『お遊戯会』の結末

 それにしても皇帝もなかなかに肝が据わっている。

 真偽がわかるという瞳が真であったとしても、自身が殺される可能性を全く考えないのは難しいはずだ。それをこうも簡単に受け入れていられるのは冒険者時代の名残だろうか? それともそれほど信頼を置けるほどに瞳に力があるということか? ともすれば、それは真偽を見分けるどころかちょっとした予知と言っても良い。

 そんなこんなを考えている内に着いた倉庫とやらは地味な場所にあった。皇帝は懐から鍵の束を取り出すと、一本を鍵穴に差して扉を開き、そのまま脇によって暗に私に先に入れと指示をした。まぁ、このくらいの用心は当たり前だろう。私はそれに頭を一つ下げて中に入った。

 パッ見たみたところ倉庫の中はそう広いものではなかった。本の類もあったが、どちらかと言うと石板の類のものが多いように見える。この世界では紙は保存に向かないし、石板は昔の文献の類なのかもしれない。


「して、単刀直入に問うが、なぜこの勇者選別の場が戯れだと申した?」


 あとから入り、ガチャリとドアを閉めて皇帝が問うてきた。


「勇者の存在は必須。であれば新たな勇者を求めるのにおかしさはないと思うのだがな」

「簡単なことです、陛下。この勇者選別の候補に私が選ばれている。そのことこそ、真の目的は勇者の選別などではないという何よりもの証拠です。元来勇者とは数百年にわたってそのお役目を果たすもの。それを、ホーマ族という実に短命な種族が候補として認められている時点で勇者の選別などというものが戯れであることの証明です」

「なるほど……確かにそれは余の手落ちであったな。目先のあれこれに捕らわれているからこそ、こんな凡庸なミスをする。余も老いたということか……」

「………………」

「して、チカゲよ。このような真似をしてまで余と何の話がしたいと申すか?」

「陛下、私は少し変わった存在なのです」

「変わった存在? ホーマ族であるのだからそれは当然ではないか」

「そうではございません。私ははるかいにしえより数十万、数百万の時を超えてここにいるのです」


 それに皇帝はいぶかし気に目を細めた。真偽を確かめているのかもしれない。私はたっぷり時間をかけて言葉を続けた。


「そのいにしえ、この世界ではホーマ族が栄えていました。陛下なら私が嘘を言っていないことはおわかりになるかと」

「余の瞳のことを知ってのことか」


 皇帝は少しだけ表情を真剣なものに変え、言葉を続ける。


「……なるほど。確かにお主ははるかいにしえに栄えたホーマ族が時を跳躍してやってきたようだな。ウソはない」

「ご理解いただけて幸いです」

「が、こんなことをしでかす理由とはならんぞ。お主は何を望んでこんなことを?」

「簡単な話です。ヴィテインの瞳。皇帝陛下はその瞳をどうやって手に入れたのでしょうか? それが知りたいのです」

「どうもこうもない。天からの授けものだ」

「では、その天とはなんでしょう?」

「ふむ……」


 皇帝は少し考えてから「そうだな……」とこぼすように呟き、部屋の中を歩いたかと思うと、一つの石板をゆっくりと取り出して見せた。


「これはヴィトックという山の近くの遺跡から発掘された石板だ」

「ヴィトック?」


 初めて出てきた言葉に私の耳が反応した。


「ケアド帝国と他国の境となっている山脈の内の一つだ。帝国の中では比較的信仰されている山のひとつで、その高さは海より深いと言われている」

「信仰と言うと、聖教会のような?」

「そこまで敬虔なものではない。ツェーフェレナのような宗教国家と比べたら観光地程度に考えておいた方が無難だな」


 見やるが、書いてある文字はここにきてようやく慣れてきたものとも、もちろん日ノ本のものとも違う。一字一字が複雑な絵柄を描いたように込み入っている。かと言って漢字のように角張ったものはすくなく、丸まったものが多い。とにかく、未知の文字だった。


「いつ頃のものなのでしょう? 宗教絡みであれば、文字を含めて独自のものでしょうか?」


 矢継ぎ早に問うと皇帝が僅かに嘲たように見えた。

少し急きすぎたか……皇帝が余裕を見せるためにわざと一呼吸置いているということもある。


「そう慌てるな。それともホーマ族とはその短命さゆえに急ぐことしか知らぬのか?」


 やはり余裕があるように見える。

 私が殺す気がないとわかっているからこそなのだろうが、こういったやりとり一つで機嫌を損ねればそれも約束されたものではなくなる。それがわからぬほどのバカには思えない。

