第16話 半タライのウッキーゲーム featuring 半笑いのポッキーゲーム

 パーティーの目玉に用意したい、チョコレートファウンテン。

中古厨房機器店にて運命の出会い。安く手に入ってラッキー。


 組み立てていたら、タワーの2・3段目がないことに気づいた。

掴まされた!!!

1段目から噴水ベースに液状のチョコが落下する、急流の滝のようになってしまう!


「どうする!?」

「シンバルない?」

「はぁ?」

「サルのおもちゃのシンバルは?」

「ある方がレアだろ……あ!」

 持ってきたのは、何故か半分に切られたミニ金タライ2つだった。


「なんでこんなもんがあるんだよ?」

「造形アーティストからもらった」


 半タライで補って、互い違いにプチ滝状態の珍しいチョコレートファウンテンの完成。逆にウッキウキ。

プリッツをフォンデュして、お手製ポッキーに変化。

不格好な出来に半笑いでポッキーゲームのスタート!


 ある参加者が土産に持参したのは、なんとサルのおもちゃだった。

「え、今か……」

 やけくそでゼンマイを回す。

「半タライのウッキーゲームに改名!」

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