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「 …………あのね、
れいの…… おじいちゃん……
………死んじゃったでしょ?
それでね……………
今度は… れいのお父さんがね……
“潮のおうち” の………
王様やらなきゃいけないんだって。
だからねっ…………
“潮のおうち” の近くにっ………
お引っ越ししてきたのっ。 」
“6歳児の説明” は………
………………極めて難解だ。
しかし、僕はその時………
なんとなく………理解できた。
「 ん~~~と、要するにぃ…………
“潮のおうち” ………ってのは、
『潮ハイツ』 ……の事だよねぇ?
……………で、
そこの “王様” ……ってなりゃ、
『大家さん』 ……って事かな?
すなわち………………
れいちゃんのお父さんが………
死んじゃった………
おじいちゃんの代わりに………
『潮ハイツ』 の “管理人” を…
引き継がざるを得なくなった……
……………だから、
遠くから、潮ハイツの近くに……
引っ越してきた……ってワケかぁ。
そういう事かなぁっ…?? 」
十中八九、そんなトコだろう…
僕は、そう思っていた。
すると、れいは突然…………
「 みのりんっ!! 次はっ………
ジャングルジムしよぉ~っ!!
アハハハハハァ~~~っ!! 」
そう言って、
また別の遊具の所へと………
………走って行ってしまった。
「 んあぁ~~~~~っ!!
れ、れいちゃんっっっ…!!
………………ふぅ~、
ま、またかよぉ…………… 」
僕は、仕方なく…………
れいの “プランB” に………
…………付き合う事にした。
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