 となればそんな皇帝の余裕を支えているナニカがあると考えるべきだろう。しかし、今はそれを呑気に探っている場合でもない。皇帝の言葉を半ば無視して言葉を返す。


「それで、この石板はいつ頃のもので?」

「さぁな、わからぬ」


 ケロリと皇帝は言った。


「求めし者、贄を捧げよ。さすれば与えられん。これには大ざっぱに言ってしまえばそう書いてあるらしい」

「この文字は解読されているのですね」

「いや、文字は今もさっぱり見当はついていないそうだ。が、ヴィトック周辺の村々にはそのような伝承が伝わっており、これはそれを文章に書き起こしたものではないかと言われていてな。その地に住まう者たちによって脈々と受け継がれた伝承だ」

「土着の伝承? 何かの言い伝えが?」

「余も詳しいことはわからぬ。だが、余はこのヴィトック周辺の辺鄙な村の生まれだ。そして、この伝承によって、近辺の村では年に一度生贄を捧げる習慣が残っておる」

「生贄?」

「牛やヤギ……要は家畜だな。それによってこの土地は豊作を約束されているという話だ」


 そう聞くとどこにでもあるなんの変哲もない伝承のように思えた。

 神か何かに捧げものをすることによって五穀豊穣を願う。日ノ本でも全国を聞いて回れば似たような伝承をいくつも見つけられるだろう。


「それだけを聞けば特に何も変わったところのない話のように思えますが?」

「であろうな。世界を探せば似たようなものはいくらでも見つかるであろう。しかし、そんなありふれた伝承を真に受け、自身の家族全てを生贄として差し出した者があった。贄が大きければ大きいほど得られる対価が大きいのではないかと考えてな」


 確かに、代償が大きいほど得られるものが大きい、というのは自然な考えかもしれない。事実、そうなっている儀式もある。

 人柱。

 生贄とは違うが、それだって言ってしまえば生贄として人を供物として捧げて対価を得ようとしているものの一つだ。

 しかし、それを実際にやるかどうかは別の話。


「なかなかに狂った者だろう? 何の保証もない昔話に家族……父や母、まだ幼い弟や妹まで差し出したのだからな」

「それで、実際にその者は力を得たのですか?」

「証拠があるわけではない。しかし、それを境としてその者には真偽を見極める確かな目を得たのは紛れもない事実だ。そして、その力を使い、ケアド全域に乱立していた国の利害を上手く合致させてまとめあげた」

「なるほど。その者が何を考えていたのかは知りませんが、確かに生贄を捧げた効果は一定にあった、ということですね」

「しかし、それも風前の灯火となりかけておる」


 自らを狂ったと言いながらも、皇帝にまで上り詰めた男は続けた。


「今でこそまとまっている風に見えるかもしれぬが、実際は薄皮一枚でつながっているようなもの。事実、この度の勇者やワガクスの死によってそのまとまりが揺らいでおる。これは真偽を見極める瞳だけではどうにも出来ぬ」

「………………」

「そこでその者は考えた。さらに強い生贄を捧げれば今度は今以上の対価が得られるのではないか、とな」

「例えば、勇者と呼ばれるほどの強者ならその対価はすさまじいものに違いない、と?」


 私の言葉に皇帝は何も言わず口だけを弓なりにした。

 話だけを聞けば荒唐無稽と言っても良かったかもしれない。

しかし、だからといって皇帝が嘘を言っているようには見えなかったし、その出来事をある程度信じているのは明らかだ。 

 そんなことを考えていると、逆に皇帝が問いかけてきた。


「して、貴様はどうしてこのような行動を?」

「別に大した意味はございません」

「大した意味もなく貴様はこのようなことを起こすのか? 意にも介していないのかもしれんが、貴様が仕掛けた相手はただの一般人ではない。歴史も伝統もあるわけではないが、それでも現状、一国の皇帝であるぞ?」

「無理矢理であったのは申し訳なく思っています。私は先も言った通り随分と面倒くさい時間の漂流者。今はただ、自分が元いた世界とこの世界の繋がりを探しているだけなのです」

