第20話 『まなざし』 島本 葉さん
〇作品 『まなざし』
https://kakuyomu.jp/works/16817330656361404930
〇作者 島本 葉さん
【ジャンル】
現代ドラマ
【作品の状態】
2,000字弱の短編・完結済。
【セルフレイティング】
なし。
【作品を見つけた経緯】
島本 葉さんが描く囲碁のお話が個人的に好きで、読んだことがないものを見つけると読んでいます。前作『問わず語りに作品紹介(カクヨム作品を読んだ感想文)』でも紹介していますが、直接作品を読みにいかれる場合は下記URLからどうぞ~。
『碁敵と書いて友と読む』
https://kakuyomu.jp/works/16817139554536718272
『半目勝負』
https://kakuyomu.jp/works/16817330654445109848
【この作品を一言で言うと】
初めて囲碁に触れる少年のお話。
【気になるかもしれないところ】
私は全然気にならないですが、行間があいていないので、人によっては読みにくいと思うかもしれません。
【感想】
島本さんの囲碁のお話を読むのは、これで三作目です。
私は『ヒカルの碁』(<原作>ほったゆみ <漫画>小畑健 )が好きで、自分でも囲碁ができるようになれたらいいなと思い、時折気持ちが向いたときに勉強をしています。でも、これがさっぱり上達しません(笑)
実力が付いたかなと思って、PCの簡単モードに相手してもらうのですが、あり得ない差で負けます。つまり囲碁のことを全然分かっていないってことなんですが……(笑)
自分では全く囲碁ができないのに、何故かこの世界を舞台にした物語に魅力を感じてしまうのは、やっぱりその世界を知っている人たちが、私のような素人の人間に対しても分からないからといって突き放さず、その楽しさや奥深さが分かるように上手に表現してくださっているからなんだろうなと思います。
そして島本さんの作品には、そういう優しさがあって、でもだからと言ってかみ砕きすぎない程度の説明をしながらも物語を進められているからこそ、面白いのだろうなと思います。
さて、『まなざし』では学童保育に通う
彼は「ボードゲーム」いわれるゲームが好きな少年でした。
その日、学童では囲碁教室が開かれることになっていて、武瑠はとても楽しみにしていたのです。
彼に囲碁を教えてくれたのは、香里先生。彼女は囲碁教室を開くにあたりボランティアとしてきていた大学生で、囲碁のことを全く知らない子たちに、一から丁寧に教えていきます。
読んでいると、武瑠がわくわくしながら香里先生の話を聞き、そして彼女との囲碁をするのがとにかく楽しくて仕方ないという様子が伝わってきます。そして負けん気の強い武瑠は何度も、何度も香里先生に試合を挑むのですが、彼女はなかなか手ごわくて勝てません。
しかし、ついに勝つときが来て――。
この先がタイトルの『まなざし』に繋がります。
囲碁を通して、心の育みのようなものを感じる作品です。気になった方は読んでみてはいかがでしょうか。
今日は『まなざし』をご紹介しました。
それでは次回、またお会いしましょう。
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