルジムから………
落ちたハズのれいが………
………掠り傷ひとつない状態で、
僕の目の前にいるのだ………。
もう何もかもワケが分からない。
とりあえず僕は、聞いてみた。
「 れいちゃん……だ、だよね? 」
「 うんっ、そうだよっ…?? 」
「 だ、だよね……………
あ、あぁっ…………
れいちゃん、ジャングルジムから…
お、落ちた………よ、よね? 」
「 うんっ、落ちちゃった。
落ちちゃったけどね………
その時ね…………
バイバイしたハズの………
“おヒゲのおじさん” がねっ……
…………助けてくれたのっ。 」
「 えっ…!!?
おヒゲのおじさん…………… 」
僕は…………
“あの人” の顔が頭に浮かんだ。
( おヒゲのおじさん………って、
“御鍋谷公園” の前にいた………
あ、あのっ…………
“マッチョなオネェ” っ……
………………だ、だよなっ?
あ、あの人がっっっ…………
れ、れいちゃんをっ…!!? )
すると…………………
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