時には性欲も大切ですっ!
「沢良木さんも入ったことだし、部員増加時恒例の良い話をしましょう」
凛城先輩が沢良木さんを座らせながら言う。席は俺の正面だ。因みに俺の右隣に凛城先輩が座っている。
「恒例って、やったことないでしょ」
下ネタじゃないのでしっかりと突っ込ませてもらう。
「やったじゃない。アルファベットのやつ」
「あれが良い話になるんですか……」
じゃあもう、話のオチ分かったじゃねぇか。どうせ下ネタだ下ネタ。
「あなた達、3代欲求って知ってるかしら?」
「食欲、睡眠、性欲ですよね」
沢良木さんさんが答える。絶対、性欲の方に話が伸びるだろ。
「でもこの並びはおかしいと思わないかしら?食べなきゃ死ぬし、寝なくても死ぬけど異性と合体しなくても死にはしないわよね」
「そうですね」
俺と沢良木さんが聞き入る。ちょっと興味を持ってしまった……性欲の謎に。あと異性との合体。
「その理由はね、種の存続にあるのよ」
「と言いますと?」
沢良木さんが俺の代わりに代弁してくれる。大便じゃ無いよ。ここら辺で下ネタ入れとかないとちょっと真面目な話続きそうだ。
「異性とスクランブルしなければやがてその種は絶滅するわ。子孫が残せないからね。だから性欲も3代欲求の一つって訳」
「いつ使うかは分かりませんが役に立ちますね」
「そうでしょ。他にも「付き合う」と言うのも「突き合う」と掛かっていて……」
おっと雲行きが怪しくなってきた。
「今の「掛ける」は精
「ストップストップ」
マジ一回止まれ、沢良木さんもいるんだから。
「あら、貴方、静止と精◯をかけたのね。流石だわ」
かけてねぇよ。精◯も掛け言葉も。
「ほら、沢良木さん。重症なんですよこの人」
「はぁ……」
「因みにどれぐらい重症かって言うと生死に関わるぐらいよ!今のも精◯と掛けたのよ!」
あぁんもう!腹立つなー。因みに「あぁんもう!」は喘いだ訳じゃないよ。
「ごめんなさい。この部活って何をする部活なんですか?ちょっとの間見てましたけど全く分からなくて……」
確かにその通りだ。俺もいまだに何をする部活か分かってない。凛城先輩が下ネタブッパする部活?
「そうね、話しておきましょう。チョベリ部は、言葉の真髄を学ぶ部活よ」
「「言葉の真髄?」」
俺と沢良木さんの声が重なる。なんて良い気分。
「そう、コミュニケーションを通じて言葉の大切さや柔軟さを学ぶの」
んな訳ねぇだろ。だってこの人の好きな言葉「ずんぐりむっくりチ◯コチ◯コのうんぬんかんぬん」みたいなやつだぞ。大切さのかけらもねぇ。
「確かに、5教科の中で国語は1番大切な教科ですものね」
「その通り、日常で1番使われているのよ。数学みたいに分からない、セッ◯スの値を求めたりするよりも重要だと思わない?」
「数学で何求めてんだよ!」
「
変換メチャクチャじゃねぇか。せめて精◯をルビにしろ。
「つまり、この部は自分の言語能力を上げる場所だと思ってくれれば良いわ」
「それならほとんど必要ないと思いますよ」
そして俺はドヤ顔でこう付け加える。「俺、現代国語学年1位なんで」と。
「甘いわね。コミュニケーションで大事なのは何も国語だけじゃないは、私なんて現代国語もコミュニケーション英語も1位よ」
「マジ?」
この聞き方をしてすぐ後悔する。
「マチ◯コよ」
こうなるから。
「私は英語表現1位ですよ。あと現代国語は2位です」
「優秀じゃない!じゃあしっかり私の下ネタにツッコんでね。私に突っ込んじゃダメよ」
「ツッコみませんよ二つの意味で」
ナイスダブルミーニング。誉君。よくやった。
「話変わるのだけれど沢良木さん。ちょっと脱いでくれない?」
「は?」
素っ頓狂な声が漏れる。
「だってこれ5話でしょ。アニメだったら3話で中入れが始まるのよ」
「テコ入れな。中に何入れてるかは聞かないけど」
「その通り、ナニを入れてるのよ」
この人と話してると会話のリズムが狂う。
「小説でもテコ入れは大事だわ。見られなくなった小説は売れない地下アイドルのように脱ぐしかなくなるのよ」
「脱がないために脱ぐんじゃ意味ないでしょ」
その前に地下アイドルの皆さんすいません。そんなことありませんよね。私から謝っておきます。「すマン
「理屈なんてどうでも良いのよ!年下なのに私よりもデカイ円周率を持ってるなんて許せないの」
凛城先輩があそこを見ながら言う。確かにお世辞でも凛城先輩のあそこは控えめだ。
「円周率って……」
「そんな、デカさが全てじゃないですよ。もしそうなら相対的に見られるべきです」
脱がされたくないのか全力で凛城先輩をフォローする。
「確かにそうね。ねぇ、貴方は私の
相対的に見るんじゃなかったのかよ。見てんの結局、胸部だけじゃねぇか……。
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