〜夜・絢香との電話〜

『え？！仮の関係だったの？！まじか、知らんかった。そんで、好きになっちゃいけないのに岩村くんのその発言で本気な思いになってしまった恋果を助けてくれ、と？』

『そういうこと。』

『どうやって助けるかはわからないけど、多分だけど岩村くん、恋果のこと本気で好きだよ。って、My彼氏が言うとる。』

『そうなの？なんでそう思うの？龍平さんは。』

『だって、好きでもない人のこと本気で付き合ってますからとか言うか？そして、何より仲直りしたいとか言うか？

好きだからそうやって大切にしたい気持ちが溢れるんだよ。俺は絢香と3年いるから大体分かるよ。中野さんも、もし今、翔人のことが好きって気持ちがあるんだったら、今自分がどうするべきなのか、導き出せるんじゃない？俺からの助言は以上！』

『ありがとうございます、龍平さん。』

『じゃあ、私は二人の邪魔になっちゃうから電話切るね〜がんばれ〜』

私は絢香との電話を終えたあと、即、翔人にメールをした。

『会って話したいことがある。明日の放課後、時間いい？』

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