P.4


 「 ちょっとぉーーーっ!!

   なになになにぃっ…!!


   うるっさいな、もぉーっ!!

   なんなのよっ、コイツっ!!


   超ウザいんですけどーっ!!!


   あっち行ってよーーーっ!!

   超ぉーキモいしぃーーーっ!! 」



   “茶髪” のリアクションは………


   ……………最悪なものだった。



 「 は、はぁっ…!!?


   ちょ、ちょっと、キミねぇっ……


   人が親切に届けてやってんのにっ…


   そーゆー態度ってっっっ…………


   お、おかしーでしょっ…!! 」



    僕は、その…………

   “ふてぶてしさ” に、思わず……

   声を荒げてしまった。


   すると、

   “茶髪” の隣のJKが……

   ………間髪入れずに言い放つ。



 「 んあぁ~~~~~っ…!!


   むしむしむしぃっ…!!!


   シッ、シッ、シィッ…!!


   来んじゃねーっ! バーカ! 」



    その瞬間、僕の心は…………

   ……………………折れた。



 「 む、無視ぃぃぃーーーっ!!?


   シ、シカト……かよ………… 」



    僕は、呆然と立ち尽くしていた。


   そんな僕(呆然とstanding)には…


   ……………お構いなしに、


   JKらは…………そそくさと、


   過ぎ去ってゆく………………。



 「 めっちゃ、ウザっ…………


   松子ぉっ、さっきのっ………


   刺すヤツじゃねっっっ…??


   刺された…!? 大丈夫っ? 」



 「 竹美ぃ~~~、アタシっ………


   ………少林寺拳法部だよっ?


   めっちゃ…………俊敏だよ?


   あんねぇ、あんっな…………


   ”ブンブンうるさいヤツ” は……


   刺される前にっっっ………


   ……刺すっちゅーねんっ!! 」



 「 だぁ~~~よぉ~~~ね~~~!!


   だよねーーーだよねーーーっ……


   ゆっきゃないかもねっ!!!


   だよねぇ~~~~~っっっ…… 」



 「 松子………………

   ………古くね? それっ? 」



 「 だぁ~よぉ~ねぇ~っ!!! 」



 「 アハハハハハァ~~~っ!! 」

 「 アハハハハハァ~~~っ!! 」



    僕は………………



 「 チクショーーーっ!!

   フザっけんなぁぁぁっ…!! 」



    いきり立ち…………



 〈    バシィッ…!!    〉



    持っていた定期券を……

   ………地面に投げつけていた。


   そして、しばらくそれを……


   ……………睨みつけていた。


   すると、その時………………


   僕は、おかしな事に気づいた。

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