第4話*真夏の夜の秘め事
当日を迎えた。
美都は目を覚ました瞬間から落ち着くことができなかった。
(本当に成孔さんと一緒に行くんだ…)
フワフワとした気持ちに包まれながら、美都は心の中で呟いた。
「美都、どうした?」
元治に声をかけられ、美都はハッと我に返った。
今は兄が作ってくれた朝食を食べているところだと、美都は思い出した。
「あ…ううん、何でもない」
美都は首を横に振って答えると、クロックマダムをかじった。
「今日は帰りが遅くなるんだよな?」
コーヒーを飲みながら聞いてきた元治に、
「うん、七夕祭りに行くからね」
美都は答えた。
「ついでに夕飯もそこで済ませるから」
そう言った美都に、
「わかった。
だけど、あんまり遅くなるなよ」
元治は返事をしたのだった。
「行ってきまーす」
「はい、行ってらっしゃーい」
父と兄に見送られて自宅を後にすると、最寄りの駅まで歩いた。
電車に乗ってからすぐにカバンからスマートフォンを取り出すと、成孔からメッセージがきていた。
『おはよう
今日の七夕祭り、楽しみだね』
彼からのメッセージを読み終えると、美都は画面を指でタップしてメッセージを作成した。
『おはようございます
仕事が終わったら約束の場所で待っていますね』
「返信、と…」
画面に作成したメッセージが表示されたことを確認すると、美都はスマートフォンをカバンの中に入れた。
成孔から届いたメッセージを電車の中――混雑状況によってはオフィスに到着してからのこともあるが――で確認して返信をすることが美都の中で習慣と化していた。
(成孔さん、読んでくれているかな…?)
移り変わる景色を眺めながら、美都は心の中で呟いた。
昼休みを迎えた。
「美都、本当にいいの?」
休憩所で昼食を食べながら、沙保が確認をするように聞いてきた。
「だから、大丈夫だよ。
沙保ちゃん、楽しんできなよ」
美都は答えると、マスカットティーを口に含んだ。
「玉村さんには、もう返事を出したんでしょ?」
そう言った美都に、
「出したと言えば出したけど…でも、先に約束をしたのは美都だし」
沙保はどこか言いにくそうに呟いた。
「おや、どうかしましたか?」
そう言って間に入ってきたのは、高崎だった。
「あっ、高崎さーん」
沙保は適任を見つけたと言うように彼に声をかけた。
「美都さん、サンドイッチ美味しそうですね」
高崎は美都の手に持っているレタスサンドに視線を向けると、そう言った。
「ありがとうございます。
でも、これが最後の1つなので…」
申し訳なさそうに言った美都に、
「先ほど昼食を済ませてきたので心配しなくていいですよ」
高崎は返事をした。
「そうだ!
高崎さん、聞いてくださいな!」
沙保は手をたたくと、高崎に声をかけた。
「はい?」
首を傾げている高崎に、沙保は事情を説明した。
「…すると、美都さんは独りぼっちと言うことですか?」
そう言った高崎に、
「そうなんですよ、せっかくなので美都と一緒してくれせんか?」
沙保は頼んできた。
(私と一緒って…私、そんなことを頼んでないんだけどなあ)
美都はサンドイッチを飲み込むと、
「あの…大丈夫ですから」
と、言った。
「大丈夫って、あんた…」
「一緒に行く人がいますので」
沙保の言葉をさえぎるように、美都は言った。
「ええっ!?」
沙保は驚いたと言うように大きな声をあげた。
「い、一緒に行く人がいるって…あんた、それ本当なの?」
信じられないと言うように聞いてきた沙保に、
「本当だよ」
美都は答えた。
「…女の子、なんだよね?」
「ううん、男の人だよ」
沙保の問いに、美都は首を横に振って答えた。
「ああ、お兄さんね」
納得をしたと言うように、沙保はポンと手をたたいた。
「お兄ちゃんの大学時代の後輩の人と行くの」
それに対して、美都は言った。
「へ、へえ…」
沙保はそう返事をすると、高崎に視線を向けた。
「それは、よかったですね…」
そう言った高崎の口元は微笑んでいたが、目は涙目だった。
(高崎さん、かわいそうに…)
そんな彼の様子に、沙保は心の底から同情するしか他がなかった。
「それじゃあ、お先に失礼します」
「はい、お疲れ様です」
6時になる10分前に仕事を終わらせると、美都はオフィスを後にした。
美都の後ろ姿が見えなくなったことを確認すると、
「高崎さん、大丈夫ですか?」
由真は沙保に話しかけた。
高崎の方に視線を向けると、彼は放心状態だった。
「…あれは、どう見ても大丈夫じゃないわね」
沙保はやれやれと言うように息を吐いた。
「だけど、彼氏じゃないんですよね?
