第18話:小嵐心太の教員観察日誌1
魔法使いのことはまだ全然わからないけど、今後学んでいく必要がある。
ひとまずそのとっかかりとして、先生方の情報をまとめておきたい。
斎藤
3年M-2組の副担任。すっごく美人。
どうやらこれまでは担任だった模様。
ただし、犬飼君の話では2年生までは魔法使いクラスは1つだったらしい。
ということは、斎藤先生が担任で、後述するスミス先生が副担任だったのか。
本人に確認したいところだが、彼女の僕に対する態度は同僚としては不適切としか言えない程に冷たすぎる。
僕が意図しないとはいえ担任の座を奪ったからか、もしくは忍者である僕が担任だからか。
はたまはその両方か。
今後のクラス運営のためにも、彼女とは良好な関係を結びたいところだが、吉良君が転移させてしまった彼女の下着を返却したところ、彼女から痛烈なビンタをくらってしまった。
あれは痛かった。。。
吉良君に頼んで、彼女の誤解を解く必要がある。
ミエ エバンズ理事長
桜花中学校理事長。
僕をこの中学校に呼び寄せた張本人だ。
イギリス以外での魔法使い教育を認められた稀有な存在らしい。
彼女は何故か、忍者の存在を知っていた。
確かに、一部の地位の高い者には忍者の存在は知られている。
そういった人達から様々な依頼を受けることが、忍者としての収入源にも繋がるのだ。
しかし、イチ中学校の理事長が知ることができるものなのだろうか。
いや、彼女は忍者の存在だけでなく、忍者の力の根本とも言える忍力についても知っていた。
これは、『地位の高さ』が理由で知ることが出来るものではない。
まさかお祖母様と繋がりがあるのだろうか。
桜花中学校長。
彼女についてはまだまだ情報が少ない。
ただ、理事長の話をした際に整校長が誇らしげな顔をしていた。
彼女は理事長を尊敬しているのかもしれない。
スミス先生
3年M-1組の担任。
発言に軽さが目立つ。
忍者の存在についても懐疑的だったが、剛力君にもやってしまった『
ただ、それによって彼の僕に対する印象は悪くなった。
僕自身、自分達を魔法使いと言いながら忍者を信じなかった彼に憤りを感じたとはいえ、やり過ぎたと思っている。
早めに彼には謝りたい。
と、ここまで先生方のことをまとめても現時点では魔法についての情報は皆無。
今後、生徒達と話す中で色々と学んでいきたい。
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