幕間 CW vs MR 配信 -3-
読んでくれる人が増えてご満悦な顔。
25話〜28話(2試合目は尺の都合でカット)の内容です。
遅くなりました。すいません。
反省の意を込めてその分長くしときました()
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『両チーム一歩も譲らないまま迎えた延長戦!流れは先程のガチ解除成功でCWに寄っているように見えます!対してMRはマッチポイントを逃した形!ユーさんはこの状況をどう見ますか』
『これで拮抗が崩れるということはないでしょうが、両チームとも防衛側でのラウンド取得が目立ちます。今のガチ解除でCWが流れに乗り、攻撃側でもラウンドを取れた場合、CWは心境的にも余裕が持てるようになりますね』
『なるほど!MRはこのラウンドが正念場となってきそうです!さぁ間もなく延長戦第1ラウンド、MRは──A5人でのスタック?!しかも全員ヘブン下にいるぞ?!』
『これは‥‥‥‥なんというか随分突飛な作戦を取って来ましたね』
“なんじゃそりゃ”
“B行ったら負け確やん”
“Bリテイク自信ニキか?w”
“まるで台所のGみたいで草”
“今まで先にワンピック取って勝ってたのになんで?”
『ユーさん、これを見てMRの意図は何だと思いますか』
『んー‥‥‥予想にはなってしまいますがAster対策の対策ですかね。今までのラウンドではCWの徹底的なAster対策に対し、時間をかけることで強みを活かしながらAsterを立ち回らせていました』
『そうですね』
『ですがCWも恐らくそれには気づいているでしょう。時間がかかれば有利なのは防衛側ですからね。そろそろ詰め待ち以外の行動を起こしてもおかしくありません。例えば‥‥詰め待ちをしている間に行えるスモークや
“ふむふむ”
“詰め待ちされてること考えると
“すぐバレるくね?エアプだし知らんけど”
『そうなるとMR側はコントロールされたエリアをスキルを使って取り返さないと、本当に取られていた場合圧倒的に不利になってしまいます。そこでCW側のスキルによるエリアコントロールを逆に利用し、片方のサイトに最初から集まって守ることでスキルを温存しつつ人数有利を活かした中守り、もしくはサイトのリテイクを行えるようにしようという考えなのではないでしょうか』
『なるほど!CWのAster対策における“詰め待ちによって体が動かせず、スキルのみでエリアを取るしかない状況”を利用したカウンターということですか!』
“ほへー”
“まぁ確かに‥‥‥?”
“LexのIGLはたまにブッ飛んでるから好き”
“たまにあるLexお得意何となく戦法って説もある”
『MRの真意はわかりませんが、試合の方は進んでいきます!CWの面々はMRにとんでもない作戦を取られていることも露知らず、時間をゆっくり使ってしまっている!残り時間は40秒!エリアの取得状況が不明なCWは残り時間が少なくなってきたこともあり、スキルをふんだんに使いエリアを取得しにかかります!これに対してMR側はまだ動かない!残り30秒!このまま行くとCWの攻め先はMRの待つAサイトだ!ここまではMRの手のひらの上とも言える展開!いったいどうなる!』
“ぶっ刺さってて草”
“うわー、残りスキル量の差が”
“MR暇で遊んでねぇかwなにしとるw”
『蜜に吸い寄せられる蝶のようにCWはMRの張った
『いやぁ‥‥‥ものの見事に刺さりましたね(笑)。これはMRの大胆な作戦が功を奏したと言えるでしょう。大事なラウンドでこれをやってのける胆力にあっぱれです』
“これは流石にMRか”
“爆弾落ちたのでけー!”
“Riv4lのステップ判断まぁしゃあないよな”
“よしよし、あとは攻撃取るだけだぞMR!”
“あんなとこに5人いるとは思わんwww”
“いい意味でバ、カ”
“<モデレーターにより削除されました>”
『CW、流石にこの人数差ではラウンド取得は厳しいか────ウルト?!』
『この状況でウルトを切りますか‥。いやぁ今回の戦いは驚くことが多いですね。まさかこの人数差で勝負を決めに行こうとするとは‥‥‥』
『DanceNight!!!ウルトを切ったRiv4lは爆音と闇夜を背負いヘブンへと駆けていく!サイトの中には自前の
“うそだろRiv4lいくのか?!”