お兄さんの大学時代の後輩だって言ってたんですよね?」
そう言った由真に、
「私も高崎さんにそう言ったんだけどねえ…」
沙保は困ったと言うように言い返したのだった。
「…あの様子じゃ、立ち直るまで時間がかかりそうですね」
放心状態の高崎に、由真はどうすることもできないと言った様子だった。
2階のカフェに到着すると、成孔はいなかった。
「ちょっと早かったか…」
美都が呟いた時、
「美都」
ポンと、誰かに肩をたたかれた。
後ろを振り返って確認をすると、
「成孔さん…」
成孔だった。
「俺も今きたところ」
そう言った成孔に、
「そうなんですか」
と、美都は返事をした。
成孔は半袖の黒のシャツに黒のズボンを身に着けていた。
左の手の甲から腕には刺青があった。
(最初に見た時もそうだけど、何がモチーフなんだろう?)
成孔の刺青に美都は心の中で呟いた。
「行こうか?」
声をかけてきた成孔に、
「はい」
美都は首を縦に振って返事をした。
左耳のピアスを確認すると、シルバーのリングのピアスだった。
「美都」
成孔が名前を呼んだかと思ったら、自分の手を差し出してきた。
差し出された手に訳がわからなくて、美都は首を傾げた。
彼は何がしたいのだろうか?
そう思っていたら、成孔はフッと笑って美都の手を繋いだ。
「えっ、あっ…」
突然のことに戸惑っている美都に気づいているのかいないのか、成孔は手を引くと歩き出した。
「わっ…」
手を引かれた美都は、ただ戸惑うことしかできなかった。
(私、男の人と手を繋いだのは初めてだ…)
美都は心の中で呟いた。
小さい頃に父や兄と手を繋いだ――記憶にはないけれど――ことはあるかも知れない…けど、家族以外の異性と手を繋いだのはこれが初めてだった。
階段で1階に降りると、時間も時間なので人がたくさんいた。
何となく自分たちに視線が集まっているのは気のせいだと、美都は思いたかった。
七夕祭りに到着すると、そこは多くの人でにぎわっていた。
「久しぶりにこう言うところにきたなあ」
成孔は楽しそうに言った。
美味しそうな屋台のグルメにあちこちから聞こえる楽しそうな声、カップルや家族連れでにぎわっているこの場所に、美都は落ち着かなかった。
(成孔さん、いつまで手を繋いでいるんだろう…?)
しっかりと繋がれている成孔の手に、美都はどうすればいいのかわからなかった。
この手を離して欲しいけど、離したら離したらで寂しくなってしまいそうだ。
(離して欲しいのに離して欲しくないなんて、変なの…)
矛盾している自分の気持ちにも、美都はどうすればいいのかわからなかった。
「美都」
手を繋いでいる当人が名前を呼んだ。
「何か食べたいものはある?」
成孔が聞いてきた。
時間も時間だからお腹が空いている。
美都は周りを見回すと、
「あれがいいです」
と、視界に入ったそれを指差した。
「うん、いいよ」
成孔は首を縦に振ってうなずくと、そちらの方に歩み寄った。
フルーツ飴の屋台だった。
りんご飴にあんず飴、いちご飴にぶどう飴にみかん飴…と、いろいろな種類のフルーツの飴が店先に並んでいた。
ライトに照らされてキラキラと光っているそれは宝石みたいだと、美都は思った。
カバンから財布を取り出そうとした美都に、
「俺が出すよ」
成孔がそう言って、ズボンのポケットから財布を取り出した。
「えっ、でも…」
自分が出すと宣言されて戸惑っている美都に、
「俺がやりたいから」
成孔が言った。
「何が食べたい?
いっそのこと、思い切って全部にする?」
フフッとイタズラっぽく笑いながら言った成孔に、
「ぜ、全部は無理です、食べられないですよ」
美都は首を横に振った。
美都は並んでいるフルーツ飴に視線を落とすと、
「いちご飴にします」
と、言った。
「了解。
おじさん、いちご飴を1本」
「300円です」
成孔は財布から100円玉3枚を取り出すと、おじさんに渡した。
「はい、好きなのを持って行ってね」
美都はいちご飴を手に持つと、
「ありがとうございます」
おじさんにお礼を言うと、成孔と一緒に店先を後にしたのだった。
下に敷いてあったアルミカップを外すと、美都はいちご飴に舌をつけた。
「美味しい」
甘いいちご飴に、美都は微笑んだ。
「好きなんだ」
声をかけてきた成孔に、
「好きですよ」
美都は答えると、いちご飴をかじった。
飴のパリパリとした歯ごたえといちごの甘さが口いっぱいに広がった。
「美都、ちょっと…」
成孔がそう言ったかと思ったら、頬に彼の大きな手が添えられた。
「えっ…」
その手によって成孔の方に向かされたかと思ったら、チュッ…と唇の端にキスをされた。
「えっ、なっ…!?」
(何でキスされたの!?)
手に持っているいちご飴を落としそうになったが、どうにか耐えた自分を褒めたいと美都は思った。
成孔はペロリと舌を出すと、
「飴のかけらが口の端についてた」
と、言って笑った。
色っぽさを感じるその笑みに、美都の心臓がドキッ…と鳴ったのがわかった。
今の音は、目の前にいる成孔に聞かれていないだろうか?
「さて、俺は何を食べようかな?」
そう言ってキョロキョロと屋台を見回した成孔に、美都は心臓の音が彼に聞かれていないことにホッと胸をなで下ろした。
「美都は何かオススメある?
これを食べたら絶対にいいみたいな」
「えっ、はい…?」
声をかけてきた成孔が無邪気な笑顔を見せてきたので、美都は飴を飲み込みそうになった。
「わ、綿菓子でしょうか…?」
とっさに視界に入った屋台を言った美都に、
「綿菓子か、確かに祭りにきたって言う感じがするよね」
成孔は嬉しそうに返事をしたのだった。
「後は…鶏の唐揚げ、ですかね」
続けて答えた美都に、
「ああ、それも定番の祭りグルメだね」
成孔は返事をしたのだった。
たいした話をしていないのに興味があると言うように耳を傾けて聞いてくれる成孔に、美都は心臓がドキドキと早鐘を打っていることに気づいた。
「鶏の唐揚げ」
「えっ、はい?」
成孔が声をかけてきたので、美都は彼の方に視線を向けた。
「大きいサイズもあるみたいだから半分にして食べる?」
成孔は鶏の唐揚げが売っている屋台に視線を向けていた。
「い、いいですけど…」
美都が返事をしたことを確認すると、成孔は屋台へ歩み寄った。
その間に美都はいちご飴を食べ終えた。
アルミカップと串を捨てるためにゴミ捨て場を探していたら、鶏の唐揚げを購入した成孔が戻ってきた。
「1個おまけしてくれた♪」
成孔は嬉しそうに言うと、つまようじに刺した鶏の唐揚げを美都に差し出してきた。
鶏の唐揚げを差し出された理由がよくわからなくて、美都は首を傾げた。
「食べないの?」
「えっ、えーっと…」
何故か聞いてきた成孔にどう返事をすればいいのかわからなかった。
「はい、口を開けて」
そう言った成孔に、美都は訳がわからないまま口を開けた。
成孔は美都の口の中に鶏の唐揚げを入れた。
「んんっ…」
噛んだ瞬間、揚げたてなのかパリッとした食感と熱い肉汁が口の中に広がった。
「美味しい?」
そう聞いてきた成孔に、美都はコクコクと首を縦に振ってうなずいた。
「フフッ、かわいいなあ」
美都の反応に成孔は嬉しそうに笑うと、鶏の唐揚げを口に入れた。
(か、かわいいって…私が、ですか!?)
口に出してしまいそうになったが、美都はこらえると鶏の唐揚げを飲み込んだのだった。
成孔との距離が近いような気がするのは、自分の気のせいだろうか?
「うん、美味い!」
美味しそうに鶏の唐揚げを頬張っている成孔の姿をこれ以上見ることができなくて、美都は彼から目をそらした。
(成孔さんを見てると、心臓がすっごくドキドキする…)
彼に自分の心臓の音を聞かれているんじゃないかと思ったら気が気じゃない。
「おっ、懐かしいなあ」
成孔がそう言ったので、美都は彼に視線を向けた。
嬉しそうに屋台に駆け寄った成孔の後を追うように、美都も駆け寄った。
「かちわり…?」
屋台にはそう書いてあった。
「懐かしいなあ、まだあったんだ」
成孔は嬉しそうに覗き込んでいた。
そこにあったのは、袋の中に入った氷水だった。
袋にはストローが差してあり、シロップが混ざっているのか氷水には色がついていた。
「これ、何ですか?」
美都が氷水が入った袋を指差したら、
「えっ、知らないの?」
成孔が驚いたと言うように聞き返してきた。
「知らないです…」
美都が首を縦に振って答えたら、
「これね、“かちわり氷”って言うんだ。
子供の頃に俺が好きだったお祭りメニュー」
成孔は笑顔で答えた。
美都の質問に答えているその笑顔は子供のように無邪気だった。
「かき氷みたいなものですか?」
「うーん、それとはちょっと違うんだよなあ…。
とりあえず、1個だけ買ってみる?
味は何がいい?」
「はあ…」
いちごにレモンにメロンにブルーハワイ、ピーチ、グレープ、コーラ…と、かき氷のシロップのようにいろいろな味があった。
美都は指を差すと、
「いちごにします」
と、言った。
「おじさん、いちごを1つ」
「200円ねー」
成孔は屋台のおじさんに200円を払うと、仕切りに入っている容器から慎重にいちご味のかちわり氷を抜き取った。
袋には持ち手のヒモがついていた。
「何か金魚すくいみたい」
それに対して美都が思わず呟いたら、
「…あんまり言わないで欲しいな、そう言うの」
成孔は苦笑いをしながら言った。
「先に飲んでみる?」
そう言ってきた成孔に、
「えっ、いいんですか?」
美都は驚いて聞き返した。
「成孔さんが欲しかったから買ったんですよね?」
「美都にかちわり氷がどんなものかを知ってもらいたいから」
成孔は言った。
「じゃあ、お言葉に甘えまして…」
美都は袋から出ているストローに口をつけた。
チューッとストローで吸いあげると、いちごの甘い味が口の中に広がった。
「美味しい」
美都が成孔に言ったら、
「でしょ?」
成孔は嬉しそうに返事をすると、ストローに口をつけた。
「あっ…」
その姿に、美都は声を出した。
(間接キスだ…)
先ほど自分が口をつけたストローに成孔の唇が触れていることに、心臓がドキッ…と鳴った。
それで思い出したのは、成孔と交わしたキスだった。
「懐かしい、本当に変わってないや」
口からストローを離した成孔はそう言った。
「美都、どうしたの?」
そう聞いてきた成孔に、
「あっ、いえ…」
美都は首を横に振って答えた。
(あなたとキスしたことを思い出したなんて、とてもじゃないけど言えない…)
美都は心の中で呟いた。
「美都」
成孔が名前を呼んだ。
「は…」
それに対して返事をしようとしたその瞬間、美都の唇は成孔の唇と重なっていた。
「――ッ…」
一瞬の出来事だった。
成孔の唇が自分の唇から離れたが、美都は自分の身に何が起こったのかよくわからなかった。
(また、キスされたんだよね…?)
固まっている美都に、
「美都がかわいかったから」
成孔が言った。
「――えっ…?」
そのことに対して聞き返したら、
「そんな理由でキスをしたらダメかな?」
成孔はフフッと笑った。
「なっ…!?」
美都は自分の顔が熱くなったのを感じた。
「か、かわいいって…そ、そんなことを言わないでくださいな…!」
美都が戸惑いながら言い返したら、
「何で?」
成孔は理解していないと言った様子で首を傾げた。
「な、何でって…!」
自分でも何を言っているのか、訳がわからなくなってきた。
「そ、そんなことを言われて勘違いをする人がいたらどうするんですか…?
自分に気があるんだって思っちゃいますよ…!?」
真っ赤になっているであろう自分の顔を感じながら、美都は彼に向かって言い返した。
彼の前にいると調子が狂ってしまうのは何故だろうか?
自分は自分のはずなのに、彼の前に立つと違う自分になってしまう気がするのは自分の気のせいだと信じたい。
「思っていいよ」
成孔が言った。
「えっ?」
そう聞き返した美都に、
「俺は美都に思って欲しい」
成孔が答えた。
「美都の頭の中が俺でいっぱいになって欲しい」
「あっ…!?」
(自分でそのセリフを言ってて恥ずかしくないんですか!?)
美都はパクパクと金魚のように口を動かすことしかできなかった。
唖然となっている美都に、
「早く美都が俺のものになって欲しい」
さらに追い打ちをかけるように、成孔が言った。
美都は気絶寸前だった。
(このまま意識を失って倒れることができたら、どんなに楽なんだろう…?)
ここ数年は風邪すらひいていない丈夫過ぎる自分の躰を美都は心の底から恨んだ。
そんな美都の様子に成孔はクスッと笑うと、
「次はどうする?」
と、聞いてきた。
「い、今さらですけど…ある程度見て回ってから決めませんか?
後、喉が渇いたので飲み物が欲しいです」
そう答えた美都に、
「うん、そうだね」
成孔は首を縦に振ってうなずくと、美都と手を繋いだ。
手を繋がれたその瞬間、心臓がドキッ…と鳴った。
(ああ、もうダメだ…)
美都はどうすることもできなかった。
「ただいまー」
家に帰ってきたのは、9時を少し過ぎてからだった。
「お帰り、美都」
元治が迎えてくれた。
「はい、おみやげ。
ベビーカステラを買ってきたの」
美都は元治に紙袋を渡した。
「おっ、やった」
元治は嬉しそうに美都から紙袋を受け取った。
「お風呂に入ったらもう寝るから」
「そうか。
じゃあ、おやすみー」
「おやすみなさい」
美都は返事をすると、階段をのぼった。
2階の自室に足を踏み入れると、美都は息を吐いた。
「もう、どうしよう…」
成孔のせいで心臓がドキドキと鳴りっぱなしで、自分でも七夕祭りを楽しむことができたのかよくわからない。
(お父さんとお兄ちゃんにとてもじゃないけど言えない…)
美都は両手で隠すように、顔をおおった。
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