第20話 歩行者天国
万世橋を越えると左側に万世橋警察署がある。中央通りを北上しようとしたが、歩行者天国になっているらしく入れなかった。なんということでしょう。そういえば、最近も復活しているので同じような規制がされ始めていたことをすっかり忘れてしまっていた綾だった。とりあえず万世橋交差点を左折してほどない場所に停車して思案する。歩行者天国は2008年の事件で一度は中止されたが近年また再開されている。5月なので18時まで歩行者天国が行われており、この後は今の令和なら開店している店舗も多くあるが、昭和の秋葉原は19時には閉店ラッシュで20時にはゴーストタウンだ。止める場所がいまいちわからないのでその辺に止めてもいいが、どうも気分としてはよろしくないので停車しているこのあたりで一度離脱することにした。それでも歩行者天国が開催されているこの時間は活気があふれている。ただし、令和の今のようなアニメ・同人ショップのような看板は見当たらず、どちらかというと家電・オーディオ・パソコンの文字看板が多かった。勿論パソコンソフトショップの店内に入れば美少女ゲームなどの宣材が置かれてる店もあると思うが表立って目立つのはイラストよりも大きな文字広告がほとんどだ。それだけでも昭和の秋葉原をちょっとだけでも体感できたかなと思う。
神保町にしても、秋葉原にしても日曜日では十分楽しみ切れない。と言うことを思い知るし、秋葉原ほどの規模で有れば事前に調べてから改めて行ったほうが楽しめるしまだ試していない土曜日に同じ現象が起きたらバイクで行こう誓った綾は、靖国通りに引き返し、昭和通りを北上する。
向かったのは上野だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます