第7話 捜索【2】

どういうことだ?私が気づいてから約二日…この機体に残された形跡だと十日ぐらいは経っている…眠っている間に時間が過ぎていた?いや、それは現実的にあり得ないな…だとすると、こっちに来るときに何かしらの影響で時間が遅れた可能性が出てきたな…まぁいいや、とりあえずは生きているかの確認だ


あちこち探っていると、手帳を見つけた


『緊急着陸一日目。無線も衛星も使い物にならなくなってしまった。こんな平原日本で見たことがない。ここは日本なのか?』


『緊急着陸三日目。隊員合わせて四名で周辺を探索した。しかし、一人が動物と思しき生き物にやられてしまった。武器を使いたいが、幹部クラスの者が居なかったため、不可能だった』


『緊急着陸五日目。食料が尽きそうだ、武器になりそうなものが無かったので、木の枝を切って石を縄で括り付けて簡易石器もどきを作った』


『緊急着陸九日目。食料を探しに出て行ったが、一人が死亡、もう一人が重症、救急袋を使ったが、三時間後に死亡。私も腕を噛まれてとても痛い』


『緊急着陸十日目。腕が腐り始めた。とても痛い…救急袋はもう無くなってしまった…他の隊員は無事なのだろうか…少し、めまいがする…体が冷たい気がする…うでにちからがはいらn….』


その先の文字は、一生懸命踏ん張って書いたものだろうが、解読ができなかった。手帳の近くには遺体があり、白骨化する寸前だった


「…ッ。死後数日じゃねぇか…畜生…」


涙を流しながら物資の確認をした。あったのは、GLX160 A1とSFP9、M2重機関銃やミニミ軽機関銃、それら火器の弾薬や、20式小銃やSFP9のマガジンがあった


※GLX160 A1とは、自衛隊の新グレネードランチャーである


※SFP9とは、自衛隊の新拳銃である


※M2重機関銃とは、12.7mmの弾薬を使用している機関銃である


※ミニミ軽機関銃とは、5.56mmNATO弾を使用している機関銃である


「すべて…収納スキルで持ち帰るか…」


疲れた様子で収納して、ギャラクシーに戻る。銃の点検をした後、夜になると夕飯も食べずに寝袋に入り、眠りについた

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