第25話 『チョコとスパイス』 鐘古こよみさん
〇作品 『チョコとスパイス』
https://kakuyomu.jp/works/16817330652853206588
〇作者 鐘古こよみさん
【ジャンル】
恋愛
【作品の状態】
完結済。5,000字弱。
【セルフレイティング】
なし。
【作品を見つけた経緯】
鐘古さんの作品をまた読みたいなぁと探したところ、こちらの作品を見つけました。
【ざっくりと内容説明】
高校三年生の二月といえば、多くの学校が自由登校になりますよね。その中で学校に来る人は、大学受験を控えている人がほとんどかなと思いますが、理由がない場合は行かないのが普通ではないでしょうか。
ですが、「理由」があったら?
主人公の佐藤正樹くんは理由があって、学校に来ていました。でも、勉強するためではありません。
二月と言えば、大事なイベントがありますよね。そう、「バレンタインデー」です。
彼はバレンタインデーが迫る二月十二日の金曜日、静かな図書室で勉強のふりをしながら、あわよくば、好きな人からチョコレートを貰おうと考え、学校に来ていたのでした。(青春だ~✨)
佐藤くんが思いを寄せているのが、牧村しずかちゃん。
彼女も学校に来ており、佐藤くんのすぐ近くで勉強をしています。チャンスをうかがう佐藤くん。
すると、牧村ちゃんが彼に話をするタイミングが来て――。
そのあと、思いも寄らなかった展開が待っています。
果たして、佐藤くんは牧村ちゃんからチョコレートを貰うことができたのでしょうか。気になった方は、是非読んでみてください。
【感想】(ギリギリネタばれしていないと思いますが、お読みになる際はお気を付けください)
「二人の関係はどうなるんだ……?」とちょっとやきもきするようなところがあるかもしれませんが、作者さんがしっかり「二人の関係の結果」を用意してくださっています。
ついでに主人公佐藤くんの心の中で繰り広げられる、テンポのいいセルフツッコミも面白くて、くすくす笑いながら楽しみました。
この作品の一番の見どころは、
何も考えずに読んでいっても、「おお~」と最後の展開に面白さを見出せると思うのですが、もう一度最初に戻って一つずつ牧村ちゃんの行動を追っていくと、佐藤くんが主体だったはずの話が、「あれ、牧村ちゃん……もしや……」と思う内容で(ネタバレになるので詳細省きます)、最後の結末と合わせて読むと色んなことが納得できるものになっています。
ミステリーではないですが、タイトルの『チョコとスパイス』をはじめ、あちこちにちりばめられた一つひとつの理由を繋げていくと、牧村ちゃんの行動に「ある理由」が見えてくるのがとても面白いです。
……正直、一つひとつ、あれもこれもと語りたいところですが、それをやっては面白さが半減すると思うので我慢します。
読む方は、是非牧村ちゃんの話している内容に注目しながら、この作品を読み説いていって欲しいです。
今日は『チョコとスパイス』をご紹介しました。
それでは次回、またお会いしましょう。
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