『僕の大切なもの』 幸まるさん

〇作品 『僕の大切なもの』

 https://kakuyomu.jp/works/16818093085244097790

 

〇作者 幸まるさん


【ジャンル】

 詩・童話・その他


【作品の状態】

 2,000字ぴったりの短編・完結済。


【セルフレイティング】

 なし


【作品を見つけた経緯】

 幸まるさんの作品は以前も読んだことがあって、また何か読みたいなと思ったときにこちらの作品を見つけました。


【ざっくりと内容説明】

 工作が大の得意な「僕」とハムスターの「グーちゃん」とのお話。


【ハムスターのおうち】

 今回この作品の感想を書くにあたって、ハムスターの家や家具を作る動画を見てみました。色んな方がハムスターのために工夫を凝らした家を作っていたのですが、中には本当に火が使えるキッチンまで作っていた人がいて、次元が違う……と思いました。(そして飼い主さんがその小さなキッチンで本当に料理をしていました。そして作ったものをハムスターがちゃんと食べていました。すごいですよね……)


【感想】

 今回ご紹介する作品は、「ほっこりするようなお話」を読みたい方にぴったりの作品だと思います。


 小学三年生になった「僕」が得意なのは工作。

 今時の小学生らしく、図書館の本だけでなく動画からも作り方のヒントを得て、色んなものを作ったりしているようです。これまでに作ったものの中での傑作はハムスターのグーちゃんのために作った豪邸ごうてい。牛乳パックで作った三階建てなのだそうです。ちょっと狭いところがあるようですが、グーちゃんの安全を考えて作ったお家とのこと。


 そして「僕」が作った最新作はプラネタリウム。


 プラネタリウムは、パパとママから感嘆を含んだ感想を言われたので、「僕」はちょっと誇らしげ。

 しかし、喜んだのもつか。プラネタリウムを楽しんだ翌日、ハムスターのグーちゃんがいなくなってしまうのです。果たして、グーちゃんはどこに行ってしまったのでしょう。


 作品の流れから、グーちゃんがいなくなったのは、「僕」が作った工作が関係していることが分かります。「僕」にとっては、ちょっとしたハプニングなんですけど、こういうことがあるからこそ、「僕」はこれから使う人のことを考えながら物作りをしていくのかな、なんて思いました。相手のことを思って物を作るというのは、簡単なようでいて難しいものです。それに気づける「僕」はすごいなぁと思いました。

 

 最後はほっこりするお話です。気になった方は読んでみてはいかがでしょうか。


 今日は『僕の大切なもの』をご紹介しました。

 それでは次回、またお会いしましょう。

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