“これウルトが勿体なさ過ぎるだろ”
“Faice待たずに行くんか”
“流石にMRが負けることはないだろ、風呂行ってくる()”
“大胆vs大胆”
『Riv4lはヘブンから強襲!サイト内の状況を見てすぐさまステップで遮蔽裏へ!対するMRも何人かは気づいているが、爆音で位置がわからない!これはフリーキルもあるぞ!まずはショートに意識を向けていたMeMeをキル!MRもキルログでサイト内を警戒しているが、Riv4lもすでに場所を変え次の行動を取っている!EnY4ss!Deadlineまでいった!だがここでLex、Lexだぁぁぁ!LexがRiv4lを打ち倒した!!あーっと!!だが遅れて到着したFaiceが既にショートのスモークから出てLexの裏にいるぞ?!そのままキル!これで状況は1対1だ!残るAsterは──ヘブン?!あの場面で移動していたのか?!気づけるか?!Faice爆弾を設置しながらタレットでヘブンをケア!ケアできている!タレットが反応!設置中止からのピークで──ここでAster大胆なストリートステップ!高低差を活かしてFaiceの視界から消えるように裏の遮蔽に──読んでいる!Faice読んでいる!!壁抜きヘッドショット!目まぐるしく動くこの重要なラウンドは‥‥‥‥CWが取得したぁぁぁぁ!!!!』
“うわぁぁああ!!!”
“うわああああああ”
“うおおおおおおお”
“すげー!!”
“うおおおおおおお!!!!”
“うおおお”
“これ取れんの?!”
“あああああああ”
“うおおおおおおお”
“うわああああああ”
“Faice!Faice!Faice!”
“うおおお!!!!!!!!”
『素晴らしい攻防でしたね。このリプレイでまず注目したいのはRiv4l選手です。あの不利な場面で試合の重要なファクターであるウルトを発動する決断力。そしてそこから一瞬で状況を判別する頭の回転の速さと、1対1を繰り返す射線管理。更にはFaice選手が進みやすいようショート側をケアしていたMeMe選手を最初に倒す盤面の先読み力。素晴らしい選手としか言いようがないです。そしてそれにうまく対応してみせたLex選手。Lex選手はVCすらも聞こえない状況で躊躇わずに自分の配置を変更、Riv4l選手を倒すための準備を始めていました。結果的にサイト中で守る人数が多かったこともあり三人倒されてしまいましたが、ここでRiv4l選手をやれたことによって人数差の有利を取り戻しましたね。彼の取れる選択肢の中では最善手だったと思います』
『なるほど!ですがこれによってFaiceの行動が効いてくると!』
『そうですね。Faice選手はこの時点から最低限のクリアリングでショートに向かっています。Riv4l選手との無言の連携。この迷いの無さが結果的にLex選手の裏を取れる状況へと繋がりました』
“すげー‥‥”
“Riv4lとFaiceの連携もすごいけど、Lexよう読んだ”
“あの一瞬でそれ考えれるのプロやべぇ”
“えぐちやん”
“世界で見てぇよこいつら”
“うおおお勝て!勝て!CW!”
『さぁ最終ラウンドになるか、第26ラウンド。今度は防衛のCW、配置は───ミッド5人?!さっきもあったぞこの流れ!』
『両チーム延長戦で初だしの作戦が多いですね(笑)。おそらくCWの目的はBリンク側からの強襲セットアップ。以前世界の舞台でGEMが行ったセットアップでしょう。そのときはミッドの人数が3人で両メインを1人ずつ見ていましたが、CWはミッドの人数を増やすことで撃ち合いのリスクを減らす代わりにGEMとは違いメインが取得できない諸刃の剣となっています』
『対するMRはB側に4人!このセットに対応できるのか!運命の第26ラウンド、開始!!』
“頑張れMR‥‥‥”
“捌ききったらAラークのDeadlineが効いてくるぞ!頑張れ!”
“ここで決めきれ!CWWIN!”
『まずはBリンクに対する写し矢とノックバックグレネード!少し遅れてMythsのフラッシュレイとRyukaの桜吹雪!合わせるようにRiv4lがストリートステップ!おおおきれいに決まったぞ!Riv4lが初弾からそのままフルオート!MeMeとEnY4ssがダウンした!だがLexブラインドのままバネトラップで自らを飛ばして遮蔽裏!凄まじい機動力と判断だ!そこを追撃に行くRiv4lが───ダウン?!Lex!見えているのか?!』
『ブラインド状態でも焦らず追撃読みしてましたね。見えていないはずですが、まるでわかっているかのような落ち着いたショットです‥‥‥。凄まじい胆力だ』
『遅れてMythsがウインドオブバックからのエアリアルで上を取り────ここでAsterだぁぁ!!!凄まじいフリック!!!そのままカバーもさせないフルオート!!後続警戒できている!更にここでLexが逆侵攻?!フラッシュ!ピーク!SigM4を持っていった!!!捌いた!捌ききったぞMR!!!』
“うおおおおおおおおぉ”
“うおおおおおおおおおおおおおおおお”
“うそだろぉぉおおおおおおおお”
“なんで勝てんねんw”
“個人技でラウンド取られたけど個人技で返したやんwww”
“えぐすぎぃぃぃぃぃ!!!!!”
