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僕は “ヤツら” が………
豆粒くらいになった頃を見計らい、
“それ” が何なのかを………
……………確かめに行った。
「 ……………あっ!!
こ、これっ… 電車のっ………
“定期券” じゃんかっ…!!
こ、これって……………
ないとマズい系のヤツだよな………
ど、どうしようっ………… 」
長らく……………
外界との接触を断っていた僕は、
“普通だったら” ………も、
よく分からなくなっていた。
だが、僕の中にもまだ人としての…
“良心” があったようで…………
( 定期もそうだけど……………
この “定期入れ” …………
ブランド物…………だよな?
これは、呼び止めて…………
渡さなきゃいけないんじゃ!?
なけりゃ…………自腹だよな、
あの茶髪(JK)…………
…………………よ、よし、
と、届けてあげようっ…!! )
僕は、拾った “それ” を…
渡そうと決めた。
視界から消えかけそうになっていた
2人組を急いで追いかけた。
そして………………
「 あ、あのっっっ…!!
これ(定期券)っっっ………
お、落としましたよっ……… 」
僕は思っていた………………
( 俺、今…… この上なく…………
頑張るってるよな…………
久々の外界接触者第一号がっ、
“コギャル” だぞっ…!?
一番絡みたくない相手に………
お、俺は……………
自ら声を掛けているっ……… )
いつもの自分とは………
まるで違う行動に “驚き” と…
そして “興奮” さえ感じていた。
しかし………………
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