第22話 告白水平線
「実はこういう状態でして……」
告白された水平線を目の当たりにして、彼は何を思うのだろうか。
「顔はかわいいし、スタイル抜群で性格もすごくいい、完璧な彼女だよ」
彼が自慢するたびに心が痛んだ。
だってたった一つ、でもとても大事なことを嘘ついているから。
まず外堀を埋めていき、好みをリサーチしまくった。
童顔だけどボンキュッボンがタイプらしい。
酒購入時に身分証の提示を求められる私は難なく童顔をクリア。
ダイエットと並行して筋トレも欠かさないから、ウエストは細い方だし、おしりだってキュッと上がっている。
だけど……
初めての夜を迎えるにあたり、もうこれ以上ごまかしきれない。
観念して、分厚いパッドを仕込んだブラジャーを外す。
「うひょー! たった一つの欠点だと思っていた巨乳が幻とは!」
興奮状態の彼。
「ちっぱいじゃ物足りない。つるぺた大好きなロリコンなんだ」
外堀にも漏れていなかった本性を知り、気持ち悪くなった。
急いで服を着て、部屋を出た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます