第12話 目覚め

ゆっくりと意識が浮上する。

「よっ…と」

視線を横にやると、メモが書き置きしてあった。

内容を見てみると、『今日は無理をせずに早めに寝てください』

『なにかあったらいつでもどうぞ』

など、俺を心配する内容ばかりが書かれていた。

隣人のためにここまでしてくれるとは、やはり鳴瀬さんは聖人らしい。

…まあ、隣人が倒れるのが嫌なだけかもしれないが。

時計を確認すると、既に夜の6時だった。だいぶ寝たみたいだ。

「くっ……ふぅ」

固くなった体を伸ばし、ベッドを出た。

体調的にはもう問題ないみたいだし、夕食を作ろう。

食材何あったっけ…などと考えながら、俺はキッチンへ向かった。



「ごちそうさまでした」

夕食を食べ終え、食器を洗いながら思案する。

今度、鳴瀬さんになにかお礼をしよう。迷惑かけっぱなしは良くないしな。

食器を洗い切ったので、手の水を拭いて机へ向かう。

鳴瀬さんにも釘を刺されたし、今日の勉強はやりすぎないようにしないと。

そんなことを考えながら、教科書を開いた。


「…さて、と。そろそろ寝るか」

ひと段落ついたので時計を見ると、針が23時を示していた。

休憩がてら風呂にも既に入ったので、いつでも寝れる。

ベッドに行くと、今日はたくさん寝たはずなのに、あっという間に眠気が襲ってきた。

明日会ったらまず感謝を伝えよう、そうして俺は眠りについた。

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隣に美少女が越してくる系ラブコメ @shia_lc

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