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「 あ、あぁ~~~っ………
この、ワンちゃんはっ………
“アメンちゃん” だけどぉ………
……………あ、あのさっ、
お嬢ちゃん、お名前はっ…??
それと、今、何歳ですかぁ~?
ここに…………
一人で来たのかなぁ~??? 」
「 あのね、わたし…………… 」
「 バウバウバウバウバウッ!! 」
「 アメーーーン(犬)っっっ!!!
カブってるよっ、もぉーっ!!
…………ゴメンね、お嬢ちゃん、
もう一回言ってくれるっ?? 」
「 ………わたしねっ、
“番田れい” ……ってゆーの!!
あのね、れいねっ…………
6歳だよぉ~~~~~っ!! 」
「 あぁ~~~、そぉっ…………
お嬢ちゃん、番田れいちゃん………
………っていうんだねっ、
えっと…… おうちの人が……
見当たらないけどぉ…………
一人…………か、かなぁ?? 」
「 あのねっ………
れいは、ひとりじゃ………… 」
「 んがぁぁぁーーーーーっ!!! 」
「 なっ! もぉーーーーーっ!!
カブってんですよぉぉぉっ、
キャサリンさーーーんっ!! 」
「 んあぁっ、ゴメンなさいねぇっ、
さっき、れいちゃんがさぁ………
“番田” ……っつったじゃない?
この界隈で、番田……っつったら、
『潮ハイツの大家さん』 っ……
…………ぐらいじゃない??
だって、番田よっ…??
なかなか聞かない苗字っしょ?
もしかしたら、この子…………
潮ハイツの大家さんと、なんか……
………関係あんのかもねっ。 」
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