“うおおおおおおお!!”
“嘘だろ‥‥きれいに決まったんだけどなぁ”
“Lex、Aster世界行け”
『これにはたまらずRyukaとFaiceも撤退!人数は2対2でイーブンです!しかしここでDeadlineのラーク!これは刺さるぞ!エリアの優位はMR!Deadlineはヘブンを登って敵リスポーン地点へと向かう!RyukaがAショート側へ向かって──?!すれ違ってるぞ!すれ違ってるぞ!Deadlineはそのまま敵リスポーン地点へ抜けていく!Ryukaは気づいていない!これはFaice裏からやられるぞ?!刺さったぁぁ!!Bサイトを守っていたFaiceがやられたことによりMRは迷わずB侵攻!爆弾も設置しきったぞ!』
“Ryuka頼む‥‥‥”
“うおおおおおおおおおお!!”
“同点行け同点!”
“こんなラーク読めるか”
“Ryuka一旦不利すぎるか”
『さぁRyukaがリスポーン側からリテイクしにかかる!Deadlineはサイト奥の小部屋!そしてAsterがメイン通路まで取れている!DeadlineこれはRyukaの意識をつれるだけでもでかいぞ!‥‥‥‥‥Ryukaのフェイク解除!Deadlineジャンプピークでフェイクを確認している!甘えない!甘えない!再びRyukaが解除フェイク!しかしDeadlineここもジャンプピーク!そしてそれに合わせるようなAsterのストリートステップ!サイト上側通路からのピークに対してRyukaは───スモーク?!一瞬でスモークを自分の真横に!1対1を作り出し───?!ワイドピークだ!!Deadlineがダウン!Ryukaもすぐさまスモークに入り込む!手には
“うおおおおおおおおぉ!!!!”
“うおおおおおおおおお!!!”
“まじか、まじか!!!”
“強すぎだろww”
“個人技の応酬すぎる”
“えぐいぃぃぃいぃぃ!!!!!”
“うおおおおおおおおおおおおおおお!!”
“CWWIN!CWWIN”
“お前ら全員世界行け”
♢♢♢
〜二試合終了後〜
『さて、では勝者側のClayWolfの皆さんにもインタビューしていきたいと思います!聞こえていますでしょうか‥‥はい、ではまずは皆さんお疲れさまでした!』
『『『『『お疲れ様です』』』』』
『昨年辛酸を嘗めたMRに対しての勝利!おめでとうございます!ではまず‥‥‥Myths選手。相変わらずの活躍とエイムでしたがこの試合、どう感じましたか』
『そうですね。2マップ目は頑張ったんですけど、1マップ目は味方つえー(笑)って感じですかね』
“どっちも普通にMVP取ってたのにお前‥‥”
“ブレイバー使ってる以上終盤に残ってることはあんまりないけどFBいっちゃん多いからなぁ”
“Mythsお前はいつも強いよ”
『確かに!特に2マップ目は私達にもわかるほど前へ前へと前線を切り開いて無双していましたからね!しかも前のめりかと思えばきちんと待つ冷静な場面も多く見受けられたように感じます!そこはどうですか?何か意識していたこととかありましたか?』
『あー‥‥‥そうですね‥(笑)。今回は正直自分だけだったら待ったりしなかったと思うんですけど、SigM4さんとかRyukaさんがしっかり手綱握ってくれてた感じです(笑)。落ち着いてのコールで止まる場面が多かった気がします』
“草”
“暴れ馬Myths”
“暴走機関車”
“ないすベテラン組”
“前に調子乗って負けることとかあったからなぁ”
“Myths最強Myths最強Myths最強”
『そうだったんですね(笑)!では次はMyths選手の手綱を握っていた‥‥‥SigM4さんにインタビューしたいと思います!まずは2試合お疲れ様でした。今日の試合の感想を教えてください』
『お疲れ様です。そうですね‥‥まず1マップ目は本当に不甲斐ない姿を見せてしまい申し訳ありませんでした。ですが2マップ目で気を取り直すことができてチームも勝つことができたのでそこは嬉しく思ってます。個人的な課題もいくつか見つかったのでそこも良かったです』
“あやまんなー”
“ナイスサポートだったぞ”
“縁の下の力持ちだよねほんとに”
『なるほど、個人的な課題とは一体なんだったかお聞きしてもよろしいですかね』
『はい。今回一番感じたのは位置予測に失敗したときの撃ち合いの弱さですかね。いつも以上にスローペースな戦いで敵の動きがうまく予想できなかったこと、そしてそれによって見るところが多くなってしまいフリックでの撃ち合いが頻発したことが効いてました。索敵スキルを使うべき場面で使えなかったところもきちんと修正しつつ、撃ち合いを強化する必要があると思ってます』
