『バレンタインのもやもや』 チョコレートストリートさん

〇作品 『バレンタインのもやもや』

 https://kakuyomu.jp/works/16818093077857194741

 

〇作者 チョコレートストリートさん


【ジャンル】

 エッセイ・ノンフィクション


【作品の状態】

 1,000字未満の短編・完結済。


【セルフレイティング】

 なし


【作品を見つけた経緯】

 カクヨムサーフィンしていて見つけました。


【ざっくりと内容説明】

 バレンタインデーの作者さんご夫婦のお話。

 個人的には、旦那さんの言葉に対して作者さんの捉え方がポジティブなところがこのお話の大事なところだと思っています。


【時期的に】

 10月なので全然バレンタインデーの関わりはないのですが(笑)

 バレンタインデーのお話です。


【感想】

 作者さんと旦那さんのやり取りが、読んでいる人たちをほんわかな気持ちにさせるお話です。


 作者さんは毎年バレンタインデーになると、旦那さんに本命チョコを渡します。でも、作者さんはバレンタインデーの企画をしている催事場さいじじょうで品物を見る度に、「これは女性がもらったほうが絶対に嬉しいはず!」と思うのです。


 そう思いつつも、何も変わらいままある年のバレンタインデーの日を迎えます。

 作者さんは旦那さんに十粒三千円するチョコレートを渡すのですが、旦那さんは包装を開けると、それを「映画を見ながらポップコーンでもほおばるみたいに」(『バレンタインのもやもや』より引用)ぱくぱくと食べてしまいます。


 愕然がくぜんとする作者さん。

 あげたからにはどう食べてもらおうとも構わないとは思うものの、値段の高さや、中々買えないものであることを考えると、つい「そんな食べ方はもったいない!」と口を出してしまいます。


 すると旦那さんがある行動をとるのですが……? というのが、このお話です。


 十粒で三千円もするチョコレートを「映画を見ながらポップコーンでもほおばるみたいに」(『バレンタインのもやもや』より引用)ぱくぱくと食べてしまうという表現、上手いですよね。作者さんが色々考えながら買っているのに……というのも相まって、思わず笑いました(ごめんなさい 笑)。頭の中で思い描きやすい場面で、値段や高級な味などお構いなしに食べる旦那さんの姿を想像してしまいました(笑)


 バレンタインデーのチョコレート、近年は女性が「自分のご褒美」のために買う方も増えているようですね。でも、それも分かる気がします。

 バレンタインデーは思い人へチョコレートを渡すものとされてきたこともあって、年間のチョコレート消費量のうち20%がこのときに食べられているのだとか。企業もその時期であれば普段よりも高いチョコレートを出しても売れると見込んで、手の込んだチョコレートが売り場に用意されるようになったのだろうと思います。最近は海外で活躍するショコラティエやショコラティエールが来日することもあるようですし、思い人に渡すのはもちろん、普段はお店で買えないものを「自分も食べてみたい!」と思う方も多いのではないかなと思います。 


 はからずも、作者さんの思い通りの方向に進んで行ってよかったなぁと思えるお話です。気になった方は読んでみてはいかがでしょうか。

 

 今日は『バレンタインのもやもや』をご紹介しました。

 それでは次回、またお会いしましょう。

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