第32話 『宅建2023 ~ユーキャンで5ヶ月勉強した結果~』 ゴオルドさん

〇作品 『宅建2023 ~ユーキャンで5ヶ月勉強した結果~』

 https://kakuyomu.jp/works/16817330665468757516

 

〇作者 ゴオルドさん


【ジャンル】

 エッセイ・ノンフィクション


【作品の状態】

 5,000字程度の短編・完結済。


【セルフレイティング】

 なし


【作品を見つけた経緯】

 作者さんの近況ノートでおすすめされていたので、読んでみました。


【ざっくりと内容説明】

 作者さんはあるとき、勤め先で「宅建の資格を取ること」をすすめられます。


「宅建」とは「宅地見物取引士」(「宅建士」とも言います)の資格ことで、これを持っていると不動産などの仕事に従事することができます。(ここでは、とりあえずそんな感じの資格なんだとだけ思っておけばOKです)


 すすめられたとはいえ、会社命令でもないですし、絶対に合格しなくてはいけないというものでもなかったので、「じゃあ、挑戦してみよう」と勉強することに。


「宅建」はよく知られた試験でもあるので、色んな書籍もありますし、学校もあります。また通信講座を受講するという手もあります。つまり、大きく三つのやりようがあるんですね。そして作者さんは、そのうちの「通信講座」を選びます。


「通信講座」といえば、ユーキャンが有名ですよね。作者さんもそういう「有名だし、まあいか」的なノリで受講することを決め、お金を払います。


 勉強を始めたころは順調。内容も分かりやすく、どんどん進んでいくのですが、過去問を解いてみたら太刀打ちできないほどの難しさで……?


 はてさて、作者さんは無事宅建を合格することができるのでしょうか⁉



【感想】

「宅建」というと、個人的に親近感といいますか、他人ひとごとではない感じがします。

 というのも、友人の職場では、部署によって宅建の資格を持っている必要があって、ご飯を食べに行くと時折その話になっていたからです。


 大体は必要となる部署に入ってから、学校に通って試験に挑むことが多いそうですが、一発で合格できないこともしばしば。それを周囲から聞いて知った若い子たちの中には、その部署に配属される可能性を見越し、独学して試験に挑戦することもあったのだとか。


 宅建は、成績の上位15~17%くらいの人だけが受かるというものなので、例えば「35点以上取れたから合格」(宅建は全部で50問あり、1問につき1点のため50点満点の試験です)ということにはならないわけですね。そのため、できるだけ良い点数を取ることが求められます。


 そういうことを知っていて作者さんのエッセイを読んだので、挑戦する姿勢にすごいなぁと思って読んでいたのでした。


 さてさて。

 作者さんが宅建のために使用したのは、通信講座のユーキャン。

 そしてその教材の値段は、6万3千円です。本屋さんで売っている宅建の本が一冊数千円で買えることを考えると、結構なお値段ですが、色々考えた末に、通信講座を選んだようでした。


 そして届いた教材が、「テキストが3冊、過去問集が3冊、課題問題集が2冊。あとマークシート用紙が数枚」(『『宅建2023 ~ユーキャンで5ヶ月勉強した結果~』より引用)のみ。


 6万3千円も払ったのに⁉ と、思うような少なさですよね。


 でもまあ、申し込んでお金を払ったのだからと、とりあえずやってみることに。

 教材を解いていく分には順調だったのですが、「過去問をしてみたら歯が立たない!」という問題にぶつかります。


 そして、それを見越したようにやってくる、ユーキャンの追い教材(試験対策用)のススメ。それも全部1万円以上するものばかり。


 もちろんユーキャンも教材を売ってお金を稼いでいるわけですから、分からないでもないんですけど、それにしても高い……。

 

 そして作者さんが選択したのは、「最初の教材だけで宅建に挑む!」でした。


 さて、このあとどうなってしまうのか。


 今回も作者さんの面白いツッコミが入った話になっていますので、宅建のことを知らない人も十分に楽しめます。また、特にこれから宅建を受けるという方は、きっと参考になることがあると思うので、読んてみてはいかがでしょうか。


  今日は『宅建2023 ~ユーキャンで5ヶ月勉強した結果~』をご紹介しました。

 それでは次回、またお会いしましょう。

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