「ふむ……確かなようだな。そこに嘘はない」


 皇帝は自身の金の髪を後ろに大きく撫でつけた。


「だが、余はいかなる理由があろうとも、貴様の狼藉を許すつもりはない」


 パチン、と指を鳴らすと天井から檻のようなものが一気に降りてきて私を中に閉じ込めた。天井は一応確認していたつもりだったが、巧妙に隠されていたらしい。


「……ただの倉庫にどうしてこのような仕掛けが?」

「ここは文官にとっては宝物庫のようなものでもあったそうでな」


 皇帝は薄っすらと笑う。


「こういう仕掛けを作ってくれてと請われた時は面倒だと思ったが、まさかこのような形で役に立つとは思わなかった。何事も備えておくというのは大切なことだな」


 言いながら檻に捕らわれた私の周囲を歩く。


「さて、余にこれだけの狼藉を働いた者をどう処分するか? ……おお、考えてみれば、いい方法があるな」


 わざとらしく皇帝は言い、ニヤリとした笑いを大きくする。


「この世界では珍しいホーマ族。それも勇者候補という並外れた力をもっている存在を生贄とすれば、どのような対価が得られることだろうな?」

「さぁ? 自分を売る気はさらさらございませんが、対価が生贄の珍しさに比例するなら相応のものが手に入れられるかもしれませんね」

「僥倖であるな。最初はただ単に強者を生贄にしようと考えていただけだったのが、ホーマ族というおまけと言うにはあまりにも大きな要素が加わってくれた」


 そんな皇帝にため息を一つ吐いてから私は檻の柵に触れた。ひんやりとした感覚が手の平から伝わってくる。普通の鉄……というわけではないように思う。


「無駄な足掻きはよすことだな。もし万が一その檻から出られたとしても、今この部屋の外には各地から集まった勇者の候補たちが控えている」

「そちらにも手を回したので?」

「もちろんだ。最低限の危機管理もせずに見知らぬ相手と二人きりになるほどうつけではない」


 おそらく闘技場を出たところで部下に何かしらの合図を送ったのだろう、などと今更なことを考える。


「それでどうだ? 大人しく縄につくか? 生贄となるまでという注釈がついてはしまうが、それを受け入れればまだ多少は生き永らえられるぞ?」

「結構です。それより、事を大事にしたくありません。外の者たちを退かせてください。これ以上の手加減は面倒というもの。かと言って積極的に殺しを望むほど殺人狂ではありません」

「よく言う。お主はすでに捕らわれた存在なのだ。生贄となるなら生かされるはずだと考えているのなら浅はかだぞ。余の一存でお主の命などどうすることも出来る」

「この程度で私を捕らえた気になっておいでで?」


 そう問うと、皇帝は僅かに鋭い瞳になったが、生憎冒険者であった時にもっていたであろう危機管理の力は失ったとみえる。

 居合い、そして返す刀で檻の一部を切断してゆうゆうと外に出てやると、皇帝は引きつった笑いを浮かべた。


「この国の中でも特別固い金属でつくらせたはずなんだがな……」

「それでも私の前にはただの棒切れと変わりません」

「余を殺すか?」

「殺人狂ではないと申し上げておりますでしょう? 外の者たちを退かせ、私とは金輪際関わらないと決めれば死者は出なくてすみます」

「みすみすエモノを見逃せと申すか?」


 私の居合い一つでは失われた危機管理の力が戻らなかったらしい。残念に思いながらも、私はもう少しだけ会話を続けてやることにした。


「それこそ物は考えようです。一人見逃すだけで死人が出ずに済む。そう考えればどちらが得かはおわかりになるかと」

「それは……どうだろうな?」


 皇帝はすかさず私と距離を取るように素早く後ろに退くと、ピィッと短く指笛を鳴らした。

 と同時に宝物庫に数人の人間が入ってきた。それぞれ武装が違う。

 大きくため息を吐いたが、人数がそろったことで皇帝はまた少し有利を取り戻したと勘違いしたらしい。私から距離をとりつつ口を開く。


「大した自信だ。勇者候補としての実力も確かなのだろう。しかし、ここにいる者すべてが勇者候補であるぞ? それでもなお抗おうと?」

「陛下は勇者候補であれば強さは一定だとお考えで?」

「一定ではなかろう。だが、頭一つ二つ抜けている者は少ないはずだ。でなければ、今の世の状況を説明出来ぬからな」

「なるほど……『普通』に考えればそうなるかもしれませんね」


 そんなことを話す私の前に一人の男が前へと歩み出てきた。キール・ラドルギン。確かハンドの連中に立てられた冒険者で、そんな名前だったと思う。

 倉庫の中を軽く見やりながら彼はゆっくりと口を開いた。


「合図が出次第、お主の対処をせよ。そのような勅命が出たと聞いた時には何事かと驚いたものだが、これはどういうことだろうか?」

「どうもこうもありません。陛下には陛下の事情があり、私には私の事情があった。そして、それは残念ながら相いれるものではなかった。それだけのことです」

「それで主を捕縛せよ、死んでしまっても構わない……なんていう仰々しい勅命になるだろうか?」

「さぁ? ただ、少なくとも皇帝陛下はそれに値すると思っているようです。」


 言いながら長い剣をキールは構えた。


「投降して欲しい、チカゲ殿。お主がいくらかの力を持った存在なのはそこの破壊された檻から想像出来る。が、こちらにはかなりの数の勇者候補がいる。どういった縁であったとしても、一度知り合った者が殺されるところは見たくない」

「おお、随分優しい勇者候補もいたものだな」


 皇帝は我が意を得たとでも言いたげだった。


「どうだろう? 今一度考えてはみよ。後にどうなるかはわからないが、ここでこれだけの数の相手に立ち向かい、早々と命を散らすのは浅慮だと思わぬか?」

「……確かに『普通』ならそう思うのかもしれませんね」

「であろう? 余の気分だって今後変わるかもしれぬ。ここではいったん矛を収めてはどうだ?」


 そう言われ、今度は私が笑ってやった。


「しかし、残念なことに私は『普通』から外れているのです」


 その時、皇帝の瞳に私の言葉の真偽がどう出たかはわからない。

 だが、ある程度臨戦態勢をとっていたはずの勇者候補の一人……キール・ラドルギンの首は次の瞬間にははねられていた。

 彼は知己となった者の死は見たくないと言っていたが、私は所詮人斬り。知り合った者を殺すことにためらいなどない。


「なっ――!?」


 この場で私の全力に近い居合いが追えた者はいなかったと思う。しかし、そこは多少の実力者たち。周囲の勇者候補が一斉に距離を取り、壁を背として警戒する。

が、私にとっては全くの無意味だ。


無想月影流――月鳴 みどり――


「――ぐぅっ!?」


 別の男の首をはねる。本来なら刀を防ぐはずの土壁は木剣と化した御刀にかかれば豆腐を切っているかのようにもろく感じられた。


「ウォーターシュート・アパッシオナート!」


 女の杖から鉄を穿つかのような水流が向けられるが、今度は御刀を土剣に変え、切っ先を向ければそれはただの飛沫に変わってしまう。土剋水。水を相手にするに土は最善のものだ。

 と――。


「武術! 荒天一波こうてんいっぱ!」


 横から剣による武術が迫る。

 なるほど、確かに勇者候補ということもあって戦いに慣れてはいるのだろう。強敵と今まで幾度も相対し、時には強大な相手にパーティで戦ったこともあるのかもしれない。

 だが、それでも私が規格外なのは変わらない。

 一瞬の内に体制を低くし剣をかわすと、切り上げの一撃で男を絶命させ、低く保った姿勢で地面を蹴る。

 コンマの世界だ。至近距離の術者が対応出来るわけもなく、女の胴はなすがままに両断。残った者にざわつかせる時間も与えない。

 中にテーロやあの虫のような強さをもった者がいたら少々面倒だと思ったからだったが、生憎と言うべきか、そこに集まっていた勇者候補は全てが人間にほかならなかった。言ってしまえば、力を少し出した私にとってはただの案山子と変わらない。

 それはもはや戦いとも呼べなかっただろう。

 一方的な虐殺。

 目で捉えきれずにむやみやたらに振られる剣や斧、棍棒をかわし、微かに舞うほこりの類に怯えてデタラメに放たれる術法を嘲笑って、次の瞬間にはその相手を絶命させる。


「こ、こんな……バカげた話が……」


 勇者候補のほとんどが倒れ、残った数人も怖気づき、歯向かう意志をなくしたところで皇帝に目を向けると、彼の顔には一筋の汗が流れていた。

 軽く左右を見渡す。

 私が斬って転がした死体がそこら中に転がっているが特に何も思えない。


「ここまでしておいてなんですが……」


 私はそう言葉を発した。


「勇者候補が全て死んでは流石に陛下もお困りでしょう? 運良く生き延び、あちらで震えている者たちでこの『お遊戯会』の結末をつければ良いのでは?」

「き、貴様は一体何者なんだ……?」

「何者、と問われましても……一介の冒険者ですよ。それ以上でもそれ以下でもありません」


 私は刀にべっとりとついた血を振って飛ばし、手布で拭ってから鞘へと収めた。


「聖山、ヴィトック。そして生贄と対価の話。良きことを教えていただきました。次はそちらを目指してみようと思います」


 ぎりっ、と皇帝が歯を食いしばるのがわかった。それに部屋から出ていこうとした歩みを止めて殺気を飛ばして皇帝を見やる。


「今更こんな忠告は必要ないと思いますが、これ以上の被害を出したくなければまかりまちがっても手配などされぬよう。冒険者とは言え、私は元々人斬り。ご覧のように人を斬ることにためらいはありません」

「………………」

「下手をすれば、次に首が飛ぶのは陛下かもしれぬことをゆめゆめお忘れなきように」


 部屋から悠々と歩いて外に出る。

 外には帝国兵たちが集まり、私の姿をみて大きくざわついたが、視線の一つを飛ばせば連中は震え、互いに身を固めた。


「どいていただけますか?」


 その言葉に人波が割れるように道が出来た。

 つまらぬことをしてしまった、という気持ちはある。もしかしたらもっと穏やかな方法もあったかもしれない。だが、今になってそんなことを考えても詮無いこと。

 生贄を捧げれば何かが得られる。詳しいことはわからないが、もしかしたら時を跳躍するような特別な力と通ずるところがあるかもしれない。なら、ひとまずヴィトックという山を目指すのが最良の道に思えた。

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