犬とヤるのも合法です!

 チョベリ部はなんと週4でやっているので昨日から始まり今日もある。重い足取りで部室等の端に向かう。


 はぁー、まじで嫌だ。本当に嫌だ。なんて考えながらドアを開ける。


「こんにち◯こ」


「ほらもうこれだよ」


 授業終わりの疲れた頭にアッパーを食らった気分だ。凛城先輩は昨日と同じように本を読んでいた。


「なんの本読んでるんですか?」


 俺は凛城先輩の隣の席に座る。


「小説よ。『赤毛のアンッ///』って本。面白いわよ」


「ちなみにそれ赤毛のアンだったりします?」


「いいえ、別物よ。それを肯定しちゃうと著作権がめんどくさいから」


 メタイナー。俺はアンッ//の方にはつっこまないことにした。


「そうそう。ア◯パ◯マ◯ってあるじゃない?」


「ありますね」


 どうせこの人のことだから、アンパンマン◯とか言うんだろうな……。


「アン◯ン◯ン!って当て字にしたらちょっと良いわよね。」


「感性捻くれすぎでしょ。」


「それイけ、アン◯ン◯ン///。の良さがわからない?」


「ア◯パ◯マ◯は『/』じゃなくて『!』なんですよ。知ってました?」


 そういやアン◯ンマンって一応一人称僕だし付いているのだろうか?見たく無いな。


「そんなことより、エンディングなんて確信犯よね。ジャムバタチーズアアンアン♫よ」


「確かに確信犯かも知れないですけどチーズの鳴き声ですから」


 でもまぁアレは確信犯なのは間違い無いと思う。現実にアンアン鳴くのは女だけだ。おっと失礼。


「チーズの犬種って何なのかしらね?」


「『めいけん』って言う犬種って聞いたことありますよ」


 因みにこれは事実らしい。俺は何故か知っている知識をひけらかす。凛城先輩は少し考、いやチャージした後、下ネタをぶっ放した。


「犬種といえばアレね。ゴールデボールとかミニチ◯コセッ◯スとかラブドーとか有名よね」


 知ってる犬種が一つも出てこない……。分かるのはラブドー◯はラグドールで、ゴールデ◯ボールはゴールデンレトリバーだろうか。


「何ですかそのミニチ◯コ◯ックスとか言う犬種。絶対限界とどめて無いでしょ。ゴールデンレトリバーも無理ありますし。」


「あと他には、シティッシュフィールドとかチン◯だったり、エロデールエリアとかは良いネーミングセンスよね。」


 やばい一つもわからん。シコティッシュ◯ィールドの火力が高すぎて、残りの二つあんまり聞こえてないけど酷いな。てかミニチ◯コセッ◯スは無視すんのかよ。1番重症だろ。


「あら?一つもわからないの?体合わせとイキましょうか。」


「答え合わせに行ってもらって良いですかね?」


「スコティッシュフォールドって知らない?垂れ耳で可愛いのよ。チンって言う犬の犬種もあるのよ?ちなんで最後のはエアデールテリアよ。」


「すごいじゃ無いですか、余すことなく下ネタになってる。犬がかわいそう。」


 本当にかわいそうだ。名誉毀損で訴えたら勝てるぞこれ。


「そんなこと言ったらチンチ◯って命令されて鎮座しなければいけない方が可哀想だと思うわ。」


「確かにそうですね。」


 実際チン◯ンって言われて人前で座らされるの拷問だろ。


「猫だったらどんな種類があったかしら?」


 次のターゲットは猫だ。猫好きの方は読まないことをお勧めします。まじで。


「てかちょっと待て、スコティッシュフォールドって猫でしょ。今思い出しましたけど。なにしれっと犬にしてるんですか」


「マンチカなんてのいたわね。他には……」


 無視ですか…て言うか今考えるとラグドールも猫だよな。ラブラドールと間違えてるだろ絶対。案外バカなのかな?そんなことよりマンコチ◯ンの答えを早く知りたい。


「出てこないわ。ネタ……いや、オカズが尽きたわね。しょうがない」


「オカズって言うなよ」


 そんなことよりマン◯チカンの答え合わせを早く。


「ちなみにミニチ◯コセッ◯スの答えはミニチュアダックスよ。」


 それはもう良いよ。みんな忘れてるよ。てか案外原型とどめてるな。


「さっきのはマンチカンよ」


「間に「コ」を入れるだけで、すんごい卑猥になりますね。」


「この世はそんなものに溢れてるからね。大体5文字変えれば下ネタにできるわ。」


 そりゃが5文字変えたら出来るだろ。「ありがとう」が「おち◯ち◯」になるじゃねぇか。


コンコン-


 に2人の視線はドアに向かう。そして扉をなんつって。性格にはロックオン。そこには綺麗な女性がっ……


「入部したいんですけど良いですか?」


「!?!?!?!」

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