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    れいが…………

   警官とオネェを見上げて、

   モゴモゴと口を動かしている。


   なんにも聞こえない………

   何を話しているのだろう………



 「 このワンちゃんっ、

   おまわりさんのワンちゃんっ?


   かわいい~~~…………

   いいこ、いいこ~~~っっっ。


   あっ、あと…………

   “おヒゲのおじさん” ……はっ、


   おまわりさんのお友達ぃ?? 」



 「 ムキキィーーーーーっ!!

   ちょ、ちょっとぉ~~~っ!!


   アナタ、どこの子よぉっ…!?


   よくもっ、アタシの事をっっっ…


   “おヒゲのおじさん” なんてっ、

   言ってくれちゃったわねぇーっ!!


   ねぇっ!! ちょっとっ………


   青地間く~~~~~んっ!!


   アンタも、一応っっっ………

   警察官の端くれでしょ~っっっ、


   なんか言ってやんなさいよぉ! 」



 「 は、端くれ…………って、

   ちょっと、キャサリンさんっ!!


   そんな言い方ないでしょっ!!


   そ、れにぃっ、子供相手にっ……

   ムキになりすぎですよぉっ!!


   …………ったく、もぉ~、

   だよなぁ~、アメンっっっ!! 」



 「 バウバウバウッッッ………

   バウ~~~~~~ッ!!! 」



 「 あぁ~っ、おまわりさんっ……

   …………このワンちゃんっ、


   アメンちゃん……ってゆーんだぁ!

   かわいいねぇ~~~っ!!


   いいこ、いいこ~~~っっっ。 」



    れいが “マッチョのオネェ” を

   怒らせてしまったのだろうか……


   ………僕は、そんな風に思った。


   マッチョのオネェが………

   とてもムキになっているのが分かる。


   こ、恐すぎる…………

   ここで、このまま…………

   様子を伺っていた方が…………

   ………………み、身の為だ。



    れいは、まだ…………

   “厄介組” との会話を続けている。


   今度は “警官” が、れいに……

   ………話し掛けているようだ。

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