第3話 気が乗らない
社長に呼び出された数日後、マネージャーに連れられて『HANA-AKARI』がレッスンしているスタジオに来た。
「めんどくさ」
「そんなこと言わないの」
「げっ」
心の中で言ったつもりが、思いっきり声に出てた。
マネに注意されちゃったじゃん。
日頃から「口が悪い」ってお小言頂戴してるから気をつけてたのに。
「あのねえ、気が乗らないのはわかるけど。私は、
「うーん」
そう言われましても。
マジでアイドルに興味ないんだから仕方ないじゃん。
早く帰りてぇ。
よし、これが終わったらすぐに社長に断りを入れよう。
「ほら、入るわよ」
「はいはい」
マネがスタジオのドアをノックして、扉を開けた。
一歩踏み入れた先にいたのは、4人の女性。
「初めまして、中村
名乗って頭を下げる。
昨日ちょろっとグループについて調べたら、4人中2人が同い年だった。
なんで敬語を使うかって?
私の方が芸歴短いからです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます