第6話「青春」

 私は、ついに仮の形で岩村くんとお付き合いすることになってしまった。私達は、学校に一緒に行くことになり、今待っている。携帯を触ろうとしたが、目的がないため触れないのと、話しかけないでオーラが出てしまいそうだったから、触れなかった。


 待つこと約数分後、私の彼氏が来た。


「おまたせ、恋ちゃん。ごめんね、男が女の子を待たせちゃって。」


 今、『恋ちゃん』って呼んだ?友達にも家族にも親戚にも呼ばれたことないのに?!


「恋ちゃん?どうしたの?顔赤いけど」

「顔、、、赤かった、?」


 そうだった。私は照れたりすると顔に出やすいタイプだったんだった。これから、私は4ヶ月間この幸せな生活を送れるのか。バレないであろうか。特に、絢香付近。龍平さんとかは一発で見抜きそう。


「恋ちゃん、これから恋果って呼んでもいい?」


 いきなり馴れ馴れしく呼び捨てしたらそれこそバレてしまうのではないか?


「絢香たちにバレちゃうかもしれないよ、?」


 私はついそんなことを口に出してしまった。


「バレたらなんで嫌なの?」


 なんで、?


「岩村くんと仮の付き合いだとしてもバレたら、期間が終わって別れたときに問い詰められてもいいの?」

「ねえ、岩村くんじゃなくて、翔人って呼んでよ。俺ら付き合ってるじゃん。」


 私は彼にそう言われてしまったので、恥ずかしくなりながら、


「翔人、、くん、、!」


 と言った。翔人くんはにっこり笑顔で、


「まあ、これから慣れてこ!ほら!学校行くよ!」


 私は翔人くんに腕を引っ張られながらも楽しく優雅に学校へ向かった。


「おはよ恋果ー、、、って、え?岩村くん?恋果と一緒に来たの?なんと珍しいことが起こったもんだ。」

「翔人。お前、さては中野さんと付き合ったな?」


 翔人くんが龍平さんにそう言われると、私を抱き寄せて


「That’s right!よくわかったな。さすが、俺の愛人♡」


 といった。


「彼女の前でそんなこと口に出すなあほが!ただの、幼馴染なだけだから!!」

「なんだよ〜そんな強がっちゃってよ〜いつもなら、暇すぎるから電話付き合えとか言うくせに〜w」


 これが、噂の男子のイチャイチャか。なんか微笑ましいな。でも、今後楽しくなりそうだな。

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