『なるほど、すごい自分を俯瞰して見てますね。応援しています!!』
“冷静だわ”
“即反省とは流石だよほんと”
“でも歳もあるし撃ち合いはな‥‥‥”
“30超えてプロやってんのすごいよ”
“プリエイムとかスキルが上手いのがSigM4だからな。そこ封じられた今回はまぁスコア落ち込んでもしゃあなくもある”
“がんばえー、しぐまー”
“↑コールとかリソース管理もずば抜けて上手いぞ”
“DDとか撃ち合い方独特だし、折れなきゃいいけど”
『では次に‥‥‥Riv4l選手行きますか!Riv4l選手、お疲れ様です!えー、今回特に気になったのは1試合目の市街地マップのMRマッチポイントから追いついたラウンドと、その直後の延長戦第一ラウンドですかね。まずはマッチポイントに追いついたラウンドについて、あのガチ解除はLex選手が止めに来ないことを読んでたんですか?』
『えーっと、はい。あのラウンドは完全にLexに対するメタ読みですね。あいつが重要なラウンドこそ大胆な行動を取るのはよく知ってますから』
『なるほど(笑)。今回はLex選手もRiv4l選手も互いへのメタ読みが多く見られたということですね(笑)。ではその直後のラウンド、人数不利を背負いながらウルトを切ったと思うんですけど、あれにはどういう意図があったんでしょうか?』
『えーっとあのラウンドはまぁ自分のミスがあってそれで不利を背負ってしまったこと、またそれによって流れが向こうに行ってしまう可能性があったこと、そしてFaiceさんが残ってたこと。この3つが揃ってたので咄嗟の判断で切りました』
『なるほど、あれは勝てると思って切ったというよりは勝つしかないから切ったという感じだったんですね』
『勿論勝てるとも思ってました。Faiceさんがいるなら、人数を2〜3人削れればラウンドを取ってくれるはずなんで』
『おお〜。凄まじい信頼ですね。ありがとうございます。では新加入メンバーからそんな絶大な信頼を向けられているFaice選手にインタビューしたいと思います』
“お前が2〜3人削れる前提の話ヤバすぎるだろww”
“こいつガチ解除といい心臓強すぎるだろ”
“信頼おっもw”
『Faice選手、今回は少人数でのクラッチが目立っていた印象がありますが、チームメイトからこれほどまでの信頼を受けていることをどう思いますか?』
『嬉しい‥‥‥ですが‥‥‥緊張‥‥‥します』
『そうですよね(笑)。では今回の試合の少人数戦、意識していたことはありますか?』
『いつも通り‥‥‥やることです』
『なるほど、自分の持つ実力を信じることが大事なんですね。これからもCWの守護神として活躍してください!ありがとうございました!』
“マジで口下手なんだろな”
“↑ヴァルクが言ってたことはあんま信用すんな”
“寡黙といえ寡黙と!そこがいいんだろうがよぉ!”
“いぶし銀でやることやるからそれぐらいの欠点あったっていい”
“なんかヴァルク刺されてて草”
『では最後にキャプテンのRyuka選手!今回
『ええ‥‥‥‥?質問がアバウトじゃないですか‥‥‥?』
“草”
“やめろやw”
“アイさんも疲れてんだよ察してやれやw”
“Ryuka節発動中”
『すいません、聞き方が悪かったですね(笑)えー、ではチームについて今回の試合で見えた改善点などはありますか?』
『そうですね、全体的に今回は個人個人がそれぞれ活躍してなんとか勝利をもぎ取った感じだったんで、もっと自分のIGLが良くなる必要があるとは思いましたね』
『なるほど。十分いい作戦を取れていたようには感じますがもっと自分が成長する必要があると思ったということですかね』
『そうですね。あとはまぁ、うちの若い子達がもっと戦いやすいように僕らも頑張らないとなぁという感じですね。な、Faice、SigM4!』
『俺‥‥‥まだ‥‥‥22‥‥』
“草”
“そういうとこだぞRyuka”
“ノ、ンデリ”
“Faice可愛い”
『相変わらずの仲良しですね(笑)!では最後に応援してくれたファンに次の試合に向けての意気込みをいただけますか!』
『はい、まずは今回も応援ありがとうございました。見つかった課題は修正しながら次のDK戦に備えようと思うので、皆さんこれからも応援よろしくお願いします!!』
“8888888888”
“応援してるぞー”
“おつかれさまー”
“がんばれー”
“次の試合、DKか‥‥なんか嫌な予感するなぁ‥‥‥”
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