第7話 ※性描写あり※

 〜放課後。ラウンジにて。〜


「恋果〜この問題教えて〜」

「翔人さ、私より頭いいじゃん。私に構ってもらいたくてわざわざ言ってるんでしょ?」

「・・・。バレた?笑」

「バレるよ笑」


だんだん話していくうちに、翔人が世間で言う、だということに気づいた。まだまだ期間はある。だけど、本気で好きになったら別れるときがツラくなるから友達として好きでいる。


私のミッションは、”翔人を完全に好きにならないこと”。あくまで、この期間は翔人のことを知るだけ。知っていくだけ。一緒に時を過ごして、一緒に笑い合って、助け合って、、、。やることはカップルだけど私達はそこらへんにいるリア充じゃない。仮の関係だ。


そう、仮。偽カップル。翔人に他に好きな人ができたって別にどうってことない。仮なんだからいつでも別れられる。そんな簡単でちょっと複雑な関係なのだ。


______________

 

〜数日後〜


 私は、今どんな状況、?体育倉庫に手伝いに来てほしいって言われて、行って翔人がいなくて、探してたら鍵を持った翔人が来て、倉庫の鍵を開けて片付けようとしたら翔人に壁まで押されて、壁ドンされて、顔が近づいてきて、唇に柔らかいものが当たって、今に至るのだが・・・。


これは、俗に言う「キス」というやつですか?!この場を切り抜けるには一体どうすればいいのだ?こっちは逃げ場がないってのに翔人はどんどん私を押しつぶしていく!!犬系男子はこういうこともするのか?!


私は混乱し、翔人を思いっきり押してしまった。


「あ、ご、ごめん。つい、、その、、こんなことしたことが一度もなくて、、、」


翔人は今の状況に気づいたのか、頬も耳も真っ赤にして、


「え、あの、今俺、、なに、、した、、?」


と言った。


「ご、ごめん。あ、今日はもう帰ろっか、、あはは、、じゃあね!また明日!」


そう一気に言うと、翔人は出ていった。私は唇を抑え、


「嬉しかったなあ、、」


と呟いた。

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