第3話
朝、いつものように学校や会社の準備をしている中。
俺「あれ、今日は殺し屋ないの?」
母さん「そりゃ毎日はしてられないわよ」
親父「もしかして楽しくなったか?」
俺「そんなわけないだろ」
母さん「確かに
俺「そんなもん残すな」
つまり今日は入学式を除いた高校初登校か。
昨日、今日とまだ疑問は残ってるけどそんなこと今はどうでもいい。
ウキウキして鼻歌交じりに準備を進める。
親父が会社に向かった後
少し早いがそのまま高校へ向かう。
―——————————
学校に着くなりすぐ入学式のときの自分の席の横に荷物を下ろし座る。
少し早く着いたのでまだ何人かしか来てないようだった。
しばらくして後ろから肩を叩かれた。
振り向くと幼馴染の
俺「いや聞いてくれよ実はさ…あ!いやなんでもない」
あっっぶなかった…言ったら処理されるとこだった…
俺「いや昨日体調悪かっただけだって」
俺「え、なんだよ」
実はちょっとかすってるのが怖いんだよな。
俺「やっぱわかるか~」
俺「
馬鹿で良かった…と安心していると
幼馴染の
俺「全くその通りだよ」
俺「本当だよ」
俺「違います。ごめんなさい。」
俺「…熱です」
俺は
―——————————
この日はそれ以降特になく学校が終わった。
家に帰ると
母さん「
するとすぐにダイニングテーブルに家族が集まった。
―——————————
正式第2回 家族会議
母さん「さてサイトを見ていたら良さそうなやつがいくつか掲載されていたのでどれを受けるか会議したいと思います」
俺「そんな感じで決めていくんだ」
母さん「1つ目、『ひき逃げして弟を殺した犯人を見つけて殺してほしいです』」
俺「やっぱ重いな。これは警察行けよ。」
親父「まず見つけるってのが面倒だな」
俺「それが仕事でしょ」
俺「そういや小学3年生だったな、実の妹なのに忘れそうになってたわ」
母さん「ひき逃げはね。人をタイヤという凶器で潰してそのまま逃げることよ」
俺「どうあがいても怖くなるとはわかっていたけど言い方怖いって」
俺「見た目がわからないと難しいよな」
俺「違う!あの言い方だと確かにそうなるけど」
親父「片手にタイヤ持ってたら目立ちそうだからわかりそうだけどな」
俺「親父は流石にわかれよ」
母さん「じゃあこれは保留ね」
俺「却下でいいと思うけど」
親父「じゃあ次2つ目、『玄人募集。簡単な白戸組の組長殺し。』」
俺「何が簡単だよ。ヤクザの組長はやめたがいいって」
俺「やめて。絶対簡単じゃないから。」
母さん「玄人だしね。私たち。」
俺「それはそれで複雑なんだけど」
親父「じゃこれも保留で」
俺「後悔しても本当に遅いやつだぞこれ」
親父「1人あたり100万は安すぎるな」
母さん「これで多いとか言ってるあたり相場知らなそうね」
俺「俺これめちゃくちゃ良いと思ったけど」
親父「じゃあ人気になれるのか」
母さん「インフルエンサー?っていうの憧れてたのよね」
俺「撤回、まず殺し屋ってバレたら駄目だからデメリットしかないだろ」
俺「メリットみたいに言うなよ」
母さん「よし、これ受けましょう」
親父「ああ、これは絶対受けよう」
俺「俺からしたらデメリットしかなくなったぞ今ので」
親父「じゃあこれ決定で」
俺「やめろ、今すぐ」
母さん「保留案件も一応キープしておきましょう」
俺「やっぱやめとこうって」
親父「大丈夫。報酬交渉はする。あと1桁つけるから。」
俺「全くその心配はしてないんだけど。交渉ってどうすんだよ。」
俺「ぞっとした…
母さん「なんで?」
俺「元凶母さんかよ」
―——————————
親父「明日土曜だから決定したこの案件の交渉に行くけど
俺「嫌だよ、脅してるとこ見るの」
母さん「いい経験になるわね」
俺「誰か止めろよ」
―——————————
こうして明日、親父の仕事交渉見学をすることになった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます