第6話 努力家と怠け者
帰宅途中。抜き打ちテストなんて滅んでしまえ。
鳴瀬さんを見かけたので声をかけてみることにした。隣人との交流、大事。
「ども」
「柊木さん、こんにちは」
お、気付いてもらえた。
「そっちのクラスも抜き打ちテストあったのか?」
担当教師が同じだから、同じ様にあったのだろうか。
「も・・・と言うことは、そちらもあったのですか」
やっぱりあったらしい。
「ああ、点数は悲惨だったが。そっちは?」
「なるほど、勉強は得意ではないと・・・こちらはほとんどできましたよ」
「さすがだな」
しっかり勉強をしている故の結果か。
そんなことを話している間に、マンションに着いた。
「っと、じゃあまた」
「では」
お互いに挨拶をして部屋へ向かう。
偶然会ったとはいえ、かなり話せたな。正直自分でもこんなに話せたことに驚きだ。
話してて安心感がある。不思議だな。
・・・にしても、ほとんどできた、か。
努力をする人は輝いて見える。話してて安心感があるのはそれが原因かもな。
怠け者には少し眩しすぎるがな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます