P.23


 「 うわぁ~~~~~っ!!

   高ぁ~~~~~いっ!!


   こうやって、お手手を広げるとっ…

   鳥さんになったみたぁ~い!!


   アハハハハハァ~~~ッ!! 」



    れいは、既に…………

   高さ3m程のジャングルジムの…


   “天辺” にいた。 そして………


   そこで、両手を広げて笑っている。



 「 ハァッ… ハァッ……


   し、しかしっ、れいちゃんって……

   元気いっぱいだねっっっ………


   れいちゃんのっ…………


   “楽しそうな顔” 見てるとさっ、


   みのりん、すんごくっ………

   ………元気もらえるよっ!! 」



    “お友達” の心配は………

   自分だけで十分だ…………


   僕は、そんな風に思っていた。


   活発で…………

   笑顔を絶やさない、れいに………


   “お友達” がいないワケがない。

   僕はそう感じていた…………。


   だが、その時だった。


   れいの “表情” が徐々に………


   変化してゆく………………


   …………とても寂しげな顔に。


   すると、れいは……………

   目に涙を浮かべながら僕に言った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る