P.10
「 みのりんっ…??
………ねぇ、ねぇっ?
みのりんってばぁ~~~…? 」
目の前が、ボ~…っとしていた。
ふと、我に返ると…………
「 れ、れ、れいちゃん…!!! 」
そこにいたのは、
ついさっきまで一緒に話をしていた
『れい』 という女の子だった。
「 …………みのりん?
とうしたの? 震えてるよ??
お熱でもあるのっ…??? 」
「 へっ…… あ、あぁっ……
い、いやっ………
な、何でもないよっ…………
それより、れいちゃん………
また…………
遊びに来てくれたのかい…??
れいちゃんとさぁ、みのりん………
………ついさっきも、
お話ししてたでしょっ…??
だ、大丈夫? お父さん………
心配してるんじゃないのっ?? 」
この子と話していると、確かに
心救われるような気分になる。
しかし……………
……………だからと言って、
“24才のいい大人” が………
“初めて出会った6歳の女の子” と
ちょくちょく遊んでいて………
いいものだろうか…………
“誘拐犯” とかに………
…………間違われても困るし。
クセがついてしまう前に………
こういうのは……… やっぱ、
ヤメさせた方がいいんじゃ……。
歩は “いろんな事” が……
…………心配になりだした。
すると、その 『れい』 が……
キョトン………とした表情で、
首を傾けたまま、口を開いた。
「 ………え? さっきぃ??
あれぇ~~~…???
れい………………
みのりんとお話ししたの…………
『昨日』 ………だよっ??? 」
「 え…!? き、昨日っ…!!? 」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます