ロリコンでも熟女好きでもありません!
終礼が終わり教室から出ようとドアを開ける。毎回この小説ドアを開けるとこから始まるな。
「ねぇ!空川くん!」
聞いたことのない声に足を止めて振り返る。
「はい?」
「えーっと、私、
ああ、凜城先輩のことか。
「違いますよ。ただの部活の先輩です」
「えっ!ただの部活の先輩とカー〇〇クスの話してたの?!」
「ちょっと声大きい!しっ!」
急に何言い出すんだまじで。クラスメイトの視線が集まるように感じる。
「てか、何でそんなことを?」
俺は天なんとかさんに耳打ちをする。
「その人とシたんだったら、感想を聞こうかなと思いまして」
「そもそも免許取れないでしょ」
「確かに」
俺は無実を証明して逃げるように部室へ逃げ込んだ。何だったんだあの人。この小説にはまともな人がいないのか……。
もうすでに作者は何も考えずに新キャラを登場させた事に後悔してるよ!
「あら、こんにちん〇ん」
「はい、ち〇ちん、ち〇ちん」
俺は適当に今世紀最低の相槌を返す。もう3人揃ったようだ。
「今日はこの前書いてもらった自己紹介カードを読み上げていくわ!」
「あれ公開するんすか?!」
「ええ、モロチンよ」
まじかよ。と言ってもそもそも何を書いたかも覚えていない。
「じゃあ貴方のからいきましょうか」
「早くしちゃってください」
「では遠慮なく。あら凄いわね。チン長が168センチなんて……入りきらないじゃない。」
そういや書いたな。こんなの。
「痴漢ちゃんのチン長は158センチよ。キッスの理想の身長差と同じね」
沢良木さんにもチン長の質問あったんだ……辞めろ、いやでも想像しちゃうだろ。
「キッスはキッスでも。フレンチキッスならぬ破廉恥キッスね」
「何でそんな語呂いいんだよ」
「ナニナニ?友達の数は7人……07人……
「してるわけねぇだろ」
7の前に0をつけたがるのもこの人の習性みたいだ。ネタが無くなってきたら、
0 0←これでおっ〇いとか言い出しかねん。
「痴漢ちゃん。誉くんの好きな「チ」から始まって「コ」で終わる3文字の口に入れたら液体が出るものって何だと思う?」
沢良木さんが完全に痴漢ちゃんになっちゃったよ。沢良木さんは気にしてないからいいけど。いいんだ。
そんなことより何だその悪意しかない質問。書いた俺でもチ〇コだと思ったよ。
「えーっ、えっと……チン……えっ……」
沢良木さんの口からチン〇が出かかってる。酷い文だ。ここは男として助けるべきだよな。
「あー、チョコ食べたいなー」
「ちょっと貴方?!」
「あっ!チョコ!」
よーし。やってやったぜ。普通なら空気読めないなコイツとか思われかねんがそんなん知らんし。空気じゃ腹は膨れない。
「もぅ、後もうちょっとでチ〇コって言ったのに〜」
言わせるかボケが。
「じゃあ次の質問ね。貴方の好きなカップ数は爆発するぐらい…チッ、結局大きいのが良いのかよ」
おお、おぉ、綺麗に汚い捉え方されている。カップルは爆発すべきみたいなこと書いたはずなんだけどな。てか舌打ち聞こえてますよ。この人、怖。
沢良木さんの方に目をやると自分の胸部の大きさを確かめてるようだった。見なかったことにしといてあげよう。
「好きな人は2人ともいないようね。じゃあ好きなタイプとか聞いちゃおうかしら?」
「貴方はどんな子が好き?」
「そうですね……優しくてお淑やかで綺麗な人ですかね」
一瞬沈黙が走る。何?真面目に答えたらいけなかった?
「私に告白してるの……?」
「先輩は自分がどう見えてるんですか」
優しいは置いといてお淑やかでも綺麗でもないだろ。(失礼)
「なによ!じゃあ年下と年上どっちが好きなのよ」
年上とか言ったらまためんどくさいしな。
「年下ですかね」
「離れて痴漢ちゃん!ロリコンよ!犯罪者予備軍よ!小学生大好き人間よ!」
「言い過ぎでしょ!じゃあ年上の方が好きですよ!」
「離れて痴漢ちゃん!熟女好きよ!犯罪者予備軍よ!ネトリ大好き人間よ!」
どっちにしてもダメだったみたいです。
「そんなこと言うなら凜城先輩はどうなんですか」
「私……?私は男子の中じゃ貴方が1番好印象よ」
「えっ?」
「だってみんな私のことキチガイだと思っているもの」
「実際キチガイでしょ」
てか今の発言でこの人はクラスでもこの調子のことが分かった。肝が座りすぎだろ。全席貸切レベルだ。
因みにちょっとドキッとしたのは内緒♡
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