第8話 奴隷を拾う

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「暁!早くこっちに来い!応戦しろ!」

「了解!敵11時方向多数!」

「わかっている!お前は2時方向を殺れ!」

「了解!」


人をどれほど殺めたのかわからない…自分自身がわからなくなり麻痺する感覚がある…こんなのはもう懲り懲りだ…もう、疲れた…

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「ッ!!!!!…まだあんな悪夢を見るとは…今回のがよっぽど堪えたんだろうな…」


悪夢の影響でビクッっと急に起きた暁は、外でペットボトルの水を上からかけて汗を流す


「ふぅ…久しぶりに風呂に入ろうかな。ん…足跡?…一応な」


収納スキルからSFP9を取り出してマガジンを入れてスライドを引く。足跡にゆっくりと近づき確認すると、ボロボロになっている二人の銀髪の娘を発見した


「おい、大丈夫か?!」


脈はまだあるが弱っているな…流石に夜は冷えたから低体温症だろうな。体がまだ冷たいし、毛布でくるまなくては!!!


毛布二つを交換して二人の体に巻いて体温を確保した後に、ギャラクシーの中に入れてお粥を作る材料を道具を交換してお粥を作る


あの二人は何で外に居たんだ?しかも所々傷ついている。あれは普通に転んだだけじゃなく、誰かの手によってできた傷だな…しかも首輪をしてやがる、この世界は奴隷制度があるのかよ。しかも結構痩せているな…


「ここ…どこ…?」


銀髪の娘が一人起きた。お椀にお粥をよそってスプーンを付けて渡そうとしたら、怖がらせてしまった


「大丈夫だ、君をどうこうしようとはしないよ。ここには君を縛るものは何もないよ」


女の子はまだ警戒しているが、お椀を持ってお粥を食べてくれた


「ッ…美味しい!」

「そうか、好きなだけゆっくり食えよ!」


暁は嬉しそうにしていると、もう一人の女の子も目を覚ました


「お、目を覚ましたか。食べられるか?」

「うん…」


お粥を食べている娘の方を見て確認した後に、お椀を手に取って食べてくれた


「ッ…美味しい」

「まだまだあるから、沢山食べな」


二人は三つの土鍋で炊いていたお粥をすぐに食べ終えてしまった。すると、すぐに眠ってしまったので、交換した布団を敷いて運んだ


よく友人が熱出したときにお粥作ってあげてたよな…もうあいつらは奥さんが居るから俺が作る必要ないのに、『熱が出た時は暁が作るお粥が食べたい』なんて言ってたっけ…。奥さんか…俺にはこの年になるまでにできたことないや…。今できることやっちゃうか


収納スキルからダブっている火器をすべて吸わせて料理器具セットを交換する


流石に私が持っているレーションを女の子が食べるのはアレだからな。ちゃんとしたものを食べさせてやりたいって気持ちになる。俺が子供を持ったらこんな気持ちになるんだな…

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