高校生の純粋で素朴な疑問。それを身の回りの大人や知らない大人にぶつけていき、自分の中で自分なりの答えを導いていくお話。大人たちとの掛け合いは、汚れてしまった私(大人)なら「あ~……(察し)」となりますが、最後はキレイな気持ちになれます。そうそう。恋ってそういうものだよね。という清らかな心を呼び戻してくれる読後感と、さくさく読めるテンポの良さが心地よかったです。
高校2年生の主人公。周りの大人にストレートに疑問をぶつけます。その答えは、大人の事情や思惑も絡まって様々で…。短く端的に進む物語が、それぞれの大人の背景を想像させながらも、主人公の疑問を際立たせます。果たして、恋とはなんぞや?彼女が辿り着く答えに、いつか感じたことのある胸の“ドキン!”を思い出しました。この読後感は、是非読んで体感して頂きたいと思います。